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【リハビリ】分断した問題点を並べること

おはようございます!ダウン症に特化した小児リハビリをしている理学療法士の胡崎亮介です。4児の父親で、次男がダウン症(小学校3年生)理学療法士という、リハビリの仕事をしています。ダウン症に特化した訪問看護ステーションを大阪府堺市で運営しています。


Noteでは、ダウン症に関すること育児に関することリハビリや仕事に関することを日々投稿していこうと思います。



「リハビリ職の問題点の抽象化」について

についてのテーマでお話したいと思います。
今回はリハビリ職のお話です。


リハビリ職の方は
養成校(大学)行って国家資格をとります。
この養成校の時に、対象者さんの(わかりやすく患者さん)の評価というものを学んでいきます。

評価というのは、この対象者の方がいま何に困っていて、社会や家庭に復帰するには何が必要か、またその原因は何なのか?を抽出していく事なんです。



この中に「問題点の抽出」というのがあります。

これは
「足の筋力が低下している」
「痺れがある」「痛みがある」
というようなことを、具体的に書き出していくことなんですが

もしかしたら僕が学生だった、15年前とは変わっているかもしれませんが、当時はそういう進め方でした。


それで、ここでお話したいのは
このように問題点を抽出する時に
問題点を分断する考え方を、無意識にしてしまっていること
なんです。


どういうことかと言うと
「筋力の低下」という問題と
「足の痺れ」という問題が
バラバラの要因であり、それらの問題が集まって「歩けない」という結果になっているという考え方なんです。

確かにそうだと言える事はあります。
という前置きの上で

では皆さん

正座をした後、痺れた足のままに走って
ベストタイムを出せますか?

と聞かれるとどうですか?

無理ですよね?

ここでの問題は、神経、血流の不全によって
力が出ないということです。
そして、もっと言うと力が出ない事が、脳で判断されて、無意識に身体を保護する働きをとるので
最大の運動をして、身体を損傷させたり、こけたりしないような、いわゆる脳、精神にも影響します。これは過去の記憶からの予測が働くということも関係します。

このように、正座したことで痺れた足1つから
色んな問題に繋がりながら
課題が派生していっています

決して、痺れているから
というだけの事ではないのです。
まして、痺れがあることと、力が出ない事は
分断してはいけない課題なんです。


僕はあまり勉強ができる学生ではなかったので
ここを分断していた考えを学生時代にもち
そのまま働いていく中で、めちゃくちゃ苦労した記憶があります。

この問題点を分断させず、繋がりあっている
ということが、個人的には
めっちゃ大事だと思っています。

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