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ダウン症の子どもを育てる正直な思い②(完結)

こんにちは!
ダウン症に特化した小児リハビリをしている
理学療法士の胡崎亮介です。

4児の父親で、次男がダウン症(小学校3年生)
理学療法士という、リハビリの仕事をしています。
今はダウン症に特化した訪問看護ステーションを
大阪府堺市で運営しています。


この投稿は前回の続きの記事になります


「子どもさんはダウン症の可能性があります」

そう医師から話されたのは、出産後から退院する日。
後でわかったことでもありますが
僕達夫婦は、お互いに出産した次男に対して

「長男の時と違う」

そんな気持ちを持ちながらも、言葉には出さずに入院期間を過ごしていました。

僕はもしそれを話すと、病院で1人でいる妻が
深く悩んでしまうんじゃないかなと思い

僕からは何も言い出せずに、もやもやとしながら、この退院の日を迎えました。

僕自身、当時病院で働いていたので
医師からそういった告知を受ける
そんな感覚をなんとなく感じながら、色々な可能性があると考えながら病院に向かいました。


医師から言われた話では

「心臓にいくつか穴があいています」
「ダウン症である可能性が高い」

ということ。冷静に聞こうと思っていたのに
それ以外はあまり覚えていなくて

印象に残っているのは、妻が泣きながら

「元気に育ちますか?」

と聞いたことに、医師が

「大丈夫です。お子さんは元気に大きくなりますよ」

とそう答えてもらっていた場面に、気持ちが少しばかり救われた。
そんな記憶だけが残っています。



そこから僕達のダウン症次男の育児の始まりです

ダウン症の子どもだから?

確かにそう思うことも様々な場面であります。
だけど、そう思う時間よりも
そんなことが関係のない時間が増えていくんです。

大丈夫。ちゃんと歩けますよ。
大丈夫。コミュニケーションもとれますよ。
大丈夫。お兄ちゃんしてますよ。
大丈夫。お友達もできますよ。
大丈夫?その帽子オバQみたいやで。(写真)
大丈夫。小学校にもいってます。
大丈夫。ドラムの習い事も頑張ってるよ。

そりゃあ、悩みはあると言えばそうです。
でもそれはダウン症だからではないんです。



それは全部、子どもを思う親心なんです。

僕はそう思いながら

いつか医師に告げられた
「大丈夫」を
これから不安を持つかもしれない人に
伝えたいと思います。

「大丈夫。お母さん、お父さんはそのままでいいですよー!」

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