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なぜ、「カルチャー」に投資をするのか?

Acompanyでは、カルチャーは重要な投資領域だと考えています。

Acompanyでは「ORではなく、ANDを模索する」という行動指針があります。それなりいいというGoodではなく、卓越したGreatと言えるレベルを実現するためにこのANDを実現していくことがとても重要だと考えています。

実はAcompanyの経営テーマもこの考えに即しています。Acompanyの経営テーマは、「人」「カルチャー」「事業」の3軸すべてで極めて高い水準を実現することです。カルチャーはその3軸の一つであり、重要なテーマです。

この記事では「なぜカルチャーを重要視し、投資領域としているのか?」について紹介したいと思います。

こちらは #アカンクリスマスアドベントカレンダー2023 31日目の記事です。


なぜ「カルチャー」を重要な要素に位置づけるのか?

カルチャーが重要であるということは多くの人が聞いたことがあるのではないかと思います。カルチャー(企業文化)について書かれた書籍の中で個人的に一番好きな本が『WHO YOU ARE』です。『HARD THINGS』でも有名なベン・ホロウィッツ氏が著者です。この本の中で「企業文化」がなぜ必要なのかについて下記のように書かれています。

企業文化は世界に大きな影響を与える強力な文化があっても、そのプロダクトを誰も欲しがらなければ、会社はうまくいかない。すると、企業文化はプロダクトよりも優先度が低いように思われる。だが、じっくり見てみると、長い時間軸では、組織文化のおかげで一見乗り越えられそうもない構造的な障害を打ち破ることができたり、社会制度や業界全体の行動を一変させたりすることもできる。だから俯瞰して見れば、文化は社会全体の大きな推進力になる。

Who You Are(フーユーアー)

この本では、具体的な事例を踏まえて、カルチャーによる偉業が紹介されています。こういった内容からもカルチャーが引き起こすポテンシャルを見出すことができます。

とはいえ、自社の中で様々な要素を差し置いて、カルチャーを重要な位置づけとする意思決定に至るには若干距離があるというのが正直なところかなと思います。

その上で、Acompanyの経営チームがなぜカルチャーを重要と考えているのかについては、2つの前提が大きく影響しています。

1. 人を変えることは難しい

Acompanyの平均年齢は現時点では約29歳です。これだけの年月を過ごしていると、根本的な考え方やスタンスを簡単に変えることは難しいです。僕自身、現在30歳ですがこの難しさは身をもって感じます。

「スキルは一定のトレーニングで身につけられるが、根本的なスタンスは(無理ではないと思いますが)変えることが難しい」という前提で、Acompanyでは採用基準としてバリューを最重要項目として認識しています。どれだけスキルや実績が素晴らしくてもカルチャーフィットが難しいと少しでも感じたら採用しないという方針です。

Acompanyのバリュー
Be Cool.

自分を大切にしつつ、他人を思いやれる姿勢。
自己犠牲や邪悪な方法、他社に攻撃的な態度を取る人はCoolではない。

Be Hacker.
価値あるものを作るために、合理的に改善を繰り返す姿勢。単に技術力が高いという意味ではなく、積極的に世の中の問題を解決しようとする人がHackerである。

変えることが難しいような根本的なスタンスも寄り添いながらより良く変えていけるような会社は本当に素晴らしい会社だと思います。しかし、Acompanyはスタートアップであり、ここから規模の大きくなる会社です。まずはバリューに沿った考え方や行動のできる人を採用する方針を取っています。

2. 人は環境に強く影響される

全く同じ考え方、同じ能力の人だったとしても身を置く環境が違えば、行動が変わります。これは当然だと思います。例えば、サッカーと野球ではルールが違うため勝つために良しとする行動が変わります。野球はボールを手で扱いますが、サッカーではそれは(特殊な場合を除き)ルール違反です。

つまり、その環境で良しとされるルールや規範によって個人の行動は変化していくという前提を持っています。なので、カルチャーの言語化や浸透によって良しとされた基準の形成はあらゆる場面で影響を与える要素になると考えています。例えば、意思決定するときの基準や他社とコミュニケーションをする際に意識する観点、難しいことに挑戦するときに乗り越えられるかどうかなど幅広く影響を与えます。


  1. 人を変えることは難しい

  2. 人は環境に強く影響される

この2つの前提を踏まえて、Acompanyは「カルチャー」が経営において非常に重要であると位置づけています。

また「文化は戦略をペロリとたいらげる」とピーター・ドラッカーが言及するように、戦略だけ優れていても意味がなく、それを実現するためにも戦略とカルチャーの共存が重要だと考えています。なので、冒頭に述べたように「人」「カルチャー」「事業」の3軸すべてで極めて高い水準を実現することがAcompanyが素晴らしい偉大な会社となっていくために必要だと考えているわけです。故に、「カルチャー」には当然投資すべきだと考えています。

「カルチャー」への投資とは何をするのか

「カルチャー」への投資は金銭的な側面も当然あるのですが、その大部分は時間の投資だと思っています。金銭的な投資をするだけでは、本当の意味で「カルチャー」への投資はできないと考えています。

『Who you are』の中でも「自分が実践しない文化規範を選ばない」「ある程度極端な行動を取ってでもいちばん大切なことを行動で示す」といった、文化形成において如何に行動で示すことが重要かに言及されています。本当にその通りだと思います。この行動で示すということは、金銭的に代替することは非常に困難でしょう。むしろ、行動せずお金でよい方法を導入しようという行動こそがカルチャーになってしまうかと思います。

行動で示すという前提で、具体的にAcompanyが実施している投資アクションをいくつか紹介します。


1. 言語化

行動で示し、会社のカルチャーを形成することが重要としつつも更にカルチャーの形成をブーストできるのが言語化だと思います。社内で共通認識を作るという観点でも強力な言語化ですが、新たに参画する人がカルチャーに合うかどうかを判断する軸としても強力です。

ただ言語化するだけでなく、日常的に使いやすいような表現や強調したい要素を明確にするための表現などを意識して設定しました。

言語化例:アカンベクトル(Value,Purpose,BHAGから成る会社の方向性)

言語化例:アカンガードレール (10個の行動指針)


2. カルチャーの浸透

言語化した内容が形骸化しないように社内でしっかりと使われるように意識と運用をしています。これまで言及したように、言語化した内容とメンバーの行動が一貫するようにしなければ意味がありません。なので、特に僕を始め役員陣はカルチャーの体現を意識した行動に努めていました。(無理やりではなく、基本的には各々が良しとする価値観と同じ内容である)

もう一つかなり有効だった施策が「Slackのスタンプ化+専用チャンネルへ飛ばす」というものです。バリューやガードレールを下記のようにSlackスタンプ化しています。

これらのスタンプが押された投稿は下記の #all_08_vector_guirdrail というチャンネルがあり、ここに飛ばされます。なので、Slackのどこで発生したやりとりだとしても、みんながカルチャーを体現するアクションを把握することができるようになっています。

#all_08_vector_guirdrailの大丈夫そうな部分のスクショ

その他にもガードレールを導入した直後は、1日1ガードレールというコンテンツを作って社内発信をしたりもしていました。

Vol.3 個人ではなく、チームで成果を最大化
Vol.4 手段ではなく、成果にこだわる


3. カルチャー担当の設置

今年の7月に新たに「カルチャー担当」を設置しました。文字通り、カルチャーを専門に、社内へのよりスムーズなカルチャー浸透と、カルチャーフィットする人にAcompanyを認知してもらうための発信を担う役割です。

当時、Acompanyは正社員+業務委託で40名強。正社員ベースでは20前半。カルチャー担当の設置は半歩先の意思決定でしたが、30名を超えた今振り返ると、結果としてあのタイミングでカルチャー担当を設置したことは大正解だったと思っています。

カルチャー担当については、詳しく本人がnoteを書いてくれているのでぜひこちらを合わせて読んでいただけると幸いです。(とださんも喜んでくれると思います!!)

どんな施策をして、どういう変化がAcompanyに起きたかが詳しく語られています。

まとめ

  • Acompanyの経営テーマは、「人」「カルチャー」「事業」の3軸すべてで極めて高い水準を実現すること

  • カルチャーはその3軸の一つであり、重要なテーマ

  • カルチャーを重要と考える2つの前提

    • 人を変えることは難しい

    • 人は環境に強く影響される

  • Acompanyが実施しているアクション

    • 言語化

    • カルチャーの浸透

    • カルチャー担当の設置

引き続きAcompanyでは「カルチャー」を重要な経営戦略と捉えて、投資を続けていきたいと思います。やっていき!

さいごに

Acompanyのカルチャーや会社自体に興味をもっていただけた方!
ぜひカジュアル面談からもっとAcompanyを詳しく知りませんか?

ぜひご連絡お待ちしています!


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