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かけがえのない瞬間を記録するために写真を撮る(何のために写真を撮っているのか)

突然ですが、自分は何のために写真を撮っているか考えてみます。

・旅行やお出かけの思い出を残すため
・多くの人に自分の写真を見てほしい
・撮影した写真にたくさんのいいね!が欲しい
・ただただ写真が撮っている瞬間が楽しい

などなど、撮る人それぞれ様々な理由があると思います。

私自身も上記のような理由ももちろんありますが、今までぼんやりとしていた「何のために写真を撮っているのか」について、自分なりに改めて考えてみようと思います。

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写真とは情報を記録・伝達するツール

写真とは、写真を意味する英語"photograph"が、photo-(=光の)、-graph(=かく(書く、描く)もの)から成り立っているように、目の前にあるものを描写するものです。

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また、写真には情報を記録・保管・伝達するといった機能があります。

例えば、目の前にある様子をカメラに収め、それをデータや紙に印刷して残しておくことができ、他の人に送ったり、見せたりすることができます。

情報を記録・保管・伝達する機能をもったものには、文章や動画、音楽などもあります。
しかし、文章や動画、音楽という形で記録・伝達するには、一定のスキルが必要であるとともに、情報を受け取るには、受け手にもある程度のスキルが必要である媒体だと思います。
また文章や動画、音楽という形で記録・伝達するには、ある程度時間もかかるでしょう。

その一方、写真は、誰もがポケットから取り出したスマホのシャッターボタンをひと押しするだけで目の前にあるものを簡単に記録できます。受け手にとっても特別な知識なく一瞬でその情報を受け取ることができます。

また、スマホを使って瞬時に他の人と共有することができます。

こういった点から、写真は、最も簡単に、最も短時間で、情報を記録・伝達することのできるツールではないでしょうか。

今目の前にあるものはかけがえのない瞬間

さて写真とは、最も簡単に、最も短時間で、情報を記録・伝達するツールというお話をしました。
それではなぜ私は、目の前にあるものを記録し、伝達するために、写真を撮っているのでしょうか。

それは、今目の前にあるものは、かけがえのない瞬間だからです。

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振り返ってみると、自分の今の目の前の状況というのは、綿密な計画に基づいて生み出されたものでは決してなく、本当に偶然の産物であるなと感じます。

大切な家族や友人と一緒に過ごす時間は、多くの巡り合わせがあって成り立っていることはもちろんのこと、

またそこに不動のものとして存在していると思われがちな風景や建物も、季節やその日の天候・時間帯によって、二度とない様々な表情を見せてくれますし、
いつでも気軽に行けると思っていた場所が突然消えてしまったり、行くことができなくなってしまったりすることがあることを、ここ最近痛感していていることです。

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そのような儚い偶然の連続によって巡り合った瞬間であるからこそ、そこに至るまでのなかに語るべき物語が生まれ、思い出としてしっかり残すことに意味があるのではないかと考えています。

また、どういった瞬間を切り取って残していくかという行為自体が、自らの意思で選択していくことであり、そこに自然と自分なりの個性や歩んできた軌跡が残っていくことも、記憶を記録として残していくことの大きな価値だと思います。

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「かけがえのない瞬間を記録するために写真を撮る」。
ありきたりな結論だったかもしれませんが、そのような思いで写真を撮っていけたらなと改めて感じています。

私はこれからも写真を撮るという営みを通じて、日常の美しい場面や楽しい瞬間に栞(しおり)をはさんでいくように、大切な記憶を記録として残して、後で自分で見返したり、周りの人と共有したりしていきたいと思います。


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