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学びの軌跡:コーチングスクールを出た後の探究記録

この記事は、 CoachingLife Advent Calendar2023の1日目の記事です。

こんにちは!りょっちです。

コーチングに出会って丸5年。当初は興味関心として学び始めたものでしたが、今では自分の仕事の中心になるまで続けてこれました。

今日は、これまでの学びを自分用の記録を兼ねて振り返りながら、スクール卒業後に広がる世界はどんなものかのヒントとなれば幸いです。


現在、コーチングを教えていることもあり、

「コーチングの基礎的なことがわかってきたら、次に何を学べばいいですか?」

なんて聞かれることがよくあります。

自分自身思い返してみても、一通りコーチングを学んだ段階では、コーチングという深く広い世界に対して、自分は一体どれだけ理解していて、どれだけできているのか?ということがわからなくて、漠然とした不安を抱えながら過ごしていたように思うので、この質問に至る気持ちがとてもわかります。


大前提、まずは自らの経験を積んでいくことが学びの中心になりますが、自分で得た膨大な経験を自分なりに解釈し、これからに活かしていくためには、知識をつけたり新しい概念を知ることがとても役に立ちます。

どんな知識が有用か?という点に関しては、コーチによって経験してきたことや興味関心は違うと思うので、「これを学ぶべき!」というわかりやすいものはないと思っています。そのため、"答え"というよりかは、参考となる軌跡として自分のこれまでの学んできた・体験してきたことを、いくつかの段階に分けてシェアしてみます。また、自分自身の経験や実戦については読んだとて再現しづらいような気もするのは今回は省いて、追体験の可能な知識や概念、プログラムなどに絞ってお伝えをしていきます。


「コーチとしての学びにどんな世界が広がっているんだろうか?」

「他のコーチってどんなことに関心を持って学んでるんだろう?」

といった問いを持つ人にとって、少しでも参考になれば幸いです。


前提情報として、今の自分のコーチとしての状況は簡単に以下のような感じです。

  • コーチングと出会って6年目に差し掛かったところ。

  • ICF認定スクールの共創コーチングでLEVEL2プログラム(旧ACTP)を修了

  • 副業コーチを続けながら、昨年独立。

  • 現在は企業での社外コーチ、コーチングに関する研修が仕事

  • 20代向けコーチコミュニティの代表もしてる

  • 有償セッション500時間超え。

  • 国際資格のPCC受験間近

これまで多くのベテランコーチと出会ってきている身からすると、私自身"コーチ道"の道半ば(多分一生続くだろうけど)という気持ちではあるけれども、よりみなさんの感覚に近いコーチとして伝えられることもあるだろうと思い、この記事を書いています。

付加情報として、当時のセッション料金帯に加え、試してみた事ごとに、コーチとしての成長に対する主観的影響度もつけておきましたので、参考にしてみてください!



資格取得直後〜(セッション1,500円~)

この頃は資格取りたてで、正直コーチとしてあまり自信がなかった時期。けどコーチングは好きだったから、ガッツリでは無かったけど細々と、でもしっかりと継続していた。コーチングのレベル感としてはGrowモデルに沿ったコーチングができて、行動主義的なアプローチであればフレームワークを使いながらセッションができていたという具合。


コーチングを教える(影響度★★★)

20代向けのコーチングの基礎を伝えるセミナープログラムを始めたのがこのタイミング。今思えばコーチングを教える実力があったか?と問われると怪しい部分も大いにあったけど、実力相応に学生向け500円スタートで開始。基本的な技術をイチから自分の言葉・感覚で解釈し直す経験となったお陰で、傾聴・質問などの基本的な関わり方については何が重要か、どんな関わり方があるのかといったことを頭に叩き込むことができた。参加者から質問されることによって、いろんな角度からコーチングを説明する機会にもなったので、結果的にこのチャレンジは自分のコーチング力を飛躍的に伸ばしてくれたように思う。
技術なんて学んだだけでは身につかないので、ひたすらに実践する、もしくは教えるといったアウトプットをしていくのが成長への近道。当時支えてくれたコーチの方、友人にはとってもとっても感謝です🙏


コーチングを受ける(影響度★★☆)

この頃にコーチを長期間付けて定期的にセッションを受けることができたのは、良い経験だった。自分の内側で起きている悩みを何でも話せたおかげで、自分の性格や癖など心の動きをわかってくれる存在がいてくれることがとても頼もしく、嬉しかった。ICFの定義ではコーチングは、「コーチとクライアントとのパートナーシップを意味する」とされてて、これに最初あまりピンときていなかったのだけど、コーチングの価値の根っこは技術よりも先にパートナー関係である、ということをはっきり意識できた体験だったように思う。コーチングの時にこう関わると効果的なのね!といった学びを実感として重ねていけたのもだいぶ良かったので、自分のコーチングが漠然と実力不足と感じたりする場合はとりあえずコーチングをたくさん受けてみるのおすすめ。


グループコーチングを学ぶ(影響度★★☆)

コーチングの資格取得後、同スクールでタイミングよくグループコーチングも学べる環境があったため、飛び込んだ。日常の中での必要性に先んじて学びに行った節もあったため、当時よりも学びを終えてからの方が、関係性の問題に直面したり、自分で場を作っていく機会の中で学び直しが起きてるなという印象。コーチング的なマインドの元、複数人の場で関わりたいという場合はとても役に立ってる。


タイプ分けを知る(影響度★☆☆)

就活など、これからのことを考える時期だったこともあり、自分を知るというところにかなりウェイトを置いていた時期だったように思う。コーチングは結局人と人との対話。自分の感性や強みをメタ認知できてるだけで、関わり方に迷いがなくなったり、自分の良さとして前面に出していけるように思う。自分自身をもっと知りたい、自分の強みがわからない/捉え直したいといった時期にはとても役に立つ。


コーチングを学び直す(影響度★☆☆)

コーチングへの理解に不安があったため基礎的な学びを継続していた。スクールで一通り学んだ上で、改めてコーチングの大枠をなぞってみることで、「これはスクール・流派を超えて大事なんだ」といった観点が見えてきてよかった。

この頃よく見てたYoutube。アナザーヒストリーの講師の方が毎日のようにちょっとしたトピックをあげてる。(継続力すごい)
そして冒頭の「こんにちは〜大樹です」がちょっとクセになる笑


コーチングの論文を読む(影響度★☆☆)

心理学専攻だったため、卒論のテーマとしてコーチングを研究したいという気持ちもあり、当時毎日のように論文を漁ってた。最終的に別のテーマでの研究をすることにしたけど、コーチングがアカデミックにも接続していること、読み進めていくうちにいろんな形で研究がされていることを知れて、その後の探究につながるという意味でいい学びだった。



コーチング副業時代〜(セッション5,000円~)

ちょっとずつコーチングフロー(Growモデル)から脱却して、自分なりのセッションの形が見え始めていた頃。コロナ禍だったこともあって、書籍などの学びが中心。この時期はじっくり時間をかけて新しい知識と自分の体験を接続できたからこそ、グッとコーチングに対する捉え直しが起こったな。

一生ものの思想と出会う(影響度★★★)

社会人になりたての頃、「社会構成主義」という考え方との出会いがあまりにも衝撃的だった。自分は世界をどのように捉えたいのだろう?という問いに対してバチンとフィットして、あらゆる出来事に対しての参照点ができた。

内容があまりにも濃かったため、自分で1周した後、知り合いの研究者と一緒に2周目の読書会をしたくらいに読み込んだ。
今でも自分の考え方、世界の見方の根底にこの思想がある。この思想が良いよというより、自分なりの世界の捉え方を見出していくということに価値があるなと思う。

社会構成主義から派生したナラティブという領域もめっちゃ好き。臨床の世界に近いので、コーチングの中でも実践しやすいような手法がいくつか。


コーチと対話する(影響度★★★)

この頃は同世代のコーチ仲間とよくコーチングについて語り合っていたり、一緒に過ごす中で、お互いにコーチング観を深め合っていたように思う。単純に楽しくて集まっていたけど、今思うとめっちゃ貴重な経験だった。



コーチングの歴史を知る(影響度★★☆)

コーチングの方法論はわかるけれども、改めてコーチングは何が始まりで、どんな発展の仕方をしてきたのか?ということは知らなかったので、知れてよかったなと思う。コーチングと一口に言ってもいろんな思想・考え方と紐づいて発展してきていることを網羅的に知れたことで、スクールで学んだこと、これまで齧ってきた知識がコーチング全体でどこに位置しているのかが見えて、頭の中がとっても整理された。



関連する仕事を体験する(影響度★☆☆)

コロナも明けてきて、リアルな場を体験をできるようになってきた頃。「コーチングって改めて何なんだ?」という問いから、近そうな職業を知りたい!と思って手当たり次第関連領域を体験しに行ったのも懐かしい記憶。コーチたるもの実際に手を動かす、足を運ぶとかいうことが大事。

  • 占い体験
    「人は悩んだときどうするっけ?」と考えた時に占い行ったりするのよく聞くよねと思って突撃。初占い、全然信じていなかったのだけれども、ある種自分のコントロール外に思考の起点をおくのが新鮮でおもろかった。コーチングは出来事に対して自分で意味づけをして(自分の行為に責任を自分で持って)いくけど、占いは出来事の意味づけを自分の外に置く(星がそう言っている!!など)からこそ、悩まず行動できたり、自分のいつものパターンにはないアクションが生まれたりという具合。偶然性をうまく扱えれば運命だろうがなんだろうが、自分の人生を豊かにしてくれるものだな〜と思えた。


  • 教会の牧師さんの話を聞く
    人は悩んだ時に、宗教に頼るのでは?という感覚から、日曜礼拝の後に牧師さんに話を聞かせてもらった。神や教典という絶対的な存在に頼ることに抵抗感を感じていたのだけれども、話を聞いていくと、盲目的に信じるのではなく、受け入れ難いことがあった時に教典を参照しながら自ら納得する解釈を広げて行ったりということだよという話を聞いた。とても建設的だなと思い腑に落ちた。

幼稚園ぶりに教会に入った。
  • 新宿二丁目に突撃
    マツコデラックスってなんかコーチっぽい?みたいなことから実際に2丁目バーに1人で突撃。怖くてお店入るまでに30分くらいうろついてた笑
    意を決してお店に入りしばらく過ごしてみた結果、コーチってめっちゃ傾聴上手くてそれだけでとんでもない価値だなと気づいた。ここではお互い一線を引きながら適当に物言うスタイルだったり、深い話や悩みも笑い飛ばすといったスタイルが目立っていた。これはこれでアリだけど、自分がしたい仕事スタイルではないとわかったのが収穫。一軒だけだとわからんと思って勇気出して二軒目にハシゴしてみたの偉すぎた。

薄暗いネオンの感じが超怖かったけどナイスチャレンジだった


コーチ独立後〜(15,000円~)

成長/発達についての洞察を得る(影響度★★★)

人生を俯瞰で見たときに私たちはどんな旅路を辿るのか?、というイメージを掴めたのはコーチングをしていく上で非常に重要な学びだった。目の前の短期的な成長支援ではなく、本質的な成長に目をむけること大事。ある程度コーチングが形になってきた人には成人発達理論を学ぶことをおすすめしたい。


上記の本がおすすめだけど、ザメンタルモデルは成人発達理論の簡易化して、シャドウの扱いに視点を当てた読みやすい本で、入りとしてはこっからでもいいかも。


「人の中には12の人格が宿っている」という捉え方で展開される内容。大きな変容の流れは成人発達理論を同じだなと思うので、ファンタジーテイストがお好きな方はおすすめ。


クライアントを理解する(影響度★★★)

コーチングスクールではコーチングの中身をひたすらに取り組んでいくけど、実際にコーチングを提供するときはコーチングの前後も大事だったりする。例えばコーチングを相手に説明する際、純粋にコーチングとはこういうものと伝えるより、どんなことで困るのか?を分かった上で伝えるのでは伝わり方が大違い。ここは自分の取り組みたい領域に合わせて自分で補完していく部分だなと思う。

  • 企業活動への理解
    会社に入って社外コーチとして仕事をするようになり、個への関わりだけではなく、会社にとって自分はどういう位置関係で関わるべきか?という視点が生まれていた。そこから経営者の思考や、組織の中で起こることを知っておきたいと思い、勉強した。コーチングというわかりにくいものをできる限り相手に伝わるように伝えると言う意味でもかなり役に立っている。

  • 家族をテーマに
    これからやりたいことを考えた時に、家族関係を改善するためにコーチングの力を使えないか?と思って調査していた。実際に家族向けにコーチングを提供してみた際、自分の家庭ではなかったような家族観に触れることもあったけど、あらかじめ社会学的に家族について理解を深めていたことから柔軟に受け止めて対応できたように思う。


身体感覚にアクセスする(影響度★★★)

セッション中、元々は論理構造で捉えたり言葉を扱ったりすることが好きだったけど、ここ最近は心のシグナルにどう対応するか?という部分に関心が向いていたのでいくつか。論理的、因果論的なアプローチで対処できない時や、合理的に理解するには人生があまりにも複雑になってきた時に身体感覚にアクセスしてみるという手段を持っていることは大切。

  • ヴィパッサナー瞑想
    2週間弱の瞑想修行に参加。瞑想はほぼ初心者というところから参加して、合計100時間以上の瞑想をして文字通り修行でもあったけど、自分の身体のシグナルをかなり敏感にキャッチできるようになったのは本当に良い学びだった。実際に体験するのがやっぱり最強。


  • コンパッション
    瞑想に近い領域で知り合いコーチのりょうこさんのワークショップに2回ほど参加。普段頭で考えてばかりいるからこそ、置いてきぼりにされがちな心や身体感覚を大切にしたいと思えてる。

  • プロセスワーク
    ユングやゲシュタルト療法から発展した考え方。夢分析など容易に扱えそうにない領域も多いけど、エッジへの意識など身体感覚についての大きな洞察になった。


リトリートへ参加/開催する(影響度★★☆)

この時期、何度もリトリートに参加し、自分でもコミュニティ内で開催してた。「今、ここ」を味わうということの体感覚と、人との対話だけでなく、自分との対話や自然との対話というパスを自分の中に意識的に宿せたのはいい体験だった。これからも定期的にやりたい。

北海道のタイワノイエにて。ゆっくり時間が流れてた
森と時間を過ごす時間は気づきがたくさん。
沖縄無人島にて。言葉も要らない時間が流れてた。


カウンセリング領域を知る(影響度★★☆)

よくコーチングとカウンセリングって何が違うの?と言われるもので、関連領域として学んだ。節々にコーチングをの思想の違いを感じる部分はあるけど、心理への洞察の深さや、新しい視点での解釈などがたくさん手に入りとても有益だった。


たくさんのコーチと話してみる(影響度★★☆)

毎月コーチをゲストを呼んで開催中のラジオ。コーチのいろんなストーリーや考え方を聞けて、自分の中でのコーチ観を育み、問い直す一助になっている。


コーチングを学びなおす(影響度★☆☆)

PCCを目指したいと思ってコーチング力をもうひと回りレベルアップしたいと、ここにきての学び直し。コーチとして強いなと思っていた林さんのコミュニティに飛び込んでみた。コーチング業界の第一線で活躍されているコーチの一挙手一投足を詳しく知ることができて、学びはとってもあったけれども、やはりその先にある「自分なりのスタイル」を磨くというところに力点があった以上、ここは学ぶというより自分で編み出していくものだということに気づけた。(自分のタイミングの問題であって、コンテンツはめちゃめちゃ面白く、好きなコミュニティでした)


個人事業をしていく上でのマインド(影響度★☆☆)

独立にあたって、これからどう進んでいけばいいのか?ということに関心があった時期だったので、尊敬する起業家のおすすめの本を読んでみた。今でもかなり思い出せる内容があるほど、かなり自分の考えにフィットして学びが深かった本をいくつか紹介。コーチングには直接的にではないけど、自らのチャレンジする姿勢を支えるという意味では間接的に価値のある体験だったかな。


人間への洞察を深める(影響度★☆☆)

  • 小説
    時間ができたこともあって、人の心の揺れうごきを知りたいと思って小説を読み始めたらめちゃめちゃハマって。単純に楽しかったのもあるけど、人はこんなことが起こるとこう感じたりするんだな!などと、自分が体験していない経験に対する想像力が磨かれたように思う。他者理解をするにあたり自分の経験を最初の参照点としてしまいがちですが、「自分とは違って人によってはこういうことも考えうるのかもな」と気づいていくことは他者を安易に理解したと思わず、知り続ける姿勢を保つ上で重要です。物語を通して様々な人の思考や感情、過去未来を含めた人生を流れを辿ることで、対峙するクライアントに対して安易にバイアスをかけずに捉え続けたいと思えるマインドを養ってくれてる。たぶんアニメとか映画とかでも代替可能な世界。

    特に心理洞察が深い本が好き。


  • 社会学の学び
    人への洞察を深めるシリーズ。知り合いの研究者と読書会を定期的に。やはり心の動きを理解するということはコーチたるものなんぼやってもいいことだなって思う。


最後に

書籍などまだまだおすすめしたいものはありつつ、一旦全体像はこんな感じでした!自分でも改めて振り返った上で、気づきとして残しておきたいことを以下にまとめて締めとします。

1. スクールは学びの出発点である

スクールでの学びは、コーチとしての第一歩として素晴らしい経験でした。一方で、コーチングに関連する学びは広義に捉えると、一生かけても学びきれないほどに広がっています。そのため、スクールでは狭義的には体系的的に学んだとも言えますが、広義にとらえたコーチング世界では出発点とも言えるなと感じます。
ここから、コーチとして進化していくためには、基礎を身につけた先でどれだけ研鑽を積み重ねていけるか?自分らしいコーチングを磨いていけるか?が勝負だと思っています。結局全てを学びきることはできないので、まずは気になることから調べ、学んでいけばいいと思います。自分の興味関心という自分だけの道を辿っていけば、勝手に自分だけのコーチング観が磨かれていくと思います。


2. コーチとしての本質的な成長は、自分の人生の進みと共にあるもの

ここまで色んな具体的な学習内容を記してきましたが、結局コーチとしての本質的な成長の多くは、冒頭にも触れた通り、自分の人生で直面する葛藤、挑戦、失敗、そして、それらの経験から受け取る学びや気づきです。多分これだけは間違いないです。

それはコーチングが上手くできずに自分には向いてないと落ち込む日々であり、仕事やプライベートで直面するどうしようもない葛藤であり、不安を抱えながらも失敗やリスクを引き受けてチャレンジをする決断のことです。人生において苦しさが伴う瞬間の数々ではありますが、そんな経験を超えてきた分だけ、葛藤するクライアントに向き合える力となってくれるというのが、個人的な感覚です。まずは自分の人生を舞台に、自ら矢面に立って自分に向き合い、乗り越えていくことから始めることを大いにおすすめします。みなさんと一緒に、私も自分の人生に挑み続けていきます。


3. 体験は知識と結びついて知恵となる

2で書いた通り、人の本質的な成長は、自分の人生を持って体感していくことだなと思っています。しかし、知識を深めたり新しい概念を学ぶことは、世に起こる出来事から心の動きまで、あらゆる事柄をどう捉えるか?という解釈の豊かさを与えてくれます。それは、自分には受け止めきれないほどの体験を解釈することであり、膨大な経験から大事なことを抽出することであり、自分の想像し得なかったら視点に出会うことでもあります。

つまり、経験と知識が組み合わさることで、コーチング(広くいえば人生)における重要な知恵を得る機会が最大化されます。経験だけでは自分には扱いきれない/受け止めきれないことも起こるし、知識だけ身につけていても実際にはあまり使い物にならないので、自分がどちらかに傾倒しているような気がするのであれば、もう一方を味わいにいくことも良いかもしれません。


これからも学びは続いていく

あれこれと思い返しながら振り返っていたら9000字を超える大ボリュームになってしまいました。。。個人的には自分自身の興味関心の道筋を辿ることができて大満足ですし、この5年間は言葉にし尽くせないほどの学びの機会に恵まれていたのだなと思うとなんだか嬉しい気持ちです。

これからもコーチとしての旅路にきっと終わりはないのだと思います。自分自身、これからさらに5年、10年と何を学んでいくのか予測もつきませんが、その時々に立ち現れる思考や感情を手がかりに"コーチ道"を突き進んでいきたいと思います。もしあなたと道の途中で交わった時には、ぜひ、あなたの学びの軌跡を聞かせてもらえると嬉しいです。




追記

最後までお読みいただきありがとうございます!

今年で3年目になるアドベントカレンダー企画ですが、たくさんのコーチを巻き込みながら実施してきたこれまでとは違い、今年は"CoachingLife Advent Calendar"として、20代コーチの集うコーチングライフコミュニティのメンバーで記事をお届けしていきます。コミュニティメンバーは正解のない自分の人生に真剣に向き合い、それぞれの形で人生の歩みを進めているお世辞抜きで素敵な人たちです。私自身もみんなとの関わりの中でたくさんの刺激や気づきを受け取り、今の自分があります。

この企画を通して、20代で"コーチング"というものに惹かれた私たちが何に関心を持って今を生きているのか?を垣間見る機会になればなと思っています。

2023年も残りあとわずか。アドベントカレンダー企画は、今日からクリスマスまで25の世界をお届けしていきます。忙しない月ではありますが、皆さんの生活に豊かなひと時を添えることができれば幸いです。

さあ、今年もアドベントカレンダー、スタートです!!


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