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1冊のビジネス書に10人の読書家がメモをしたらどんな1冊になるのか。

「さぁ今日も始まりました…」

中田敦彦さんと宮迫博之さんのコラボ動画「WinWinWiiin」を見ていたときのこと。

ゲストはキングコング西野亮廣さん。
オンラインサロンやクラウドファンディングなどの成功でビジネス界でも有名になった。
その現在までの軌跡をお2人が深掘りしていこうという趣旨で始まった。

話が進んでいく中で西野さんがプラットフォームを作ったという話が出た。

その中の1つが「しるし書店」だ。
本にメモや書き残しがあっても商品を出品できるのだ。
有名なかたの書いたものなら欲しがる人もいるだろう。

ここで1つこんなことが思い浮かんだ。



「そういえば読書家ってどんなメモをしてるんだろう…」



Twitterで読んだ本を紹介したり、おすすめ本を紹介したりする人とよく交流する。
1冊を1週間かけて何回も読み込む人や、1年間で1000冊以上読む人など、いろんな方法で読書を楽しんでいる。

尊敬する彼ら・彼女らの思考はどうなっているのか…
ものすごく気になった。

1年で10冊程度なら、おそらく他の人とそこまで思考の違いは出ないだろう。
ただ、年間何百・何千冊と読む人や、1冊の歴史的著書を何度も読み込んだ人の考えたことは私とは全く違ったものになっているはずだ。

しかし、知る手段がない。

ブログやSNSでは著作権の関係で本の内容を深掘りできず、踏み込んでコメントが書けない。
見てくれる人に本の価値を伝えることを優先するため、自分の意見は度外視しないといけないのだ。

文章を書いているのは「人」であるのに、そこに「人」は見えてこない。

読書会は少しマシだが、多くは1冊を分担して読んで考えを発表する形式だ。
1番考えが広がったページと担当したページが違っていたら大きな機会損失になってしまう。

やるからには「しるし書店」のように、その人のメモ、つまり考えが付加価値となるようにしなければならない…

考えたあげく、こんなことを思いついた。



「1冊の本を10人の読書家がメモしていったらどんな1冊になるんだろう…?」



まず1冊の本を読む。
自分が考えたこと、気づいたことなどを本に直接メモを書き込む。
次に他の1人にメモを書いた本を渡し、読んでメモを書いてもらう。
これを10人がメモするまで繰り返すのだ。

まず間違いなくオリジナルの1冊になる。
10人の読書家の英知が1冊に詰まっているからだ。

自分が特に気にならなかったページを深掘りしてる人がいたら、自分の行動や見方を見直したり、新しい気づきになりアイデアにつながるかもしれない。

全員がメモしたページは普遍的な価値を持つ金言が隠されているに違いない。
SNSで情報発信したらよりその価値は伝わるだろう。

テーマを1つ決めるのも面白い。
近年でよく話題になるAIやブロックチェーン、5Gは日本の経済の土台になっていく。
社会にどのような変化が起こるかを全員で情報共有してから本を読んで新しいアイデアを書いていくと話を広げられる。

職種や業種の違いで考え方も変わる。
サービス業と製造業では同じ言葉でも「ヒト」なのか「モノ」なのかで見てる景色は異なる。

そして1番のメリットは、同じ本でも人が違えば全く別の1冊になること。
同じ人生を歩いてる人なんて1人もいない、そこに面白さが生まれる。


1人1人は知られていなくとも、みんなで考えをつなぐことで価値になるのだ。


実際は全く違う地域に住んでる人たちに本をどうやって渡すかなど問題は多い。
やるとしたら郵送することになるが、お金はかかるし住所も明かしたくないだろう。

1冊しかないので誰が保管しておくべきか?
実現までは課題だらけ。

だから、まずは身近な人と一緒にやってみるといいかもしれない。
奇跡的に私の友人には読書をしてる人が多い。

夢の1冊を作ってみたい。


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