ビジネス書とYouTube、ビジネスのインプットはどっちがいい?
「どれ使って勉強すればいいんだろ…」
勉強、つまりインプットの手段としてよく使われる本と動画。
本は一次情報として信頼性がある、動画は無料で見れるものもあるなど、メリットがあります。
一方で、本は専門用語が多い、動画は他の動画に目移りしてしまうなど、デメリットもあります。
本も動画も目的によって適切に使いわける必要があります。
今回は「ビジネス」を学ぶとき、本と動画それぞれ有効活用して学ぶにはどうすればいいかを解説します。
ビジネスを学ぶときに使う本はビジネス書、動画ならYouTubeなので、この2つを徹底比較していきます。
それでは見ていきましょう!!!
◆ ビジネス書で学ぶ
ビジネス書などの本を読むことと年収は比例することが様々な検証から証明されています。
その中で、有名な経営者は読書家としても知られています。
マイクロソフトのビル・ゲイツ会長とソフトバンクグループの孫正義会長を例に挙げます。
ビル・ゲイツ会長は年に必ず2週間連続で休みを取り、本を読むと決めています。
孫正義会長は起業して2年後に肝炎を患い入院したとき、入院期間3年半で3000冊読んだそうです。
経営者に限らず、ビジネスで成果を出す人は人より本を読みます。
データで見てみましょう。
「Business Management Degree」にて富裕層と年収3万ドル層(日本円で約300万円)の読書に関する比較を発表しました。
それが以下になります。
* 1日に30分以上ビジネス書を読む *
☑ 富裕層:88%
☑ 年収300万円層:2%
* 読書家である *
☑ 富裕層:86%
☑ 年収300万円層:26%
* 移動時間にオーディオブックを聴いている *
☑ 富裕層:63%
☑ 年収300万円層:5%
年収が高いということは職位が上である、つまり仕事ができる人ということです。
仕事ができるようになったのは、行動して成果を出したからであるのは間違いありません。
しかし、仕事ができる人は行動することと同じくらいビジネス書を読んでインプットすることも大切にしているということです。
ビジネス書を読むことが仕事ができるようになることがわかりました。
一見、ビジネス書を読むことがメリットしかないように見えます。
ですが、少なからずものごとにはメリットもあればデメリットもあります。
では、ビジネス書を読むというインプットにはどんなメリットとデメリットがあるのでしょうか?
▼ メリット
*ビジネス書を読むメリット *
☑ 1から順に学べる
☑ 実績がある人・専門家が執筆
ビジネス書で学ぶメリットがこの2つ。
まとめると、知識や経験が豊富な人が論理的にわかるように書いている。
これがビジネス書のメリットです。
1つずつ解説していきます。
☑ 1から順に学べる
ビジネス書は構成が論理的に組み立てられています。
1ページ目から読み進めるとわかるように書かれています。
どのビジネス書もおおよそこの順番。
* ビジネス書の書かれる順番 *
① 社会の変化による問題提起
② 問題解決のための解決案
③ 解決手法の具体的な方法
④ 事例、検証結果
論理的に書かれているからこそ納得しながら読むことができます。
読んでいて、
「この方法はすごいな!」
「これは実際にやってみよう!」
と思ったことがありますよね。
これは説得ではなく納得したからなんです。
納得は論理的に理解し、感情としてやってみたいと思うから出る言葉。
論理的に書かれているのは強みです。
☑ 実績がある人・専門家が執筆
本は誰でも書けるわけではありません。
会社に入ったばかりの新入社員が書いた本なんて見たこともありませんよね…
出版社の売上に関わるわけですから、どんな人でも書けるわけではなく、一握りの人しか書けません。
その一握りの人が実績がある人・専門家です。
これらの人は実績や研究成果という客観的な根拠があります。
客観的な根拠による考えや提案は、再現性が高く本人以外が実践しても成果が出やすい。
著者によるセミナーや講演会が行われているのは、著者本人だけではなく多くの人がその本を読んで成果を出すことができたから。
だから、多くの人が納得し信じることができるのです。
明確な根拠がある、これが信頼できるから読まれているのです。
▼ デメリット
* ビジネス書を読むデメリット *
☑ 時間がかかる
メリットとして、ビジネス書は客観的な根拠があり、論理的にわかり納得できることを解説しました。
一方、デメリットとして、ビジネス書は読むのに時間がかかります。
どんなに少なくても200ページ前後はあります。
見開き1ページ2分かかるとして、読み終わるのに3時間20分かかります。
読み慣れていない会社員は、満員電車に乗ってへとへとの中でこの長時間読むのはつらい…
1日で読み切れないから何日かに分けて読もうとしても、前日の内容が忘れてしまうなんてこともありますね。
ビジネス書は体系立てて書かれているため、理解するまでに時間がかかってしまいます。
◆ YouTubeで学ぶ
YouTuberが話題になることが増え、以前よりもYouTubeを見る人が増えています。
平成30年7月に総務省情報通信政策研究所が発表した「平成29年情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」によると、
YouTubeの利用率は10代、20代で90%を超えており、それぞれ93.5%、94.0%となっています。
若い人ばかり使っているように思われますが、全年代で見ても72.2%と利用する人の多さがわかります。
一般人でありながら面白い動画を配信してるのは、見ている私たちも楽しくなります。
今ではなりたい職業としてYouTuberをあげる子どももいるくらい。
そんな人気のあるYouTuberのカテゴリーの中に、ビジネス系YouTuberと名乗る方がいます。
ビジネスで成功するための方法や、YouTuber本人が実績を出した方法を情報発信しています。
一見、何も悪いことがなさそうに見えますが、ビジネス書と同様、YouTubeでビジネスを学ぶにもメリット・デメリットがあります。
▼ メリット
* YouTubeで学ぶメリット *
☑ 短時間で学べる
☑ 要点がすぐわかる
YouTubeで学ぶ大きなメリットはこの2つ。
まとめると、いつでもどこでも空いた時間に簡単に学べる。
これがYouTubeのメリットです。
1つずつ解説していきます。
☑ 短時間で学べる
出勤するとき、電車やバスの移動時間でやることはスマホを見るくらいですよね。
電車やバスに乗る時間は約20~30分の人が多いのではないでしょうか?
この限られた時間でもYouTubeなら動画を1つ見終えることができます。
なぜなら、ビジネス系YouTuberは人の集中力が長くないことを知っており、再生時間が長くなりすぎないように編集してるから。
ビジネス系の動画はだいたい10~15分が多く、どんなに長くても30分程度。
短い時間で見れるため、空いた時間を有効に使うことができます。
電車の待ち時間やお昼休憩など、隙間時間は思っているよりも多いため、YouTubeで時間を埋めることができます。
☑ 要点がすぐわかる
ビジネス系YouTuberは必ずといっていいほどポイント、つまり結論をいった後に理由・根拠を解説します。
一般的な流れだと、
* ビジネス系YouTuberが解説する順番 *
①「~で成功するためにやるべきことは3つあります!」
②「1つ目は~、2つ目は~、3つ目は~です!」
③「1つ目の~は…だから。---というデータがあります。」
④「2つ目の~は………。3つ目の~は………。」
このような順番が多いです。
聴いている私たちも結論をわかった上で理由・根拠を聴けるため、頭で整理しながら理解できます。
また、YouTubeの大きなメリットは絵で伝えることができること。
ホワイトボードに要点だけ書いて細かい説明は自分で話す、図や画像を使ってイメージしやすくすることができます。
要点がわからなくなっても画面に表示されているため、要点を確認しながら聴くことができます。
▼ デメリット
* YouTubeで学ぶデメリット *
☑ 部分的にしか理解できない
投稿した動画の内容がテーマの一部分のため、一貫性があるかどうかが不明です。
テーマ1つとっても、主観的に問題提起したり解決案を紹介しています。
問題提起や解決案は動画を投稿した本人にとっての重要ポイント。
問題になるまでの背景を説明していない、解決案の元になる問題がよくわからないなど、一貫して理解するには説明が足りない部分があります。
また、実際にどの程度効果があるかも裏付けがありません。
本当に効果があるのか、効果があったのかについて言及する人はほとんどいないのではないでしょうか?
「今回は~というテーマ!解決方法として~があります!やってみてください!」といった感じです。
YouTubeは自由に動画を撮って配信することができるのがいいところ。
それゆえどうしても主観的な内容になりやすくなってしまいます。
(ビジネス書の要約動画や企業ニュースの解説は除きます。
これらは知識が豊富な人がやっていたり、本の客観的事実とデータによる裏付けがきちんとされているため。)
◆ 結論
* 結論 *
☑ ビジネス書は学び始めのときに使う
☑ YouTubeは概要を理解したり、知識の肉付けで使う
これが結論です。
それぞれ解説していきます。
☑ ビジネス書は何も知らないときに使う
まず勉強したいなら必ず初めはビジネス書を読んでください。
1から基本的な考えを流れで理解する、これが正しい知識の定着には必要です。
初めにYouTubeで学ぶと、事実と意見が混同していることがあり、どれが正しい情報かわかりません。
事実は正しい、にもかかわらず個人的見解が入ってしまうためわかりづらくなっている、こんなことがあります。
初めて学ぶにあたりこれは非常に危険です。
なぜなら、アンカリング効果により、初めに得た知識を正しいと思い込んでしまうから。
ビジネス書は著者1人で書いているわけではなく、編集者や出版社など協力してくれる人がおり、内容が精査されています。
信憑性でいえば間違いありません。
なので、初めのうちは時間がかかりますがビジネス書で確実に内容を理解しましょう。
これだけ見ると、私自身が1000冊以上もビジネス書を読んでいるからすすめているように聞こえるかもしれません。
しかし、私もビジネス系YouTuberの動画を見たり、ビジネスに関する動画を見ることが非常に多いです。
さすがにビジネス書ほどではありませんが、積み上げた時間で見たら少しの差しかありません。
ビジネス書とYouTubeでビジネスに関するカテゴリーを10個以上比較しながら学んだうえでの考えです。
☑ YouTubeは概要を理解したり、知識の肉付けで使う
学びたい分野がどんなものか概要を理解したい、そんなときはYouTubeを使いましょう。
短い時間でおおよその概要を学べます。
先程、主観的な内容になりやすいといいましたが、「事実」で取り上げているものはほぼ正しいです。
やはり世の中の人に見てもらうということもあり、事前に調べてから動画を配信しています。
私もビジネス書やビジネス雑誌で読んだ内容と精査しますが、事実関係はほぼ合っています。
概要だけ知りたいのに1500円前後もするビジネス書を買うのは少し気が引けますね…
また、ビジネス書など他の媒体で学んだことをより深めたい時もYouTubeはおすすめです。
動画では説明されていない、問題が起こった背景や解決案の元になる問題をわかった上で見ることができるから。
要するに、ビジネス書でテーマについて一貫して理解したため、動画は新しい提案として見ることができます。
効果による裏付けがないため成果が出るかどうかわかりません。
ですが、一貫して理解していれば仮説でどれが効果が出るかわかります。
あとは行動するだけ!
ビジネス書とYouTubeを使いこなしてインプットし、仕事ができるビジネスマンになりましょう!
◆ 終わり
最後まで読んでいただきありがとうございました!!!
ビジネスではアウトプットが大切とよくいわれます。
そのため、アウトプットに関する情報をよく見かけます。
成果として形にするには行動する、つまりアウトプットするしかありませんもんね!
しかし、アウトプットが正しくできる人はインプットも正しくできる人です。
有名な経営者に読書家が多いのは先ほど説明しましたね。
インプットのやり方は人それぞれですが、間違ったインプットはアウトプットにつながりません。
インプットに関する今回の記事が参考になれば幸いです。
私自身もアウトプット信者でしたが、ビジネス書を1000冊以上読破しインプットの量を爆発的に増やしたことで成果を出せるようになった1人です。
アウトプットと同じくらいインプットもこだわる、これが成功への近道です!
それではまた次回に!!!
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