見出し画像

ドラム音源などの音作り、及び、Reverbの掛け方

これは前回の記事との関連記事ともいえますが、今度のは、DAW/DTMでも使えるものです。

<ドラム音源などへのReverbの掛け方>
私はドラム音源は、大体、以下の三つの中のどれかを使うことが多いです。
FXpansion社「BFD3」
TOONTRACK社 [SUPERIOR DRUMMER 3]
XLN AUDIO社 [AddictiveDrums2]

一般的には、このクラスのドラム音源であれば、その音源自体にもコンプやEQが搭載されおり、Reverbもかなり質の高いものが使われていますので、普通は、これを使っておられる方が多いでしょうし、それでも全く問題ないと思います。逆にそれでないとその音源の味が出ないケースもあるので、そこはケースバイケースだとお考え下さい。

ただ、以下のような理由でドラム音源側のそれらを使いたくない場合に、ここで紹介するやり方が役に立つこともあるかもしれません。というか、私が普段よくやっているやりかたです。

主な理由として考えられるのは

1.ドラム音源側のイコライザーやコンプ、Reverbが気に入らない。

2.個別ドラムパート事にプラグインeffectを掛けてより細かく、あるいは大胆に調整したい。

3.ドラム音源の音をバンドサウンドになじませたい(ほかの録音でつかっているReverbと違和感ないような音にしたい)
例 同じ部屋で録音したような音にしたいなど(私の場合は、この理由でやっている面が大きいです)。

4.ドラム音源側の負荷を下げたい(これはやり方やソフトによっては、効果があるのか検証がいるかもしれません。また、マルチ出力を創る時点で負荷が上がるので、やりかたによっては、より高負荷になります)。

5.ReverbなどのFXチャンネルにも汚し系のプラグインを使いたい。

ほかにもあるかもしれませんが、パッと浮かぶ理由としてはこんなところでしょうかね?

これらのどの音源であっても基本的にやり方は同じです(VST instruments側の出力設定は、それぞれ違いますが、趣旨と意味合いは同じです。なお、そもそろパラアウトに音源側が対応してない場合は、このやりかたは使えません。そこは、確認してくださいませ)

ひとつ前の記事でやったのと同じで、出力をグループとセンドでわけてやるやりかたになるんですが、前回とは少しく違っていますので、それを以下にまとめてみました。

まず、必要なグループチャンネルを作り、それぞれプラグインを立ち上げます。

●→FXチャンネルを創る。
FXチャンネルとしてReverbのグループチャンネルを作り、そこに、ルームシミュレーター系のFXグループチャンネルや、プレートReverbなどのFXグループチャンネルを作ります。当たり前ですが、Reverbはそれらのチャンネルにインサートとして入れます。

私の場合、UADのOcean Way Studioのプラグインからドラムのプリセット選んで立ち上げることが多いです。

その他、EMT 140も使いますし、場合によっては、ディレイのチャンネルも作ります。

●→FXチャンネルのグループマスターチャンネルを創る。
これは必須ではありませんが、もうひとつこれを作って、上記のプラグインの出力をここでマスターとしてまとめておくと、いろいろ便利だったりします。5.ReverbなどのFXチャンネルにも汚し系のプラグインを使いたいを実施する場合は、このFX用のマスターグループチャンネルも必須です

●→ドラムグループXX~XX(Mono&Stereo)
 音源側のパラアウトを設定し、それを、分けたい分だけこのドラムグループを作って、音源側の出力からここに割り当てます。
 
たとえば、私がよく分類するのは、スネア、キック、ハイハット、タムのグループ、シンバル類、その他です。その場合、スネアとキックはMonoで、それ以外はステレオでグループを作ります。

尚、「Reverbをなじませたいだけ」であれば、このグループは、キックだけのグループと、それ以外をまとめたグループの2つを創るだけでOKです。

 当然ですが、先にこのグループを作っておかないと、出力側からの割り当てができませんので、先にこれを作ってください

で、それらのうちキック(バスドラ)以外の出力を以下のグループにまとめます。

なぜ、キックだけ分けるのかといえば、キックにReverbを掛けたくないからです。バスドラムに過剰にルームReverbなどを加えると、音が濁ったり、ライブハウスのような音になるからです。といっても、もし、キックにもかけたい場合は、キックのセンドから微量だけ、FXリバーブチャンネルのグループに送ることもできますので掛けるは簡単ですし、調整はできます。

そして、それらのグループのインサートに、コンプやEQを掛けます。
たとえば、モータウンぽい音にしたい場合は、UADのHitsville EQ CollectionのEQとかを使いますし、ビートルズぽい音にしたい場合はWavesのアビーロードコレクションからいろいろ試しますし、ストーンズ系とかZepとかの場合は、Helios Type 69などと、目的に応じて、使い分けます。

●→ドラムグループwithout kick(バスドラなしのステレオグループ) 
→ 言葉の通り、キックはここに入れない。それ以外のドラム音源をここに集約し、それを下のドラムとしてのグループマスターに送ります。

ここから、必要に応じて、先に作ったFXチャンネルグループにセンドで音を送ります。センドで個別に送り量を調節できるので、便利です。

●→ドラムグループマスター(ステレオ) 
→ 上のwithout kickのグループからの出力とバスドラの出力をここに入れます。ここには、Reverbは入れないしセンドでも送りません。それをしたらいみがありませんので(笑)。

ドラム全体へのコンプ類やEQ類などはここにかけます。

上流段階でわけていますので、個別のパート事での調整も可能にしつつ、最終段でまとめているので、ドラムとしては、一つの楽器群として、まとまりのある音になります。

後は、ベースや、その他の楽器やボーカルとの関連性もありますので、それらとのバランスはありますが、ドラムだけで考えるとこういうことをやることができます。

というか、この関連でマガジンとしてまとめた方がよいかもしれませんね(笑)近いうちにまとめます。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?