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Q.【事実とは何か】事実の伝え方、ぜひ知りたいです。

※全文無料で読める有料記事です

A.今回は、以前の記事で

"物事、出来事の事実を抽出し、ありのまま伝えるにはスキルが要りますが、ここで話してしまうととても長くなってしまうのでまたの機会にします。知りたい方はコメント欄に書いてください。早急に記事にします。"

と書いたところ、「事実の伝え方、ぜひ知りたいです」とコメントしていただいたことを受けて執筆しております。

その記事はこちら☟


今回は「事実の伝え方」の前に、そもそも【事実とは何か】について解説します。結論から言うと、事実とは、「客観的事実」と「主観的事実」の二つです。

「客観的事実」とは、誰の目から見ても明らかなこと。100人いたら100人が「確かにそうだ」と認識できることを言います。
例えば、
•今、雨が降っている
•部屋の照明がついている
•時計の針が12時30分を指している
などです。

「主観的事実」とは、自分の心の中に浮かんだこと。感想とか評価とかです。それが他の人に共感されるかどうかはさておき、自分がその感想を抱いたことは否定しようがないので、これも事実です。
例えば
•雨が降っていて不快だ。
•照明がまぶしい。
•時計を見て「寝なきゃ」と思う。
などです。

では、事実でないことは何か。それは、主観的事実なのに客観的事実のように表現してしまっていることです。
例えば
•雨が降っているからみんな機嫌が悪い。
•他の人は照明がまぶしいと思っていない。
•こんな時間なのでLINEグループの人たちはみんな寝てしまった。
などです。

具体例を出しつつ説明しましたが、よくわからない方もいるかもしれません。そうなんです、「客観的事実」「主観的事実」「事実でないこと」を分けて考えるのは案外難しいんです。

では次に事実を認識するトレーニングとして、二つのワークをしてみましょう。

【ワーク①】
以下の、誰かの行動を記述した文を、「客観的事実」「主観的事実」「事実でないこと」に分けましょう。
ア:彼はいすに座っている。
イ:彼は仕事をサボっている。
ウ:彼からは仕事に対する熱意を感じない。

【ワーク②】
下の画像のD視点から見た客観的事実はなんでしょう?

どうでしょうか。考え終わった人は記事をスクロールして答え合わせをしてください。



《答え合わせ》

【ワーク①】
客観的事実•••ア.彼はいすに座っている。
主観的事実•••ウ.彼からは仕事に対する熱意を感じない。
事実でないこと•••イ.彼は仕事をサボっている。

【ワーク②】
D視点から見た客観的事実•••Bが「A知ってるか?Cから聞いたんだけど、駅前においしいラーメン屋ができたらしいぜ」と言った。Aは無言。

以上です。正解していましたか?以下、解説です。

《解説》
【ワーク①】
客観的事実•••彼はいすに座っている。
いすに座っているという状態は否定できないことですよね。

主観的事実•••彼からは仕事に対する熱意を感じない。
一体何を見て?とは思いますが、そう感じたならそうなんだな、と飲み込むしかない。もし否定したいなら「私はそうは思わないけど」という否定の仕方が好ましいですね。この辺の話を次回します。

事実でないこと•••彼は仕事をサボっている。
一体何を見て?と、主観的事実と同じ疑問を抱きますが、大きく違うのは相手の行動を決めつけてしまっていることですね。これを事実ベースで表現するなら「彼は仕事をサボっているように、私には見える」と表現するのが望ましいですね。

【ワーク②】
Bのことば•••「A知ってるか?Cから聞いたんだけど、駅前においしいラーメン屋ができたらしいぜ。」
ここから得られる情報は
•駅前にラーメン屋ができた、らしい
•そのラーメン屋はおいしい、らしい
•この話をBはCから聞いた、と言っている
•A知ってるか?と言っていることから、BはAに話しかけている、ように見える
の4点です。ただ、どれも「らしい」「と言っている」「ように見える」だけで事実とは言えません。

もしかしたら、
•駅前にラーメン屋は、ないかもしれない
•ラーメン屋があったとしても、おいしくはないかもしれない
•BはCから、何も聞いていないかもしれない
ですよね。

「A知ってるか?」と言っていることからAに話しかけている可能性は高いですが、Aが無言のこともあって、断言はできない。(Aが「そうなんだー」と言ったのであれば話しかけた可能性は更に上がります)

で、AはBが話しているにも関わらず無言です。これを受けてAの行動を
•無視した
•無反応
としてしまうのは間違い。あるのは「無言」という事実だけです。

Bが「A知ってるか?」と前置きしてから話しているにも関わらず、Aは無言だった。もしかしたら聞こえなかったのかもしれないし、無視したのかもしれない。私には無視したように感じる。これが事実ベースの評価として正しい。

もしAに「さっきのは無視だったのか?それとも聞こえなかったのか?」を聞くとしたら

「さっきBが君に話しかけているように見えたんだけど、聞こえてた?駅前のラーメン屋の話だよ。」とかって聞いてあげるのが親切ですね。

「さっきBのこと無視してたでしょ。どうして?」みたいな聞き方は避けたい。

この辺の「事実の伝え方」については次回の記事で書きます。少しお待ちくださいませ。

質問への回答は以上です。
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