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JOMO!の正義 -南アフリカ・ケープタウン滞在記(2)-

南アフリカには何しに行ったの?

旅行?仕事?... この質問、古いですよっ!(なーんて生意気に言える時代がくればいいんですが。)

住む、働く、旅をする。その境目を曖昧にしていくことこそ、これからの時代の納得のいく生き方につながると唱え続けて5年が経とうとしています。

喜望峰でパソコンを持ったら世界中のデジタルノマドから絶賛いただいた

移動を伴いながら暮らし、その地で働くスタイルの人々を、英語でデジタルノマド #DigitalNomad と言います。よく「新しい働き方」なんて言われますが、僕的には、決して新しい暮らし方と言うわけではなく、人間はそもそも本質的に移動する民族ですから、本来のヒトとしての暮らしのあり方をデジタルを使って回帰する動きと理解しています。

サファリの前に泊まった宿がとても気に入った

所有しまくっちゃった僕たちは、移動を伴う暮らしに変えるもとい「(ヒトとして)戻す」ことはなかなか障壁が大きいものですが、この先の未来に何が起きるのか誰も読めないVUCAの時代になればなるほど、所有のリスクは高まっていることは事実で、このリスクに向き合わないで暮らしてよいのか、この時代に生きる全員が、誰もが、富あるものも、そうでないものも、なんなら、とりわけ20年以内に必ず大震災が起きると言われるこの国に住む日本人こそ、どこよりもリスクを感じて、今のライフスタイルを見直し、準備をしなければいけないと思っています。その上で今のライフスタイルを守ると腹を括ることも含めて、ぜひ考えてほしいな,と。

この夏、持ち家を売り払ったのも、きたる未来に向けて資産を守るための決断でした。

さて、海外のデジタルノマドの生態をより探るべく、世界中から一度に集まるデジタルノマドイベント #NomadBase にご招待いただきました。彼らの開催地は毎回違って、前回はクロアチア。今回は南アフリカ。次回はタイ。

だから僕は南アフリカに行ったんです。このイベントが、ここであったから行く。南アフリカに行きたくて行ったと言うより、そのイベントがあったから行ったというのが、今回の南アフリカの渡航目的でした。

学んだことが、山ほどあります。例えば、このデジタルノマドの暮らし方は、日本で認知度をあげた #ワーケーション とは色々異なります。

10日間滞在した僕を日本人は「結構行ったねぇ、どこかほかには?海外ワーケーションだねぇ」と言うし、海外の人たちは「え?たったそれだけで帰っちゃうの?!」と言います。滞在する期間が、日本人が想定する期間とはまったく違うんです。

スーツ着て、日光浴びながら、富士山見て、パソコンにタイピングってシチュエーション、どゆこと?ってなるよね。

こうしてガラパゴス的に育った日本のワーケーションスタイルについてもご紹介させていただきました。「この写真見てください!富士山の前まで来てリラックスすべき場所なのに、スーツ着てるんです!」

HafHを立ち上げた当初から掲げていた通り、国籍も、民族も、宗教も、性別も関係なく、国境を超え、あらゆる境界を超えて、多様な価値観が交わりゆく作用こそ、今の地方にとって必要なインパクトだと僕は感じています。

日本国内でも関係人口などと言う言葉がありますが、どうにか、国の境目を、あらゆる地方が乗り越えてほしい...そう思っています。

世界のデジタルノマドは、ご覧の通り、国の境目を超えています。「どこ出身か」そんな質問に意味をもたなくなってきています。経済も、社会も、環境も、地球視点で動いていて、地球視点で自分の暮らしを考えています。

日本にない感覚。そして、未来を憂う日本にとって、日本に住む誰もがもってほしい、とても大切な感覚だと思います。

まずは、国際交易都市の歴史長き我が故郷、長崎から、まずはダイバーシティ受け入れ先進タウンとして、お見本が見せられないか。出島復活!そんな思いを込めてHafHを作っていたわけです。

ここから少しずつ、自分にとっての新しいプロジェクトとして、この分野に特化して取り組んでいきたいと思ってます。ご興味ある方、DM待ってます!

Embrace JOMO!

そういえば、1週間のカンファレンスのはじめに、Embrace JOMO! というイントロがあったのは印象的。

Joy Of Missing Out.

見逃す楽しさを。みたいな感じかな。たくさんスケジュールを用意したけど、無理して全部出なくていいよ。自分のペースで、参加してね!って最初に言われる安心感がすごい。

日本だと「もったいないからできるだけ出てね」って言っちゃいがちですもんね。


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