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昨日の自分と今日の自分は同じだろうか? おそらくそんなに違いはないと感じるだろう。では、3ヶ月前は? 1年前は? 3年前、5年前、10年前はどうだろう?

遡ればその違いは顕著に感じると思う。数年振りに会った親戚の人なんて、「老けたな~」と、思うことが多い。場合によっては誰だか分からなかったりすることもある。

しかし自分のこととなると、疎いものだ。毎日鏡を見ていても変化に気づかない。「年老いていくことを実感したくない」と言って現実から目を背けようとする人もある。しかしどんなに背けても現実は存在する。

「ピンピンコロリが良い」「寝たきりになりたくない」という人はたくさんいる。ヨボヨボの年寄になるより、シャキッとしたお年寄りでありたいと誰もが思う。

ピンピンコロリの話をするのは、だいたい70代半ばくらいからだ。そのくらいから気になるのであろう。私の周りの人の話では、70歳でガクンと落ち、75歳でもっと落ち、80歳ではかなり落ちるらしい。落ちるというのは、体力気力のことだ。

高齢者向けの番組や情報がたくさんあるが、考えてみてほしい。若い頃からまったく運動しなかった人に、70過ぎてから運動しましょうと言われても、それは無理だわ。デイサービスのリハビリに通うお年寄りを見ていると、全然楽しそうではない。機械使って筋トレしているが、本当にそれで役に立っているの?と思ってしまう。手遅れとは言いたくないが、もっと早くからやっておくべきだったんじゃないのかと、いつも見ている。

じゃあいつから始めればよいのか?という話になるが、私は50代から始めておくべきではないかと思う。なのでそのくらいの年齢の人に話しをするが、聞く耳を持たない。だって、まだ元気だから。80代の人に言わせると50、60代はまだまだ元気だった。体もよく動いたし疲れなんてなかった。「いつの間にか急にこうなってしまった」と言う。

「急に」という言葉を高齢者はよく使う。昨日まで何ともなかったのに、急にだ。そもそもその感覚が間違っている。それに、痛みが出た時にも、昨日まで何ともなかったのに、急に痛みが出たと言う。そんなはずはない。老化は徐々に進行しているのだから、体の変化に気付いてほしい。

整形外科の先生が本音を言っていたのを聞いたことがある。「年取ったら痛みも出るよ。いちいち病院に来られても困る。加齢です、と答えても納得しない人が多過ぎる。」と、困惑されていた。

「なんにもしないのに痛みが出た」と高齢者はよく言う。だから私は「なんにもしないからですよ」と答えると笑っている。その笑いは、実は意味不明だ。中には反論する人もいる。「なんにもしないのに痛みが出るわけないじゃないの!」と。悲しいけど、こういう人に説明しても分かってもらえることはない。整形外科の先生が困惑するのもよく分かる。

とにかく高齢者の頭は固い。人の話を受け入れることができない。残念ながらそうなっていくのかもしれないが、とにかく思い込みが激しい。昔覚えたことに間違いはなく疑うことをしない。

ピンピンコロリといくためにはとにかく元気であらなければならない。そんなことは誰もが分かっている。

健康維持のためにあなたは何をやっていますか?

私が見ていて思うのは、運動が足りてないんじゃないかと思う。「20分歩いたら疲れる」「今日は3000歩も歩いたよ」それではピンピンコロリは無理だと思うよ。「だってしんどいじゃない!」「もう若くないんだから」という言い訳をする。やっぱり無理です。こんな嘆きを言わないために、少しでも早くから運動してほしい。若い時から運動していれば、動くことを苦に思わず、言い訳もしないと思う。すべては自分のため。


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