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臨書に対する素朴な疑問が、とあるブログでようやく解決しました!

臨書に対して素朴な疑問がありました。

なかなか答えが見つかりませんでしたが、ようやく解決したのでお知らせします。

同じ疑問を持つ方の参考になれば幸いです。


2つの疑問

疑問は2つありました。

「刻された文字は筆文字とは別物なのでは?」

「昔の筆と今の筆は同じものなのか?」

説明しますね。

「刻された文字は筆文字とは別物なのでは?」

古典を臨書する場合、拓本が手本になることが多いですよね。

そして臨書は細部まで忠実に真似するように言われます。

文字の形だけではなく、線の形、起筆・収筆部分もよく見て真似するようにと。

でも手本の線って、「筆跡」ではなく、「彫目(彫った跡)」ですよね?

彫目を筆で再現することに意味があるのだろうか? と、単純に思いました。

『泰山刻石』なんて、起筆収筆部分は
「∩」「∪」←こんなんですよ。

「『九成宮醴泉銘』の筆遣いはこうだ!」と言われるけれど、なぜそう断言できるのか不思議で、モヤモヤしました。

「昔の筆と今の筆は同じものなのか?」

隷書を書いていて思いました。

「刷毛で書いた方が書きやすいのでは?」

調べてみたら、梵字を書くための「梵字筆」(朴筆、刷毛筆)というものがありました。

また、篆書を書いていて思いました。

「先の尖っていない、穂が短くてバネのない筆の方が書きやすいのでは?」

調べてみたら、『すぐわかる中国の書 改訂版』という本の「篆書庾信讃四屏(てんしょゆしんさんしへい)」(鄧石如)のページに

篆書や隷書の丸太のような点画を表現するのに、従来は穂先を焼いたり切ったりしていたが、

『すぐわかる中国の書 改訂版』加成屋 編

との記述がありました。

昔の筆は今の筆と形が違うのではないだろうか?
今の筆で古典と同じ線を書こうとするのは無理があるのでは?

昔の筆のことを知りたくても、ネット検索くらいでは情報が見つからず、疑念は拭えませんでした。

疑問を解決したブログ記事

そういった疑問・疑念を解決してくれたのが、こちらのブログ記事です。

『大石六田(おおいしりくでん)の書法ブログ』

「書体と筆」(用筆論の実論と推論)

ブログは最後の更新が2014年と古く、ブログ主さんの現在のプロフィールは確認できませんでしたが、当時のプロフィールや他の記事も読んでみて、信頼できる内容だと感じました。

とても読みやすい文章で、昔の筆の画像も載っていて参考になります。

臨書に対するモヤモヤが晴れました。

是非ご覧ください。