聞く力とは?ー『聞く力こそが最強の武器である』を読んでー

みなさま、ご機嫌よう。ryoryoです。

珍しく連日の投稿。そして、いいねありがとうございます。素直に嬉しいです。さてさて、私はGDの連敗からあるひとつの課題を感じました。それは、、、、

聞く力が足りない(ー_ー”)

自分の意見を述べるのはわりと得意なんですよね。多分、高校時代に英語ディベートやってたからだと思う。意見言わないと何も始まらない環境にいたからこそ身についた力であると考えます。万人受けする力ではないけど(現にその力が頭でっかちすぎて我が強いと思われている)

しかし、聞く力ってよく考えたらディベートで身についてないのよね。ディベートでの「聞く力」って相手の弱点を見つけるものだから、組織化された社会のなかでは好まれない力なのかもしれない。

悩みに悩んだ末、私は本に助けを求めました。今回読んだ本は、國武大武氏の著書『聞く力こそが最強の武器である』です。

1.書誌情報

この本は2019年に発売されたばかり。

なんと言っても國武大武さんの経歴がすごい笑

いまはLink of Generation代表取締役でいらっしゃるが、JICAで16年間働いたり、外交官として活躍されていたようだ。ちなみに、ロンドン政治経済大学院で組織心理学の修士号を取得されているようです。

そんなスーパーな経歴の持ち主が、話の聞き方について解説した本である。

2.本書における「聞く力」の定義

大体の人が聞く力の定義をしていない。話を聞いていれば、聞く力が備わっていると勘違いしているようだ。加えて、「聞く力がある人=質問力がある人」と考える人も多いようだ(私もそう思ってた)。

しかし、本書では「聞く力」を「相手を理解する力」と同義に捉えている。さらに詳しく言えば、①相手の話を理解する力(耳を傾けること) ②相手の感情を理解する力(心を傾けること) の二つと同義だとしている。

この二つを意識して相手と関わると、相手は深いレベルで自分が理解されたと感じるようである。

さらに本書のすごいところは、聞く力のない人を具体的に定義しているところだ。いままでいろんな本を読んできたけど、メインテーマと相反するこの定義ってその裏返しだよ、的なノリの本が本当に多いんだよね。笑

この点、この本は本当に親切だと思う。そして、聞く力のない人は定義は 相手が話している途中で質問してしまう人(結局その話のなかで自分の関心のあることしか聞いていない=②に反する)であるらしい。

聞く力を上記の二つと定義した上で、「話を聞くこと」=「相手の気持ちをしっかり受け止めること」だと明示している。なるほどな。相手の気持ちを理解して初めて聞いたことになるのか。これは新しい発見だった。

でもね、みんなこういう経験したことない?相手に話を聞いてるよ!!とアピールしようとして、気の利いた発言しようとして滑るみたいな。最悪の場合、喧嘩になるとか。つい最近orangeって映画見直したんだけど、たおちゃんがけんとくんに寄り添おうとしてこんな感じの事故起こしてたね笑

本書は、そんな悩みも解決してくれます。解決策は、感情のこもった呼応の表現で「共感」する。例えば、「美味しい」と言っている人に、「美味しいのか!!よかったね!!」とか。でもこれは気をつけないと嫌味になるので注意。

ちなみに「共感」と「同感」は違うよ。「共感」は自分が同意しなくても相手がそう感じているかを表すときに使われる表現。「同感」は自分も賛同して、相手が感じていることを話すときに使う言葉。

まとめると

① 話を聞くこと=「相手の気持ちをしっかり受け止めること」

「聞く力」=相手の話を理解する力(耳を傾けること) 相手の感情を理解する力(心を傾けること) 

であることなのだ。

3.人に好かれ、信頼関係を構築するための「聞く力」

本書は本当に有益な情報が多いので、二回に分けてアウトプットしていきます。でももう少しだけお付き合いください。

チームで働くときに絶対に必要なのが「信頼」。言葉って本当に便利で、信頼されているって個人の感覚でしかないし、具体的に定義するの本当に難しいよね。それはさておき、信頼を構築するために使える必要な「聞く力」ってなんだろう?

本書ではこう言われています

①自己理解(自分が何を大切にしているのか自分に聞く) ②相手理解(相手が何を大切にしているのか相手に聞く) ③相互理解(共感する not 同感する)

おい!!聞く力じゃないじゃんって思った人もいるでしょ。ごめんなさい文章力がないんです。

①に関しては、ノートに書き出すとかすれば簡単にできるよね。具体的には、自分が好きな時間をイメージして、そのときの感情を言葉にしてみる。なんか、このプロセスって歌を作るみたいで楽しいよ笑

③は、共感するだけだから簡単。一番厳しいのが②だと思う。

相手は何をしているのかって、本当に聞くの難しい。いきなりあなたの価値観を教えてくださいって、就活以外の場面では聞けないよね笑。

本書ではこう述べらているよ!!

①相手が話したいテーマで話してもらう ②相手の好き嫌いを聞く ③相手の悩みを聞く

これで相手の価値観が見えてくるとか。要するに、For me の視点ではなくFor youの視点が大切であるようですな。

まとめると

① 信頼=自己理解✖️相手理解✖️相互理解

② 相手理解=相手が話したいテーマで話してもらう→相手の好き嫌いを聞く→相手の悩みを聞く

である。

4. 今日扱ったトピックまでの振り返り

⭐️サマリー⭐️

① 話を聞くこと=「相手の気持ちをしっかり受け止めること」

②「聞く力」=相手の話を理解する力(耳を傾けること) 相手の感情を理解する力(心を傾けること) 

③信頼=自己理解✖️相手理解✖️相互理解

④ 相手理解=相手が話したいテーマで話してもらう→相手の好き嫌いを聞く→相手の悩みを聞く

聞く力って深いね。ほんとに言葉って便利で、「聞く力」って言葉を聞くと、ただ相手の言語情報を受け入れるだけの単純な作業に聞こえる。でも分解すると、「聞く力」だけでこんなにいろんな要素が出てくる。いま、みんなが何気なく使っている概念も、こうやって細かい要素で成り立っているのかもしれない。英語だってそうでしょ?

でもね、、、、、一つ気づいてしまった、、、、、、

これ就活に使えるのか(・_・’??)

まあ就活のテクではなく、生きていく知恵を学んだってことで。そもそも、就活してなきゃこんなこと考えもしなかっただろうな、ありがとう就活。

今日はここまで、また次回!!