なぜ今、幸せが「科学」されるのか。The Science of Well-being【幸せの科学】①
*私見は下の方に書いてます。
早速初回の授業に入る前に、この「Well-being」という概念を少しだけ明確にしたいと思う
これは単なる「幸せ」とは違う。
(この記事を読んでもらうと概念が理解しやすいと思う)
直訳するとWell-beingは、「良好な状態」であることを指す。
そしてこれは、「幸福」×「満足度」の値に近いらしい。
「幸福」は、体験と強く結びつくのに対して(ポジティブな体験なら幸せだし、ネガティブならその逆)
「満足」かどうかは、その体験を評価すること、だという。
だから幸せであるはずの体験をしても満足が少なかったり、
幸せだー!と思える経験をしていなくても満足が高かったりする。
(いや、もう頭がこんがらがってきた、、、、泣)
⚠️リンクでも述べているけれど、Well-Beingの概念は最近になって研究され始めたので、統一性が完璧でなく、国や宗教観によって数値の公平性はあまり保証されていないみたい。
僕なりの解釈で言うと、
「幸せを定義することは困難だから、一般的に見て幸せでもそうでなくても、なるだけ心身ともに健康的でいれる考え方を身につけよう」
っていうのに近い感じがする。
それじゃ、講義に戻ります。
今回は、なぜこの「幸せの科学」という授業を開講したか、について。
サントスさんいわく、3つの理由があるらしい。
①このお題は新たな知見を沢山含んでいるから。
実際にこの研究が始まってからイギリスやアメリカなんかでは、
政府が人に対して、いわゆる「良い行い」「良い食事」みたいなものを促進することが多くなっているみたいで、
賛否はあるものの、
それは概ね、良い方向に動いているらしい。
(本当かは知らない)
だからこのタイミングで、実生活に学問を適用してみようみたいな。
②実際多くの人が、このWell-beingを求めている。
特にイエール大学の生徒は求めているらしい。
実際、この「良い状態」ではない人が増えているというデータがある。
これは2013年にABCが出した記事で、
「アメリカ人は世界で最も不幸である」
なんていう、またアメリカらしい仰々しいタイトルな訳だけど、
実際20年前に比べて、年間400倍の量の抗うつ剤が処方されているそうだ。
(そのデータの時代的な諸々の公平性には触れないのでご了承を)
特にイエール大学の卒業生が「幸せを比較的感じられていない」という研究結果を受けて、生徒達に向けてこの授業をしたかったみたいだ。
なぜ、イエールの卒業生がそのような結果になるのかは後々分かる事になる。
③サントス教授自身がやってみたかったから(笑)
ここで、まさかの教授の個人的な理由がくる。
でもここで共感を持てるのは、サントス教授自身がとても謙虚だからだ。
幸せとは何ぞやを教えてやろう!フハハハハ!!!!
ではなく、
「私自身悲しいことが多いし、皆と一緒に私も実践してみたいの」
というスタンスでいるところに、好感がもてる。
以上がこのコースが開講された3つの理由だ。
どうしたら幸せになれるんだよ!!!!
それを教えてくれよ!!!
実践的なことは来週から書いていきます。。、!😂
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ここからは僕の感想メインなので、時間があればお読み下さい。
この授業の最後に「G・Iジョー」というアニメ(アメリカでは有名)の台詞を引用して、
「G・Iジョーの誤信」をしきりに説いていた。
このアニメの決め台詞に
「Knowing is half the battle」
というものがある。
意味は、
「敵を知れたら勝ったも同然」である
しかし、これは間違いであるらしい。
実際に私たちの持つ知識は、実行されなければほとんど意味を持たない。
それを証明するものとして、
1枚の画像を生徒に見せた。
本当は同じ長さや奥行きをもつ2つの机は、いくら理屈を説明されてもそうは見えない。
右の机は太く短く見えるし、左は細長く見える。(よね。。。?)
しかし実は、
これも
これも全く同じサイズ。
そこに同じ定規をあてて初めて、「あ、本当に同じなんだ」と感じるのだ。
「G・Iジョーの誤信」とは
=「頭で理屈を知るだけ」では、
人の行動や考えを根本的に変えるに至らない。
ということを揶揄するのだ。
たしかに
インターネットが普及する以前は「知る」ことに価値があったが、
情報が錯綜する現代、
自分に適用出来る物を見つけて実際に行動しなければ情報の真価は測れない。
そう、感じる事も最近は多い。
だからとにかく!
今回授業で行うメソッドは、
「知識として知る」だけでなく
「実践しようぜ!」ということなんだね。
深い。
ね。
次週に続く。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?