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地方大学生のぼやき#23「気づかん人」

以前テレビを見て思ったことがある。「人志松本の酒のつまみになる話」にて、ゆうこりんこと小倉優子が出演していた。彼女は現在旦那と別居状態にある。番組内にて、その話題になり、彼女は良い妻になるための本などを読み、勉強していたそうで、既婚の共演者に奥さんからされて嬉しいことを質問していた。

それを見た時、なぜか違和感が止まらなかった。その違和感とは恐らく、「良い妻」であることへの強いこだわりと出演者にしていた質問の「そうじゃない感」である。

出演者であるウエンツ瑛士がされて嬉しかったこととして、「食後にお茶を出してくれたこと」を挙げていた。その発言に対し、ゆうこりんは、「そのお茶は何のお茶でしたか?」「その方は芸能人の方でしたか?」と質問していた。その質問はエンタメとして質問したのか、心から知りたい質問なのかは定かではないのだけれど、後者だった場合それはお茶を出す行為自体に価値があり、そのお茶が何であったかは二の次なのだ。

まあ、他にも気になる発言がいくつかあり、それについて考え込んでしまった。恐らくゆうこりんも考えに考えてのことだろうし、何しろ僕は結婚したことない故、上から物を言うことはもちろんできない。自分が経験してないことを批判するのは僕が一番嫌う行為だからだ。

ただ、その質問や発言は、漠然と何か違うんじゃないか?と思っていた。

そこでゆうこりんの話とはズレてしまうが、僕は自分の親父を同時に思い出していた。親父は母親と喧嘩した時にそのことについて、明らかに親父の方に原因があるのにも関わらず、自分の間違いを認めようとしないし、そもそも何が原因か理解できていない。後で振り返る形で親父から話を聞くと、母親の言い分と全く噛み合っていない。
しかし、親父の中では自分の中に確固たる正義があり、その正義に基づいているため、その枠からはみ出た考え方ができない。むしろ、その正義が大きすぎる故、自分の正義に押しはめて正当化させてしまう。

その時も、あ〜全く気づいてないわと思うのである。

僕は、子供の頃から人の顔色を伺って生きてきた節がある。それは多分末っ子だけど長男というポジション故に、大体この家族が何で揉め事が生じるのかを客観的に見てきたからである。そして、家族と自分の感情を爆発させながら喧嘩をしたことがない。家族構成は四人だが、僕以外の三人はしているのを見たことがある。

喧嘩なんて大体、ある程度のラインを一個超えるから起きるのだ。その調節が上手くないとノンストップで一線を超えてしまう。(その準備段階として、喧嘩の種が日頃からばら撒かれている場合あるけど、その段階で大体一線を既に超えている事がある。)

逆の視点から見れば、僕は人と争うとその後の関係にヒビが入ってしまうことを恐れ、人の顔色を伺いながらその場の空気を何となく察する臆病者なのである。けど、こればっかしは子供の頃からそうだから変えようがない。

まあ、長所にもなるし、短所にもなり得る。そして、僕でも家族と小喧嘩はしてしまう。

なんか話が逸れてしまった気がするけど、とりあえず僕のこの特性はひとまず長所として、捉えておくことにしときます。


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