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「スナップって何撮ればいいの?」と迷える方へ、とりあえずここからという被写体を7個+αを挙げてみました

こんにちは、りょんりょんです。
3月になって春めいてきましたね。暖かい朝を迎えられて心地がいいですが、花粉症の私は鼻水と涙と頭痛と思考不可な頭のごちゃつきに悩まされています。可愛く言うとズピズピのエンエンのズキズキのポケポケです。毎年この時期は頭が全く働かないので私にとっては厄介です(春は好きです)。

暖かくなってきたこれからの時期はまさにスナップしがいがあるというもの。桜が咲き、草木は芽生え、光は暖かく柔らかい春のスナップというのもいいのではないでしょうか。

しかし、スナップをしたことがない方やカメラ始めたてという方はこう思うのではないでしょうか。
「スナップって一体何を撮ったらええんや」と。
そこら辺の景色を撮ると言っても何を撮ればいいのか難しく感じる方もいるかもしれません。
今日はそんな方にこういうところからスナップを始めていったらいいんじゃない?というところをお伝えしようと思います。

スナップの被写体=カメラを向けた全て

まずこちらですね。「カメラを向けた全ての景色」が被写体です。「それが分からねえから困ってるんだよ!」と思うかもしれませんが、大前提としてここは覚えておいていただきたいのであえて挙げさせていただきました。その振り上げた拳を一回おさめてください。

ポートレートと言えば人物を撮りますよね。「その人の良さを引き出すには」とか「ストーリー性を出すには」とか考えることは多々あると思いますが、「その人を撮る」という明確な被写体が存在します。
風景も(詳しくないので厳密には違うかもしれませんが)三脚やフィルターを用いるなどして撮りたい対象である自然を撮るという点で言えば被写体があると言えるでしょう。

それと比較するとスナップは「これを撮れ」という明確な対象はないように感じるかもしれません。
SNSの写真を見て行くと路地裏を撮っている人がいれば雑草を撮っている人もいる。人がいない場所を撮っている人もいれば逆にバチバチに人が写ってる写真を撮っている人もいます。多様性が凄まじいです。実際スナップの写真集も多様なものが多いですね。

しかし、これは裏を返せば「何を撮ってもスナップと言い張っていい」とも言えるわけです。「これを撮らなければスナップじゃない」とはならないので、自分が好きな物・好きな瞬間を撮ることがスナップにつながるわけです。
この自由さを不自由だと感じないためにも大前提である「スナップの被写体=カメラを向けた全て」ということは覚えておいていただきたいと思います。
何なら始まりは「周りの全て」からスタートしてもいいと思いますよ。

それでは何を撮ればいいのか

とはいえ、私も最初は「一体何を撮ればいいんだろう」と思いました。これは突き詰めると「私は何を撮ることが好きなのだろう」という自己対話になります。ここから先は自分との対話と反復撮影です。「百聞は一見にしかず」ということわざがありますが、撮影しなければそれは見えてきません。
それを見えるようにするために、まずはこれを撮ってみては?という被写体をあげていきます。

1つ誤算があったとすれば、私が思っている以上にこれ撮ってみたら?というものが多くなったことです。
これら全部を撮るのではなくて、自分がまず撮ってみたいなって順位を付けて撮り続けてみるのがいいのではないでしょうか。

1.光と影

私がスナップを撮るきっかけになったのがこちらの光と影を追うタイプ。かっこいいストリートスナップを撮っている方は光と影を見る目がすばらしい人ばかりだなと感じます。
朝・昼・夕の太陽の高さで、影の伸び方も落ちる場所も形も変わります。今でも必ず見るようにしていますが、同じ場所でも変化を感じられて楽しいです。

2.日常風景

現在の私のスタイルの半分かそれ以上はここです。日常風景って見慣れていて何の変哲もないと思うかもしれませんが、カメラで切り取るフレーム内に何を組み込み、何を除くかで見え方がグンと変わります。

人を入れるか入れないかでも大きな変化を生みます。人が映らない静的な空間に美を見出すのか、人の姿からストーリーや構図の配置に面白さを見出すのか、それは自由です。

3.植物・海・空などの自然

旅先やちょっとしたお出かけ先なんかで山や海に行くことはあるでしょう。そこで見る自然に目を向けるのもまた楽しいです。植物の形のかわいさや不思議さ、海や空の広さと青色の美しさは自然の雄大さと美を感じます。

空が一番身近で確実にある自然ですよね。雲の形や時間によって変化する色など変化に富んでますし、同じ空は二度とないという点でも見ていて面白いです。

あとはひたすら雑草を撮っている人もいます。自由だなぁ。

4.路地裏

ちょっとディープと言いますか、アンダーグラウンドなダークな感じを撮りたいならおすすめは路地裏です。路地裏なんかないよという人はメイン通りの1本横とかそこに通じる細道とかあるでしょう。無い人は探してください、路地裏が無いという都道府県は存在しません。存在してたらごめんなさい。

一見汚そうに感じるかもしれませんが、渋いお店が並んでいたり、そこにいる人たちの生活を感じられたり、新しい発見があることでしょう。夜になると明かりが灯されて魅力的な場所に変貌するところもあります。

5.ミニマル

部分的に写す手法ですね。望遠レンズを持っている方は特に撮りやすいと思います。
私は望遠レンズを所持している時期が短いのであまりありませんが、標準域前後でもめっちゃトリミングしたらできなくはありません。試してみてください(作例5枚中2枚は35mmで撮ってます)。

6.違和感・面白い瞬間

この説明はちょっと難しいのですが、まずは写真を見ていただきましょう。

こちらは"dogman"というタイトルにしています。頭が犬、身体が人間の奇妙な生物に見えるなと思って撮影しました。

こんな感じで日常風景のはずなのに「え?」と思うような面白い瞬間を狙っていくのもいいと思います。
「今この瞬間を、この角度を逃したら二度と撮れない」という写真を撮れた時の喜びは計り知れません。

7.モノクロ

モノクロじゃないと見えない視点というのも割とあると思ってます。単純にカラーを白黒にしたというわけではなく、白と黒だからこそ光と影により注目できる場面や思わず色を想像してしまうような対象というのもあるでしょう。
SNSでは映えませんが、かっこいいスナップの写真でモノクロというのはめちゃくちゃあるので探してみてください。

+α.被写体というより構図

最後は被写体じゃないので番外編みたいになります。ぶっちゃけこれは慣れてからの方がいいかもしれません。
気持ちよく配置できる構図を追ってみてください。私は無意識のうちに割とこれを組み込んでスナップしていました。

この世には様々な構図が存在します。数を上げればキリがないですし調べればすぐ出てくるのでここであげはしませんが、構図を頭の中に入れておくとスナップの際に役立つことがあるはずです。

こだわった先に答えはある

私はスナップを撮っている時が一番穏やかに心を解放してシャッターを切ることができます。ただ道を歩くだけ。あとは景色を見て私が「いいな」と思った対象にカメラを向けてシャッターを切るだけ。

最初から撮れたわけではありません。何度撮っても上手くねえなと思っては考えてまた撮っての繰り返しです。そうやって何度も撮っていくうちに「私はこれを撮るのが好きだ」と発見したり「撮り方が分かってきたからこれも撮ってみよう」と前向きになったりできました。

私の中で一番気持ちが楽に撮れるのは「日常風景」なんですが、撮ってて一番興奮するというか脳汁が出るのは「違和感・面白い瞬間」なんです。一番目で追うのは「光と影」かな。
そんな風に自分の中でスナップの細分化ができるようになってきます。

スナップ分かんないという方は、まずは何でもいいから周りのものを撮ることから始めてみてはいかがでしょうか。あなたの目に映る全景色が被写体です。

それでは。

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