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最高のマッサージ師、我

母が終末医療で私の家の近くに越してきてから半年ほど経ちました。この街には私だけでなく姉家族も住んでいるので、入れ替わり立ち替わり母の元に通っています。

父も過労で倒れてしまい共倒れになったことから両親がこちらに越してきたとき、当初、私は自分ができることとして一つの目標を立てていました。

それは「最低でも週一回、自分のつくり置き料理を持っていく」ということです。

結婚する前、ひとり暮らしのときは毎週土曜の朝に作りおき料理を6種類ほどつくって、タッパに詰めていた経験があるからです。

しかし今回、母がいざ越してくると、そんな目標もなかなかクリアできなくなってしまいました。

ひとつは時間がない。なぜか時間がありません。いやそんなことないはずです。以前はできていたのに時間を捻出できない。これは年齢を重ねるにひどくなるグータラさが原因なのかもです。

もうひとつは代わりに姉が料理をよく持っていくので、それに甘えてしまっていることです。

結果、わたしはいつも家族にあまえています。そしてできることといえば仕事の合間に母に会いに行って話をするくらいでした。

しかし一度、家族全員で話をしているときに、姉の「足でも揉んであげたら」というひと言をきっかけに、滞在時間15分でも母の足をマッサージすることにしました。

いや、マッサージくらいお前が自分で気づけよ!ってツッコミが入りそうですが、私バカなのでボーっとまるでなにも気がつかないのです。テヘテヘ

でもマッサージをすると、母はとてもよろこんでくれました。わたしもうれしくて行ったときに、毎回足をマッサージすることが日課になりました。

このとき初めて「ああ、やれることを見つけた」と思いました。そう、やれることをやればいいんです。

当初の料理という目標は自分が上手くないのもあり、勝手に自身でプレッシャーを感じてました。

それがいまマッサージという特技を見つけてとてもうれしい思いです。

わたしの家族は父と姉が似ていて、母と私が似ています。

そして体がこりやすいのが母と私です。だから昔から、私が自分の身体で指圧してもらうとよいと思うところを母にマッサージしてあげると、ドンピシャでよろこんでくれるのです。

そう、身体のつぼがまったく一緒なんですよね。

だから内心、私はは母の最高のマッサージ師だと思っています。

人には人の適性がありますよね。

いまどんな仕事をしたいか悩んでいる人たちに伝えたいことがあります。それは、

好きなことをやるのも大切ですが、少しでも得意なことをやると人に喜んでもらえます。結果、自分も意欲が湧くのでいいと思います。

とはるかなる高みから超然とお伝えしたいと思います。あ、そして私は得意なことを仕事にしてないことに、いまはたと気がつきました。テヘテヘ


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