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時代が動き、世の中が変わる様を見たい

コロナの影響でしばらくリモートワークをしている。

はっきり言って、コロナ、本当にこわい。
うちにはまだ授乳期間中の赤ちゃんとその母がいる。
誰か感染したら、皆が倒れてしまう。最悪、死んでしまう。
万が一、息子が感染したら、妻が感染したら、それが自分のせいだったら、死んでも死にきれない思いを抱えることになる。

なので、会社の原則リモートワークという号令をしっかり遵守して、極力外に出ず、手洗いうがい消毒を徹底する毎日を過ごしている。

あの頃の未来に生きている

こうして家にいながらにして仕事をしていると、最新の技術に感謝する機会がとても多い。

軽くて動作の早いノートPC、オンラインでコミュニケーションが簡単に取れるたくさんのメッセンジャー・会議ツールたち、ドキュメントをクラウド管理してくれるGoogleさん。

いつも助かってます。本当にありがとう。

そして圧倒的な広まりを見せるウイルスの感染危機にさらされた結果、国内で強制的に進んだリモートワークという労働手段。

「時代が変わっていくなあ」
そんな気持ちにさせられる。

今、僕がその恩恵に預かっている技術を開発した人たちはきっと、こうして皆が場所にとらわれずに、生産的・創造的な仕事をする世界を思い描いていたんだと思う。ただ今はちょっと、想定ほどポジティブな理由じゃないかもしれないけど。

そんなかつての挑戦者たちの「あの頃の未来」に自分は今生きているのだと思うと、そして彼らがその昔に「俺たちは世界を変えるんだ」と意気込んでいた気持ちを思うと、なんというか、すごくいいなと思う。仕事を頑張ろうと、そういう気持ちになる。

世の中を変えるプロダクトに惚れた人事

つい先日、かの有名な「Zoom飲み」を同僚と開いた時、とあるメンバーから「鈴木さんはなぜ今の会社に入ったんですか?」と聞かれた。

人事という仕事していると、この質問は何百か、下手すれば何千回と受ける。

少し久々のこの問いに、いつものように答える。
「プロダクトに惚れた。このプロダクトなら世の中が変わると思った。そしてそれに愚直に取り組む人たちがいた。この人たちを人事として支えることができたらどれだけ楽しいだろうかと思った。」

するとまた同じメンバーから反応が返ってくる。
「人事でプロダクトに惚れるって珍しいですね。」

これもやはり、それなりに経験してきたパターン。今一度、かつての自分に思いを巡らす。

インターネット黎明期、時代を動かしてきたネットベンチャー

僕は昔からインターネットが好きだった。昔というのは、僕が中学・高校生だった2000年代前半くらいのこと。

当時ネット民たちがやっていたような、ホームページ作ったりとか、テキストサイト運営したりとか、そういうことはしなかったけど、なんとなく、ネットの自由さや広大さ、エッジのきいた目新しさに惹かれていた。

そんな想いと働くということがリンクしたのが、大学生の時。

当時世間を賑わせていたのが、今で言うGAFA。
Facebookを題材にした映画「ソーシャルネットワーク」がヒットして、僕もどっぷりはまった。Google・Amazon・Facebook・Appleと名のつく本を片っ端から読んでいた。

そしてiPhoneを手に入れると、もう情報を貪る勢いは止まるところを知らなかった。RSSに登録した色んなジャンルのメディア・ブログ、計200サイトくらいをひっきりなしに見る生活。

そして知ったのが、ネットベンチャーの存在。

日経新聞が日本のネットベンチャーの歴史みたいな記事を書けば、必ずその名が出てくる、電脳隊やネットエイジ。
今や誰もがその名を知る、サイバーエージェントや楽天、DeNAといった現在のメガベンチャーたち。

「大好きなインターネットで、ビジネスを通じて時代を動かし、世の中を変えてきた人たちがいる」

それはもう、強烈な刺激を受けた。

さぞ、死ぬほど、楽しいだろうと思った。ずるいとすら思った。
(もちろん起業家たちはそんな憧れとは裏腹に、むしろ死ぬような思いをして、事業を創り、会社を大きくしてきたことは言うまでもない。)

自分もそうやって世の中が変わるところを最前線で見てみたいと、心から思った。

話を同僚との会話に戻す。

「僕はインターネット黎明期の人たちに憧れている。インターネットというテクノロジーによって世の中が変わることを証明してきた人たち。あの頃のようにテクノロジーで世の中が変わっていく様を、僕は最前線で見たい。だからそれが実現できると思った今のプロダクトに惚れた。」

時代を動かし、世の中が変わっていく、その主体でありたい

言い終わって、自分でもハッとする。

「ああそうだ、自分はそのためにこの会社に入って、仕事をしているんだ。」

そんな話を久々にしたからか、はたまたここ最近、伸び悩んでいる自分に囚われていたからか、あるいは仕事に忙殺されていたからか、とにかく自分の言葉がなぜか少し懐かしく、そして新鮮に感じられた。

僕は、時代が動き、世の中が変わっていく、それを最前線で見ていたい。
だから自分は、時代を動かし、世の中を変えていく主体でありたい。
そのために、今の会社がもっと成長して、プロダクトが成長して、世の中が変化することに貢献したい。

やっぱり今の自分はそのために仕事をしているんだなと思う。

もうすぐ誕生日がきて、また一つ歳を取るこのタイミングで、初心に帰る。
いつか確実にくるその未来をみて、これからも仕事を頑張ろうと、そんな気持ちになった。

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