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理論物理学に心を奪われる

 こんにちは、まーこと須賀マサキです。

 読書の秋2021で挙げられている課題図書の中に、発売後すぐに買って読んだ本があったので、応募してみることにしました。

 タイトルを見ただけで連想できたと思いますが、私が読んだのはこちらの本です。

 この本を知ったのは、TwitterのTLに「使用上の注意」という見開きのページが流れてきたのがきっかけでした。

 よく読むと「使用上の注意」に
 ・すでに物理学者の人は服用前に書店に相談してください。
 とか、
 ・故意に理系専門用語を多用し、周囲に白い目で見られる人は、副作用の可能性がある。

 などと書いてありました。

「な、なんと! 物理好きだけど物理学者じゃないし、専門用語の多用で白い目で見られるのは既に経験済みだし。読んでも大丈夫、どろこか読まないといけない!

 と、強く思いました。
 そしてすぐにhontoさんで注文し、届いたらすぐに読みました。

相対論

 Amazonのレビューには、高評価と悪評価が並んでいますが、私は高評価をつけます。
 というのも、読んでみると、昔々物理学徒だった私にも、「物理学者あるある」がずらっと並んでいました。
 とともに、「さすが学者にまでなった人たちは、学士レベルでは想像できない考え方をしているのか」と感じました。

 この本を読んで「学生時代に怖かった大学の先生達も、実はしかめ面をしていただけで、心の中ではこんなことを考えていたのかなと思うようになりました。
 読み進めるにつれて、もう故人になった恩師の教授と、雑談をもっとしてみたかったと思いました。もっとも先生は実験屋さんだったから、ちょっと違うかも?

 なんて懐かしい学生時代を端々に思い出させる記述がありました。

 やはりそういう意味で、物理を学んだ経験のある方にこそ刺さるのだと思います。

 中でも一番面白かったのが「たこ焼きを大型化する話」でした。筆者はたこ焼きを大きくすることを考え始めます。
 そして出てきた結論を奥様に話したところ、返ってきた答えは……。

 はっきり言って笑えますので、本を読んで確かめてください。

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 このたこ焼きの話、実際に実験した人がいます。
 おまけにそれを論文にしたとか。下にリンクを貼っておきますので、ぜひ実験をしている動画もご覧ください。
 奥様の解答とは違ったものが出できます。

 橋本幸士氏(京都大学教授)とYouTuberラムダ技術部氏による論文プレプリント「たこ焼きの半径上限に関して」が発表されました。

 物理とたこ焼きのリンクがなんともいえず面白い実験でした。

 こういった刺激を与えてくれる項目が、あちこちに散りばめられています。

 生活にハリがないな、とか、刺激が欲しいな、とかいう方はぜひ手に取ってください。
 物理に縁のなかった人も、どこか笑えるところがあると思います。
 もちろん物理を学んで、かつドクターまで進みたい方は、読んでおくことをお勧めします。

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#読書の秋2021
#物理学者のすごい思考法

 ※写真は、フリー画像素材を提供してくださっているアプリpixabayさんからお借りしました。

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