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新人助産師の臨床(現場)での教育について思うこと

こんにちは。助産師@涼子です。

病院での助産師の現場教育は、大病院だと看護職になるので看護師と共に ラダー教育が一般的です。大病院でも助産師としての専門領域を生かした教育は病棟単位になるので、ある意味クリニック単位の教育と変わらない単位で教育体制が組まれています。

現場で学べること。対象者の方からの反応からの学びになります。助産師のは分娩介助をする場合、入院時の判断・分娩経過の判断・予測・実施したケアとその評価・分娩介助手順の出来高・産婦とその家族の反応 などを自分がどれくらいできて、何が不足しているか1例1例振り返ります。

どうやって振り返ると思いますか?記録です。家に帰ってひたすら思い出しながら記録です。考えたことを書いてその考え方の方向性でいいのか、どの地点での判断がよくなかったのか?もっと何をすれば、産婦さんは分娩が進行したんだろう?とか考えながら書くので時間がかかります。

学生時代のなごりです。助産師学生には思考の整理のためと、考え方を学ぶ期間なので、書くことで思考力・判断力は鍛えられるとことは事実です。

新人助産師にはきついです。慣れない仕事に神経すりつぶされて、家に帰って次の日の仕事の予習をして、この振り返りの記録を書くのは地獄です。この方法でみんなやってきたんだから・・・が習慣になっています。

そうです。現場教育のよくないことの1つは今までやってきたから、私たちもこの方法でやってきたから、で続いてしまう事です。現場での教育の怖いところは自分たちがされた方法でしか、人に関わることができない点です。

人が伸びる環境は、適度にリラックスできて、アホみたいなことが言い合える環境でうまくいかなかったことを先輩に聞けたりする環境が大事なんですよ。少しくらいのドジが許される環境にしないと人は伸びません。

自分たちが辛かった事は先輩になったら変えていくってのはどうですか? 新人にめちゃめちゃ怖くするのもやめてほしいです。怖いという現象一つでその人に怒られないように仕事するようになって、対象者が妊産婦でなくその怖い先輩になってしまうので絶対にやめてほしいです。

新人助産師の真っすぐなパワーが妊産婦に届かないのは弊害です。この時代に助産師を目指し頑張っている貴重な存在を大事に育てて下さい。

私たち助産師が力を向ける存在は、妊産褥婦さんです。それ以外にパワーを使わなきゃいけない職場は助産師がいなくなるでしょう。

行動すれば未来が変わる     

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