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「漫画」は読む人のものであって「漫画家」のものにしない。

20210416

今日は「バウンスバック」の原稿修正で1日使いました。


※もうすぐ1巻発売です!!


原稿は昨日スタッフとの作画が終わり

その後、できた原稿を編集さんと確認しながら次回の打ち合わせ

それによででた微妙な修正をしていく日なのでした。


前の連載「竹中治夫」は作画に約3~4日

「バウンスバック」細かな修正も含め作画に5~6日

時間も人もお金もかけています。



竹中の時は

なるべくコンパクトにおさめて

ほかの仕事も入れていこうと思ってやっていました。

どれだけ「効率」よく「良いものにできるか」


バウンスバックは

反対のアプローチです

まず「良いものができる」ところまでやって

あとで効率よくする手法を考えようと

スタッフの作画日や時間の調整をしながらやっていますが

まだ理想にはいかない感じです・・・

なので、ほかの連載が遅れ気味・・・

申し訳ないです。


「効率」は

①自分の利益のため(お金、時間など)

②読んでいただける方に対して向けられるため(高品質で継続する)

ふたつのバランスだと思うのですが

今までは①の比重が多かったのですが・・・だいたい

6:4くらいだったものを

今は4:6くらいにしてる感じです。



なんで、こう変えようと思ったのか?



一巻ひよこピンク色のコピー



スタッフと作画中に話しながら描いているのですが

雑談の合間に、いい言葉が飛びでます。


「漫画って読者が読んで完成ですよね」

「読んでる人はその世界に入るために読みたいんですよね」


何でもすぐ忘れる私が

このふたつは忘れないで頭に残っています。


漫画を描いていると傲慢になることがあります。

世界を作ってる神にでもなった気分になります。

ふと、気づき、何様?と思ってしまう時があります

いかんね・・・



「漫画」は読む人のものであって

「漫画家」のもにしない


いろいろな考え方があると思いますが、これが私の基本です。


なので

「効率」の変化に踏み切りました

意識を

今までよりより「読者」におきたいと思っての変化です。


ちゃんとできているか

自分で自分を見張ります。

でも、自分だと甘くなります。


なのでスタッフ、編集さんに

そういう自分に今まで以上に

つっこんでもらえる環境にしてるつもりです。


ほんと、漫画ひとりで描け何んです・・私


私がやってることは

キャラクターをどうやって好きななってもらうか

を考える

ま、これも

上手くないので、もがいてることですw




原稿の修正をしながら

「私」は「読者」になり楽しみたい感覚になります。

これがけっこう楽しいんです。

終ったあとドッと疲れるのですがw



いつもありがとうございます。 サポートいただけると、漫画家寿命が1日伸びる気分です。 これからもずっと、noteがんばるぞ!!