見出し画像

夫婦の思い出のつくりかた

※有料になっていますが、全文無料で読めます

年に2〜3回、夫婦で旅行に行く。
2人の誕生日がある4月。
結婚記念日の11月。
あと、夏にはうなぎを食べに浜名湖に行く。
10年かけてできっつある夫婦のスケジュール。

3月ごろになると
「4月はどこに行こうか」
と話す。

6月ごろになると
「今年の花火はいつあがるかな」
と話す。
よく行く宿からは浜名湖であがる花火がよく見える。
8月の土日とお盆の時期に10分ほど上がるだけだけど、人混みが嫌いな私たちには十分だ。

10月は
「温泉に入りたいなあ」
と話す。
箱根から近いところに住んでいるから「ちょっと行こうか」なんて言って夕方から出かけたりするけど、それ以外でも温泉が好きであちこちに出かける。
夫曰く、一番好きなのは草津らしい。

それ以外にも夫が連休が取れて、運良く私も空いていたりすると、ふらりと旅行に行ったりする。今の私たちはとても身軽だ。

最近になって少し残念に思っているのが2人の写真が少ないことだ。
まあ自撮りもしないし、2人とも写真を撮られるのがあまり好きじゃないから当然かもしれない。
思い出として残っているとすれば、お互いに買っているお土産だ。
数年前の旅行。夫が家に帰ってきてから「これあげる」とガラスのカエルこ置物をくれた。
「きみ、カエルグッズ好きでしょ」
そういえばそうだった。ただその情報はちょっと古い……。
でも小さなサプライズを用意してくれたのは嬉しかった。
その次の旅行からは私と夫に買うようになった。
一緒に旅行に行っている相手におみやげを買うなんてちょっと変かもしれないが、ちょうど「欲しいなー、でもわざわざ買うものでもないなー」などと思っていたものだったらするとより嬉しい。

長崎のポッペン。
草津のガラス細工。
長野のオルゴール。
ディズニーのキーホルダー。

大したものじゃないけど、少しずつ増えていくそれは2人の思い出なのだなあ、とたまに眺めたりする。

最近ではお土産を買うことも少なくなった。
名物と言っても東京で買える物も多いし、通販があるから「欲しい」と思い立てばすぐにでも手に入れられる。

そんな中で買うお土産はちょっとした相手への「忘れないでね、覚えていてね」
というメッセージなのかもしれない。
友達だと重いけど、夫婦ならそれぐらい、いいんじゃないかな、と思う。

ちなみに、先日一緒に行ったユニバーサルスタジオジャパンでも夫にお土産を買った。ボクサーパンツだったんだけども(ディズニーやユニバはパンツの種類が豊富である)、本人も同じものを買っていて悔しいったらない。
「欲しいけど、自分では買わないもらったら嬉しいささやかなもの」
というのがなかなか難しい。

夫はハリポタのTシャツを買ってくれた。
私は首の詰まったTシャツが似合わないと何度言えば分かってくれるのかっ。
とりあえず、パジャマにするよ。


ここから先は

0字

¥ 100

ありがとうございます。 本と旅費として活用させていただきます! 旅にでかけて次の作品の素材に☆☆