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満腹になる日なんて来ない

ここ2年ほど、「ああ疲れたなあ」とぼんやりと思うことが増えた。
体がどこかしんどいとかじゃなくても、自然とため息がこぼれる。

ゴールのない迷路を彷徨っているイメージ。
答えは自分の中に全部あるのはわかっているのに、その答えがどうやっても出てこない、ような。

やりたいこと、なりたい自分はたくさんある。
でもなかなか言葉にすることができない。

お前みたいなのが何言ってんの、そんなのできるはずないじゃん、って。嗤われるのが恥ずかしかったんだろうなあ。
目標を明言しないことで逃げ道を作っていたというか、できなかったとしても、別に目指していたわけじゃないし、って言い訳できるようにしていたというか。
だって周りにいるのがすごい人たちばっかりなんだもん。ああなんか凡人が身の程知らずなこと言ってるよ、って嗤われちゃうのが怖いよ、って。

そう言ってるうちに年だけ取った。
天才も凡人も平等に年を取るらしい。
当たり前だけど、「自分の周りのすごい人たち」はどんどんレベルアップしていくし、一方ではどんどん「新しいすごい人たち」が出てくる。

本当に実力や才能がある人たちは若いときからちゃんと成果が出せる。
賢い人たちは戦略を練って、のし上がってくる。
凡人は誰かに声かけられるのを待ってるだけ。
愚か者は自分の実力を見誤って同じ失敗を繰り返す。

友人や知人の中には売れている人もいる。
たとえば、書店の売り上げベスト10に入っていたりとか、連載が途切れない漫画家とか、舞台に主演すればチケットは即日SOLD OUTになるとか。
どんどん売れて行くさまをもう何年も見ている。

その話をふと同業の別の人に話したら、「それむちゃくちゃ悔しいですね」と言われた。

「へっ? 悔しい?」
「えっ、ふくださん悔しくないんですか?」
「悔しいもんなんですか?」
「自分がふくださんの立場だったら、くっそー、オレも! ってなります」

驚くことに、私は彼らに対して全く悔しいと思っていなかったのだ。
その人たちのことが好きだし、尊敬している。でも、どこかで諦めていたのかもしれない。私は彼らに追いつけない、と。

誰にも比べられることもなく終わっていくのは、めちゃくちゃ怖い。
別に私は戦いのリングにも上がってませんから、そういうのじゃないんでー、って愛想笑いするのもすっかり慣れた。

でも、そうやってても結局、何も手に入らないのが分かった。やっと。
恥ずかしくても、嗤われても、もっと「私はこうなりたいよ!」「見てくれ!」と言おう、と。

もちろん、誰彼構わず言えるものでもないけれど。
ただ、変わりたい、変わろう、と宣言するだけでも、何か変えられるものがあるんじゃないかと思うんだ。

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大阪出身。主に女性向け恋愛シミュレーションゲームのシナリオを書いているフリーライター。
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