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【イタリア滞在#7】ぶどう畑、ワイン醸造所へ。

本日は醸造の先生と共にワイナリーへ。
今までテキスト上で見て丸暗記していたこと、想像のみで確信が持てなかったことが、説明を受けたり質問しながら実際に見ることによって、納得することができました。

モンテカルロDOCを造る、FATTORIA DEL TESO。
白はピノ・ビアンコ、トレッビアーノ、ヴェルメンティーノ、シャルドネ、ソーヴィニヨン・ブラン等、赤はサンジョベーゼ、メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨン、シラー、プティヴェルドー等、巨大な敷地に多種のぶどうを育てています。


まずは外観を。

・畑(仕立て)

特に仕立てにおいては、JSAエキスパートの時は全く理解しておらず、ただ図でまる覚えしていただけでした。その後WESTで違いを意味を得ながら学びましたが英語だったせいか完全には落ちてこず、今回再度学んで、「そんなシンプルなことだったの!」と。不明点は質問して先生が細かに答えてくれるので、本当にありがたいです。理解してから実際に見ると、よりクリアになり面白い。
醸造家さんの詳しい話を聞きながら、畑と醸造所をまわっていきます。
畑は結実が終わった頃。緑が綺麗です。

ピノビアンコ。仕立てはグイヨー。実がなる梢は
一年毎に新しくします。
トレッビアーノ。仕立てはコルドーネ・スペリオーレ。
実がなる梢は永久。分かりやすいですね。
欠点は、背が高くなってゆくと手入れがしにくいこと。
綺麗に並んでいますが、これから葉や茎が
どんどん伸びて、機械作業がやりにくくなったり
実の成長の妨げになるので
夏期剪定が何度か入ります。

・醸造所(普通のワイン)

ジョコウ・破砕機

ここからぶどうが入ります
茎と房が分かれます。
圧搾機。中の風船のようなものがゆっくりと膨らみ
実を圧迫していきます。
れいきゃくき。冷却機。フレッシュさを失わないよう
特に白ワイン用は何度も通して冷却します。
ステンレスタンク
セメントタンク。1970年代頃。現在は生産量が減り
全てが使われるわけではないようです。
セメントタンクの中。ここから人間が入り、
清掃作業を行います。
木樽。こちらは現在は使われてないそう。
現在使われている木樽は右側。バリック(250ml)、
奥がトンノ(500ml)。

・醸造所(陰干しワイン)

お次はヴィン・サント(陰干し)のお部屋へ。
なかなかこんな機会はありません!

ヴィン・サント発酵・熟成樽。
この藁の上でぶどうを90日程干します。
こちらはプラスチック製で、現代風。
作業効率も良いです。
今は干していない時期ですが、そのままになっているので
約5か月前のぶどうが。
ヴィン・サント用の圧搾機。普通のと比べたら
かなり小型です。
圧搾期の中
2023のものコルク栓で空気を通し
古いものはセメントで頑丈に栓をします。


天井です。このシミは、発酵(二酸化炭素の発生)により
セメント留めしていなかった栓が爆発、ワインがシミになったものだそう(笑)。スパークリングワインの栓が
飛んじゃった時をイメージしてください。

ヴィン・サントがとても美味しいワイナリー。
樽は大体50年越えたもので、ワイン自体は20年程熟成するものもあります。

・試飲タイム

お待ちかね、試飲タ~イム!

1.モンテカルロビアンコDOC2023(ピノビアンコ、トレッビアーノ、ヴェルメンティーノ、ソーヴィニヨン・ブラン)
2.トスカーナIGT(ヴェルメンティーノ100%)
3.IGT トスカーナ オレンジワイン(ヴェルメンティーノ100%)
4.モンテカルロロッソDOC(サンジョベーゼ、メルロー、シラー年によってプティヴェルドー等も)
5.アンフィリアマンテ トスカーナIGT
(プティヴェルドー40%メルロー、サンジョベーゼ、シラー20%)2019
6.ヴィン・サント トレッビアーノ18年熟成、糖度200ml/l

を、試飲しました。
夢のような時間~😍
美味しすぎて写真撮るの忘れちゃったのですが、6のワインは色も琥珀色の濃い宝石のようで美しかった✨✨
昨年はとても暑い夏で、白ワインは特に生産量が減り、アルコール度数も14%などに上がってしまったようです。でも、それを感じさせない爽やかな口当たりでした。
私は、まだまだ出始めでワイナリーのみでの販売、これからどんどん生産予定という、3番のオレンジワインを購入しましたよ。

ワイン1~3
ワイン4~6
藤の花が可愛らしい。

詳しい説明を聞き、質問をしながら
とても貴重な体験ができました。
特に畑での仕事や仕立て、ヴィン・サント等は、今までテキストのみで想像し難かった部分が確認でき、納得しました!
こちらの醸造家の先生、日本のぶどうのコンサルタントもされてるらしいですよ。北海道でした。


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