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明日から使える「人」と「心」の動かし方

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行動経済学や認知心理学を通して人とその心はどう動くのか?探求していくマガジンです。ほぼ毎日140字でエッセンスを載せています。
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2019年11月の記事一覧

人は得る可能性より失う可能性を過大に評価してしまう。「5,000円お得です」より「5,000円損です」の方が強力なメッセージ。「二度と手に入らない限定商品です」は機会を失うことを感じさせて購買につなげる。欲しいから買うのではなく、手に入らないから買うとしたらどうビジネスは変わる?

こびー
4年前
6

意志があってから行動が起こると思いがちだが脳神経学的は否定されている。ベンジャミン・リベットの実験では無意識下で手首を動かす信号が脳波に出て、意志が生じ、最後に手首が動く。行動が先にあって、意志が「後から作られる」ことになる。意志より行動に働きかけた方がいい理由はこれかもしれない

こびー
4年前
11

格差が小さいほど争いが激しくなる。上に行けると期待してしまうほど格差に対して不満がたまる。圧倒的格差があれば妬まないが能力が同じ相手に対して自分が劣っているとは思いたくない。だからライバルや競争相手がいると成績が伸びる。手が届くか届かないか、この微妙さが人を駆り立てる。

こびー
4年前
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立ち止まれる力

あるビジネススクールで行われたケーススタディを紹介します。 ーーーーーーーー 登場人物は…

こびー
4年前
8

他とは違うことで人の注意を引くことができる。周囲との比較で人はモノを認知することが多い。一部分を変えたり、あえて隠したり。壁に穴が空いていれば覗きたくなるし、秘密にされると知りたくなる。

こびー
4年前
4

カルト宗教の予言(明日世界が破滅するなど)が外れたとしても信者は信仰をやめない。自分が信じているものが間違っていたと思うよりも、他に理由をつけて(教祖が破滅を延期させた)自分の信仰は間違っていないと思いたい。ホメオスタシスは精神にも影響している。

こびー
4年前
3

「気持ち」より「環境」に働きかける方が簡単に動いてくれる場合が多い。あの人は不器用だから、几帳面だから、シングルマザーだからとか原因が人にあると思ってしまうのは「根本的な帰属の誤り」という認知バイアスの1つ。時にはアクセルを踏ませるより、ブレーキを離してもらう方がいい。

「少なくとも〜できるんじゃないか?」は何かを始める時に最適な問いかけ。人は分からないモノ・今までやったことのないモノに不安を感じてリスクを取りたがらない。まずは「これなら一歩踏み出せる範囲」を明確にしてあげる。哲学者メアリーポピンズも言っている「始めたら、終わったも同然」

こびー
4年前
7

「意志が先に生じて行動が起こる」と考えられているが、人の行動の大半が無意識ならば意志を介さず、ほとんどの行動が起こっていることになる。実はデザインするべきは目に見える意識部分ではなく、意志を介さない無意識部分だとしたら、もっと人の行動は望ましい方向に導ける。

こびー
4年前
3

官僚制度最大の特徴は「分業制」だ。全体のプロセスを見る必要がなく、個々人に振られた作業範囲のみ行えば良いので、結果がどうなろうと知ったこっちゃない。ホロコーストや東芝の粉飾決算などのように悪意を持った人が悪事を起こしているのではない。普通の人が環境やシステムのせいで悪事を働く。

こびー
4年前
7

「合意形成ができない」と良く聞く。それは小さいYesを重ねずに、いきなり大きなYesを求めているから。人は大きな変化を嫌うから、まず小さい変化(絶対にYesをもらえるレベル)にYesと言ってもらう。人は行動に一貫性を持ちたいので小さな最初のYesが次のYesを引き出す。

こびー
4年前
7

歴史はある状態に対して、反対の状態を提案する時期があり、やがてその2つの折衷案が出てくる時期に分かれていてこれを繰り返している。
人の行動も、現在の行動に対して新しい行動の提案があって、そのすべてを自分に導入するわけではなく、実際にはその折衷案を取っているのではないか?

こびー
4年前
2

認知を変えるのに手っ取り早いのは見える化させること。見えるまで人が理解することは少ない。視覚情報に頼りまくりだからだ。財布の現金が減るとお金を使ったなと認知が変わり、行動も変わる。でも、クレジットカードはそうはいかない。だから使い過ぎて負債が問題になる。

こびー
4年前
4

人は体験を最高な瞬間とその体験の終わりで記憶される。だからカーディーラーは車が見えなくなるまでお客さんを見送る。終わり良ければ、全て良しは真実。