見出し画像

区の装具相談の事業が終了したことと、装具の相談先が少ない事情について

以前も投稿した、区の装具相談が終わってしまうことの続報noteです。

昨日、板橋区の補装具相談がひっそりと終了しました。
補装具相談を定期で行う自治体は少なく、毎月開催されていた板橋区は手厚い方だったと思います。

装具の修理や作り直しの相談がしやすく、とてもありがたい取り組みだっただけに、終了が残念です…

装具というと、使うことがない人にとっては全く分からないと思うけれど、使う立場の人にとってはなくてはならないものです。

例えるなら、眼鏡。
眼鏡(装具)があるから見えるのよ。
自分の視力がいいからって視力の低い人に「裸眼でも見えるじゃん?」って言わないでしょ?

でも、装具と眼鏡は大きく違う。

眼鏡はどこでも作れるようになった。
装具は専門のところじゃないと作れない。

そんな装具の窓口として機能していたのが補装具相談です。
でも近年、行政の相談窓口は縮小しているようで、私が勤める区も終了しました。しかもひっそりと。

ウェブサイトへでの通告もなく
区報に載るわけでもなく
この先どうすればいいかのお知らせもなく
年度の終わりとともに消えていきました。
*もし載っていたらごめんなさい。調べる限り、見当たりませんでした

これからどうすればいいのか…
とりあえず思いつくところを挙げてみましょう

①かかりつけ医が15条指定医かつ装具業者と提携している
これが一番楽だし、相談もしやすい
病院の場合は装具相談日があるのでその日に受診すればいいし、在宅医の場合は家に来てくれます
ただし、更生用装具は15条指定医じゃないと申請できないので誰でもいいわけじゃないのがミソ

②都の装具相談に行く
飯田橋と多摩にある都身障が公的な相談窓口だけど、そこまで行くのが大変
電車に乗って移動するのが大変だとタクシー使う人も
ちなみにここでは判定しかやらないので、実際の作成や修理は自分で業者をみつけることになる

③装具の相談ができる医療機関を探す
これが意外と難易度高い
まず、装具の診察は採算がとれないのでやっているところがものすっごく少ない
少ないうえにその枠は「当院に入院歴がある方優先」みたいなのが内々にあったりする
そういう内輪事情からか装具相談をやっていることを大々的に広報しているところはほぼない
というわけで、探す難易度が意外と高い

まあそんな感じです。

最終日も終了前に挨拶に行こうと思ったら、終了時間前なのに撤収されていて利用者が少なかったんだろうなと予想はできますが、それでも…

眼鏡のように装具へのアクセスが格段にしやすくなった世の中ではまだないのに…と思う気持ちがぬぐえません。

今自分にできることは、利用者さんや同業者から草の根活動的に情報を集めて、困ったなぁという方に会ったときに教えられるようにすること。
それくらいしかできませんが、できることから、ちょっとずつ、ね。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?