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優しさとツボ

ある日の朝。

明日は平日だけど、私は珍しくお休み。
二度目のデートから1ヶ月も会えてなくて、彼も空いてたら会いたいなーと思ってLINEしてみる。

私「おはよう。(彼)ちゃん、明日はお仕事?」
彼「明日は△△(仕事の作業)かなー」
私「そっか、忙しいね。がんばってね。」
彼「なんかあった??」

最後の言葉が私を撃ち抜いた。

私は彼に会いたくて仕方ないんだと、その時知った。
そんな私の心を彼の方が先に知っていたかのようだった。

普段、返信はたいてい一言だけ。
耳障りのいい、私を喜ばすような言葉はほとんど言わない。
私のこと好きでいるのかなと思ってしまうくらい、素っ気ないメッセージがほとんど。
だけど、今回はすぐに察知して寄り添う不意打ちの優しさに、ズキュンときてしまった。

うれしい。
嬉しくて思わず涙が出る。
くそぅ、やられた。
勘がいいんだろうな。

世の男性はたいてい優しい。
その優しさが求めている類なのかどうかによって、相性は決まってくる気がする。
彼は私のツボをドンピシャで押さえてきた。

私「ないよ、明日休みだから(彼)ちゃんに会いたいと思っただけ。」

その後、彼はおそらくかなり調整して、翌日を空けてくれた。
ある程度自分の裁量でできる仕事とはいえ、いつもあちこち飛び回って忙しくしてる中、無理させたかもしれない。

あの言葉だけでじゅうぶん嬉しかったのだけれど、会えるんだね。
うれしい。ありがとう。

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