地方都市の再生なんて「地域経済の健全な立て直し」以外にあり得ないのに。

まちづくりや地方創生系の情報を自分からキャッチアップしなくなって久しくなりました。興味がないと言えば嘘になるけど、もはや関心がないという感じ。

とは言え、大学4年から「まちづくり」の分野に興味を持ち始め、22歳からキャリアの大半をこの領域に近しいところで過ごしてしまったので、どうしても染み付いた『思考のクセ』は易々と抜けるものではなく、見聞きしたものを無意識に「まちづくり」と関連付けてしまうところがあります。

で、100日連続書評記事更新チャレンジに取り組む中でも、本を読みつつも頭の片隅では「まちづくり」の領域に紐づけてしまっており、つくづく『まちづくり脳』になってしまったなと少し残念な気持ちになったりもして。

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ここまで53冊の書評をしてきましたが、読んできた書籍を通して、以前から感じていた仮説が確信に変わり始めています。

それは『地方都市は経済の立て直しをしない限り詰む』というもの。

「人口減少」とか「高齢化」とか「空き家増加」とか「コミュニティ創造」とか「世代交代」とか「分野の横断」とか「リノベーション」とか「副業解禁」とか、そんな表面的なキーワードに振り回されている場合じゃない。

大事なのは【地域内のお金を域外に流出させずにいかに域内で回すか】という経済の流動性を高める取り組みで、その本質に立ち向かわない限りはどんな施策を打とうと意味がないんじゃないかなと。

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大村大次郎さんの『お金の流れで〜』のシリーズを読むと、世界中のどんな国でもお金の流れが不健全になる(経済が停滞する)ことで大きな転換が起きてきた歴史が見えてくる。

ギリシャ危機に直面した元財務大臣の書いた『父が娘に語る 美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話。』を読むと、いまの資本主義社会が次にどんな展開に向かっていくのかを薄っすら予想できる。

そして、渋沢栄一。(日本通貨を「円」と名付けた人)

彼が明治政府の大蔵省を辞めて実業界に飛び込んだのは、「民間から事業を起こして経済を立て直さないといけない」という使命感に駈られたからだと言う。

そのときに用いたのが、かの有名な『論語と算盤』。新紙幣の1万円札に描かれることが決まっていますが、いまの時代に本当に必要なのは『論語と算盤』の精神だと心の底から感じてる。

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「じゃあお前は何かしてんのか?」

それが何もしてないんですよね。
偉そうに語ったけど、現状は何もやってない。

だけど、ちょっとずつやれることを探ってみようと思ってます

29歳が目前になって急に「徹底的に読書にふけりたい」と直感が働いたのは、もしかするとこの仮説の確かさに気づかさせるためだったのかもしれないと、そんな風にも感じるので。

今回の鳥取滞在で、なにかヒントは見つかるでしょうか?
明日の朝、鳥取に帰ります。


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というわけで、今日の記事は以上です。
これから夜行バスに乗り込むので早めの更新になりました。(そして、思っていた以上に際どい内容を書いたから更新ボタンを押すのにビビってる)

では、またあした〜!

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≫ 老いていく故郷を、愛をもって看取りたい。
≫ 限界まで追い込んだ経験こそが、将来の僕を支えてくれると信じてる。
≫ 毎日書評チャレンジが終わったら取り組みたいこと。


今日は2,700字ほどの記事を更新してます。
働き方に関する書籍としてはトップクラスにオススメできる一冊です。就活生だけでなく、転職を考えている人もぜひ!


おまけ:11月13日の日記

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