中身の入ってない鯛焼きを売ってはないか?
ちょうど1年ぐらい前だったかな。ある人が発した言葉に、妙に納得した。
「まるで、中身の入ってない鯛焼きを売ってる感覚でした。餡を作ってないことは知りながらも。」
とある事業立案系のイベントに参加した人に感想を聞いた時だったと思う。その言葉が発せられるまでの過程を知っていたからかもしれないけれど、なんと上手い比喩表現だろうと心底感心した。
それから、ずっとこの言葉が忘れられない。
そして、時たま自問自答に使う。
「僕が作っているものに中身はあるのだろうか」
「僕が売っているものに中身は入っているだろうか」
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約3年間のカフェ経営を終えて、総まとめとして書き残した「カフェ経営の教科書」という有料noteがある。(僕はこれを 卒業論文 と呼んでいる)
あの記事を書いている時に「あぁ、僕は中身の伴ってない鯛焼きを売っていたのかもしれないな」と感じる瞬間が多々あった。いや、たぶん…じゃなくて間違いなく、中身を真剣に作ることから目を背けてた。
全ては僕の未熟さに起因することで、ほんとに恥ずかしくて仕方ないんだけど、創業当時の僕は調子に乗っていたのだと思う。24歳で自分の店を持ち、地元じゃ時代の寵児と持て囃され、自分は何でも出来ると天狗になり……
もう、同じ過ちは繰り返したくない。繰り返さない。
鯛焼きの餡にこだわるように、本質を突いたものを生み出そう。その域に達することが出来なくても、近づこうとする努力だけは忘れずにいたい。
ブログの記事も、これから始めるプロジェクトも、自分の生き方も。
「その鯛焼き、中身はちゃんと入ってますか?」
自問自答しながら、今日も生きる。
P.S.
美味しい鯛焼き屋さんを、教えてください。
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今日の日報
忙しかったわりに、あまりタスクが進んでない。ヤバス。
今日の読書本
この本は何度も読み返してる。レビューを書きたいけれど、今の僕にはまだ書けない。
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