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女子高生、女子大生でにぎわうデイサービス

私の娘たちが高齢者デイサービスでアルバイトをしています。最近、そこのデイサービスで女子高生2と女子大生1人が働き始めました。若い人たちが福祉職に興味を持ってくれるということはうれしいことです。今日のnoteはそんなことを書きます。

高齢者デイサービスで働く

私には、高校2年生と大学1年生の娘がいます。その二人が昨年の秋から、近所にある高齢者デイサービスでアルバイトをしています。二人の働きについては、何度かnoteに書いてきました。その二人がそれぞれ友達をアルバイト先に紹介し、その子たちも高齢者デイサービスで働き始めました。長女においては、その子たちの研修担当をしています。またある日は、フロア担当(主にその空間にいる高齢者を把握し支援をする人たち)が、女子高生、女子大生だけだったと言います。華やかなデイサービスです

若い人たちが福祉職に関心を持ってくれることはうれしいことです。子どもたちにアルバイトの動機を聞くと、近所だから、〇〇(飲食店)より時給がいいから、高校生だからって時給に差をつけられなかったから、と言います。動機は、なんでもいいです。かかわってくれるということだいじです。

高齢者デイサービスでの仕事は、食事の介助、歯磨き介助、お手洗い、お風呂など生活に関する支援全般です。また、お年寄りに喜ばれるだけでなく怒られたりします。そういう経験が大きな宝になります。自分の親戚が高齢になったとき、自分の両親が高齢になったときの役に立ちます。また、いつか自分が高齢になったときのことについても考えることができます。

老人ホームでボランティアをする

私は、専門学生のころに特別養護老人ホームでボランティアをしていました。35年ぐらい前のことです。そのころの特別養護老人ホームは、病院みたいでした。一室がカーテンで区切られ、そこに6人が生活をしていました。自分のスペースはベッドとその横の小さな棚だけでした。それに比べると今の高齢施設は快適です。

そのときの経験で忘れられないことの一つです。とてもスケベで酒好きなおじいちゃんがいました。いつも寮母さん(当時の支援者は寮母と呼ばれていた)のおしりを触っていました。またときどき面会に来る奥さんがこっそりお酒を持って来て、そのおじいちゃんはちびちびそのお酒を飲んでいました。

おじいちゃんは、よく私にお酒を勧めてくれました。しかし、私は未成年だったので飲むことができませんでした。それを伝えると「俺は中学生から飲んでいたぞ」と笑って、そのあとは若いころの艶話や武勇伝をいっぱい聞かせてくれました。

おじいちゃんの一言

私が初めてそのおじいちゃんに会った日のことです。私は、自己紹介をしたあと、そのおじいちゃんに言いました。「なにかすることはありますか?」するとおじいちゃんはこう言いました。「ここに座って俺の話を聞きなさい、ここの連中(寮母さん)は誰も俺の話を聞いてくれない。」

私が初めて高齢者施設に行った日のことです。

子どもたちの話を聞いていると、デイサービスには個性的なおじいちゃん、おばあちゃんがいっぱいいるようです。面白かったことや納得がいかないことがいっぱいあり、それが子どもたちにいい刺激になっています。

私は、散歩の途中にそのデイサービスの前を通ります。カーテンの隙間から子どもたちの働く姿を見ると幸せな気分になります。

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