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スキマ時間を安全にすごす

今までの経験から、事故はスキマ時間に起きやすいと思います。

私は、障がいのある人が利用する事業所を経営しています。事業所では、利用者の希望を取り、いろいろなプログラムに参加していただきます。事業所としては、どのようなプログラムを、どのように提供していくかが重要になり、そこに意識が集まります。

しかし、支援者がより注意を払わなければいけない時間は、プログラムのない時間、スキマ時間のすごし方や支援です。

スキマ時間とは

スキマ時間は、朝、利用者が集まり始めてからプログラムが始まるまでの時間や、プログラムの合間の休憩、昼休み、帰り間際や送迎車の順番待ちです。この時間は、利用者の動きが予測できません、また利用者の行動範囲が広がります。さらに支援者も一瞬気を抜きがちな時間です。

朝は、約1時間の間に、少しづつ利用者が集まります。早い人は、9時前から集まります。その後、ご家族が送ってくる人が集中し、最後は事業所の送迎車で一度に利用者が集まります。

朝は、支援者が送迎に出ているため少なかったり、打合せがあったり、電話が頻回だったりして、なおさら注意が必要です。五感をはたらかせて利用者の動きを意識します。また、利用者からも話したいことが集中するため、かなりバタバタする時間です。しかし、この時間は、支援者も意識がたかぶっているため、事故につながることはありません。

休憩時間

休憩時間は、利用者同士のトラブルや転倒事故があります。利用者同士がささいな口げんかで泣いてしまったり、怒ってしまったりします。また、利用者の行動範囲が広がり転倒も増えます。

さらに支援者も、気が抜ける時間です。そのため対応が遅れます。利用者にとっては休憩時間でも支援者は、勤務時間です。休憩時間を快適にすごす支援が必要です。

帰るとき

帰り間際に多い事故は、あわてて帰る利用者の転倒や、迎えのヘルパーへの引継ぎ不足で、一人で事業所から出て行ってしまうことです。

私たちは、利用者の行動を予測することが必要です。この言葉をかけたら利用者がどのような行動に出るのか、それを予測してから声をかけます。そうしないと玄関でバッティングしたり、一人で飛び出してしまいます。以前も、他の利用者を迎えに来たヘルパーについて出て行ってしまい、バスに乗ってしまったということがありました。気をつけなければいけない時間です。

引継ぎ

事故が起きてしまうと、支援者も落ち込みます。利用者も支援者も辛い思いをしないために、ポイントをしっかりおさえなければいけません。

今年は、たくさんの支援者を雇用することができました。新しく働き始めた支援者が、不必要に辛い思いをしないよう、わかりやすい引継ぎを工夫しているところです。

スキマ時間を安全にすごすために、意識して見る・聴く予測する、まずはこの二つが実践できるように引き継ぎます。

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