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支援を受けるということはストレスを伴うことがある

私の法人で、支援者(従業員)のメンタルヘルスサポート、ストレスケアを導入しました。その導入について書いたあと、対人援助職のストレスとして、利用者家族とのやりとりのストレス支援者同士のストレスについて書きました。今日は最後に利用者がかかえるストレスについて書きます。

私は、障がいのある人が利用する社会福祉法人を経営しています。法人の事業に、相談支援、日中活動支援、グループホームがあります。約50人の人が利用してくれています。皆さん、おおむね楽しそうな笑顔をしてくれています。しかし、私たち支援者は、その笑顔の奥にあるストレスにも目を向けなければいけません。支援を受けるということは、ストレスを伴うことがあります。

支援を受けてストレスを感じることがある

福祉サービスを利用している人すべてが、何から何までサービスや支援を受けたいと思っているわけではありません。サービス利用者の中には、かまわないで欲しいと思っている人もいます。

また、支援者は利用者が必要としているから支援をしていると思っています。たしかにその通りです。しかし、支援者が支援を必要とさせていることもあります。そのとき、利用者はストレスを抱えています。

支援者の言うことが違うからストレスになる

昨日のnoteで、支援者同士の価値観がズレてしまいお互いがストレスをかかえているということを書きました。しかし、対応する支援者によって言うことが違うことで一番被害を被っているのは利用者です。

グループホームは、複数の支援者が交代で勤務します。その日に泊る支援者によってグループホームの雰囲気が変わります。利用者が勤務する支援者によって態度や行動を変えていることがあります。毎日、その日に宿泊する支援者を確認しに来る利用者がいます。心の準備をしているのかもしれません。気を使わせてしまっています。申し訳ないと思いながら、改善できません。

過度な支援がストレスになる

次に、支援者の過度な支援やかかわりでストレスを感じている場面についてです。最近、利用者からよく言われるのが、毎日の手洗い、うがいのうながしです。

福祉サービスを提供する事業所は、クラスターになるリスクが高いです。そのため支援者は、神経質になり手洗いやうがいを、頻繁にうながします。それについて利用者からは「わかっているのに言われるのはすごいストレスなんだけど」と怒られてしまいました。

実際に活動の様子を見ていると、外活動から帰って来たとき複数の支援者が立て続けに「おかえりなさい、手、洗ってね」と言っていました。支援者は、もう少し状況を見てから声をかけなければいけません。

ストレスマネジメントスキル

今、この社会は、誰しもがストレスをかかえる時代です。また、ストレスをかかえると、その原因を誰かのせいにしがちです。社会が悪い、会社が悪い、あの人が悪いと言い出します。しかし、それを指摘してもストレスは解消されません。

私たち支援者の仕事は利用者の支援です。ストレスは自分の表情や態度に出ます。それは利用者やその家族、一緒に働く支援者に対して悪影響となります。ストレスを誰かのせいにすることなく、自分からストレス解消する、マネジメントするというスキルが必要になってきました。法人としてもそのための体制を組まなければいけないということで、支援者(従業員)のメンタルヘルスサポート、ストレスケアを始めたところです。

連続投稿1000日まで、あと22日。

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