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雨の日の仕事は、傘を整えることから始まる

雨の季節が近づいて来ました。雨の日は、いつもと違うお迎えをします。今日のnoteは、雨の日ならではの支援についてです。

今日の戸塚区は、梅雨入りしそうで梅雨入りしない、そんな天気でした。朝、利用者の皆さんが事業所に来たときは、雨がポツポツ降っていました。そのため、皆さん、傘をさしていました。雨の日は、いつもと違う迎え方をします。

雨の日の朝は…

私は、障がいのある人が利用する社会福祉法人を経営しています。法人の本部は、事業所の中にあります。毎朝、玄関に立って利用者を出迎えます。しかし、雨の日の私は、玄関の外で利用者の対応をします。

玄関の中には、直接支援にあたる支援者がタオルを持って待っています。利用者の中には傘を上手にさすことができない人がいます。右手に傘を持つと、右腕の位置で傘を固定します。そのため、体の左側1/4が濡れます。また、濡れても気にしない利用者がいます。そのため、支援者が玄関でタオルを持って待機します。そのあと、そのまま着替えの支援に入ります。

雨の日の朝の支援は、傘を丸める

私は、雨が降ると玄関前で利用者を迎えます。そこで、傘を丸める支援をします。利用者の多くは、傘をたたんだあと、そのままの状態で傘立てに傘をさします。中には、傘立ての中で半開きになっている傘があります。最悪は、半開きの上に他の利用者が傘を入れてしまうことです。それを帰る間際に気がつくとたいへんなことになります。そこで私は、玄関の前で利用者に声をかけます。

しかし、私の呼びかけに応える利用者はごくわずかです。利用者は、事業所に到着すると、私に傘を手渡して一目散に玄関に入ります。私は、あきらめずに声をかけ続けます。

傘のとりちがえが増えました

また、最近は傘のとりちがえが増えました。さらに傘立てに置き去りにされる傘も増えました。傘が低価格で買えるようになったからです。利用者の多くが、透明で持ち手が白いビニール傘を持っています。

ある利用者は、その持ち手に自分の名前を書きます。しかし、別の利用者は、色が一緒なので、名前を気にすることなく傘を持って帰ります。そのあとで、自分の名前を書いた傘が見つからない、という問題が発生します。傘立てには、持ち主がわからない透明なビニール傘が残ります。

また、帰るときに雨が降っていないと、持ってきたビニール傘を置いて帰る利用者がいます。さらに、傘を置いていった利用者は、雨が降ると別の傘をさして来ます。その繰り返しで、傘立てには持ち主がわからないビニール傘がたまっていきます。

傘の支援は大切です

私は、持ち主がわからなくならない内に、シールをくっつけて持ち主がわかるようにします。しかし、私もあわただしい日々が多く、忘れてしまい気づくと傘立てがあふれています。今朝も、骨の折れたビニール傘を一本処分したところです。

時代とともに傘の存在が変わってきました。しかし、利用者の中には、自分の傘にこだわりを持っている人もいます。帰るときに皆さんが困らないようにする、雨の朝は、傘の支援から始まります。

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