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月間ガバナンス8月号の特集記事に寄稿しました:「若手職員の長所を伸ばす」


株式会社ぎょうせい様が、全国の自治体向けに発行している「月間ガバナンス」

2022年8月号のキャリサポ特集「若手職員の力を伸ばす、活かす」に記事を書かせていただきました。

私の書いたテーマは「若手職員の長所を伸ばす」です。

キャリサポ特集に寄稿するのは、昨年11月の「自治体職場での心理的安全性の高め方と課題」に続き2度目となりました。
 
 
多くの自治体で職員の世代交代が進む中にあって、若手と言われる世代の持つ力をどう活かし、育てていけばいいのか。
 
この難しい課題にスポットを当てた今回の特集です。

私の記事にも課題解決へのヒントがぎゅぎゅっと詰まっていますので、ぜひお読みください。

直接購入、あるいは各自治体の企画部門などで購入していると思いますので、そちらから手に取っていただくこともできるかと思います。


参考までに、私の記事では、主に以下のようなことを書かせていただきました。


🟧 伝える前に理解すること

職員としての知識も経験も豊富な先輩や上司は、どうしても伝えことが先行しがち。このことを理解した上で、まず理解からはじめることを大切にしたい。


🟧 ボス型マネジメントから、コーチ型マネジメントへ

これは今、様々な企業が急ピッチで転換を図っているところ。この流れは自治体も例外ではない。

しかし難しいのは、自分自身がコーチ型マネジメントを受けたことのない職員が、その力を身につけていかなければならないというところ。

経験や体感のないことを身につける苦労がここにある。


🟧 若手との間に”問い”を置き、課題解決力を伸ばすこと

コーチ型マネジメント力を実践していくためには、若手職員との間に”問い”を置くという、コーチング技術の応用が効果的。

若手職員が答えを持っている問い、たとえば「今回の資料見やすいね。どこを工夫したの?」といった問いを投げかけて、若手職員の工夫を聞き、承認や期待へとつなげていく。

あるいは両者共に正解を持ち合わせていない問い、たとえば「当課として、本当は優先すべきなのに手を出せていない業務があるとしたら、なにがあるだろう?」といった問いを投げかけて、若手職員の思考力・判断力を伸ばしていく。

先輩や上司が答えを教えるのではなく、若手職員の考えを聞き、その力を伸ばしていく関わりが大切。


🟧 リーダー層に対する組織的支援・サポートが重要であること


若手職員の長所を伸ばすために重要な役割を果たすのが、先輩であり上司。つまりリーダー層。

今の時代のリーダーは、これまで大切にしてきたものを守りながら、同時に新たな課題に向き合い、そして自分が体感したことのないコーチ型マネジメントを身につけ、若者をリードしていかなければならない。

これは決して容易なことではない。容易ではないからこそ、リーダー層に対する組織的な支援、サポートが特に重要となっている。




自治体の仕事は、職員から職員へ仕事をバトンリレーしながら、過去から未来へと地域をつないでいくものです。

それゆえ育成は大事ですし、特に若手の力を伸ばしていくことは重要なことです。

この辺りは拙著『後輩・部下の育て方、関わり方  公務員の新・育成術  思考力・判断力を伸ばす7つの着眼点と実践 』(公職研)に詳しく述べているので、ぜひ参考になさってください。

ちょうど記事を寄稿した月間ガバナンスに書評も掲載されていました。

月間ガバナンス2022年8月号より





それにしても、自治体の仕事は増えるばかり…。

つい目の前の業務に視界がいっぱいになってしまいますが、業務を前に進ませていくためにも、人に意識を向けることの大切さを見失わないようにしましょう。


コーチング技術の習得マネジメント育成強みを活かすチームビルディングや主体性の発揮といった内容の業務支援、研修の提供なども行いますので、関心をお持ちの際にはお問い合わせください。

問い合わせは→こちらです



【出版情報】

(1) 強みの活かし方を書いた一冊です。公務員以外の方にも好評です。
『自分らしさを見つけて伸ばす 公務員の「強み」の活かし方』(学陽書房)



(2) 職場の後輩や部下とどう関わり、育てるのか。コーチング技術を活かした育成術を伝える一冊です。
『後輩・部下の育て方、関わり方  公務員の新・育成術  思考力・判断力を伸ばす7つの着眼点と実践 』(公職研)





 
 
 




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