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地理旅

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地理教師が約50ヵ国・地域を歩いて、見て、感じて、考えたこと。自分の生き方、在り方を問い、羅針盤をつくっていく旅。
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#エッセイ

地理旅#10「チベット編~他者のために祈る」

赤がなびく聖地チベットの聖地を求め、青蔵鉄道約2,000kmの旅路を経て、天空都市・拉薩(ラサ)…

地理旅#5「インド編~違和感を抱いて生きる」

マザー・ベイビー・スクール今回の旅の目的はもう一つ。それは、ヴァラナシ郊外にあるマザー・ベ…

地理旅#4「インド編~死を想え」

街を泳ぐヴァラナシに到着するや否や、広がる光景に笑うしかなかった。8月のインド北部はモン…

地理旅#3「インド編~墓に響く罵声」

五感ダイレクトアタック朝食はバナナとインド定番のチャイ(お茶)。こちらの屋台では1杯16円…

地理旅#2「インド編~万有引力」

万有引力タイの次に選んだ旅先は、インド。22歳の夏。偶然が重なり、ああ、もうこれはインドに…

地理旅#1「タイ編~旅との出逢い」

スイカジュースと、スピッツと。僕が旅に出逢ったのは、2009年。大学3年生の秋。当時、彼女に…

地理旅#0「自分の羅針盤をつくる」

僕は中学高校の地理教師。でも、元々は全くといっていいほど「世界」に興味がなかった。特に、中高時代は野球と、点を取るためだけの勉強に明け暮れていた。それ以外の世界には関心を寄せることもなく、キッカケもなかった。 ・・・いや、正確に言えば、キッカケは、その辺に転がっていたのかもしれない。帰国子女の友達に、校内の留学案内ポスター。でも、どれも僕の目には映らなかった。 それどころか、僕は地理が好きではなかった。というのも、ただ覚えれば終わりの丸暗記。それの何が楽しいのだろう。山の