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地理旅

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地理教師が約50ヵ国・地域を歩いて、見て、感じて、考えたこと。自分の生き方、在り方を問い、羅針盤をつくっていく旅。
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2021年12月の記事一覧

地理旅#7「エルサレム編〜青空の不協和音」

架けられた橋、架からぬ橋カタールを発って、ヨルダンの首都・アンマンに着いたのは18時過ぎ。…

地理旅#6「カタール編〜描かれない国を目指して」

2014年の暮れ、僕は世界の宗教対立の中心に立っていた。イスラエルの事実上の首都・エルサレム…

地理旅#5「インド編~違和感を抱いて生きる」

マザー・ベイビー・スクール今回の旅の目的はもう一つ。それは、ヴァラナシ郊外にあるマザー・ベ…

地理旅#4「インド編~死を想え」

街を泳ぐヴァラナシに到着するや否や、広がる光景に笑うしかなかった。8月のインド北部はモン…

地理旅#3「インド編~墓に響く罵声」

五感ダイレクトアタック朝食はバナナとインド定番のチャイ(お茶)。こちらの屋台では1杯16円…

地理旅#2「インド編~万有引力」

万有引力タイの次に選んだ旅先は、インド。22歳の夏。偶然が重なり、ああ、もうこれはインドに…

地理旅#1「タイ編~旅との出逢い」

スイカジュースと、スピッツと。僕が旅に出逢ったのは、2009年。大学3年生の秋。当時、彼女にフラれて落ち込む私を見かねて、友人が傷心旅行に誘ってくれた。行先はタイ。理由は、ただただ安かったから。当時、往復航空券にホテル付きで4日間で3万円くらいだったと思う。 日本は、夜も少し涼しくなり始めた初秋。バンコクの空港に降り立った。モワッという空気が顔を覆う。空港を出た瞬間、たたみかけてくるタクシーのオッサン。おびただしい数の自動車やバイク、そしてトゥクトゥク。異国情緒をじっくり味

地理旅#0「自分の羅針盤をつくる」

僕は中学高校の地理教師。でも、元々は全くといっていいほど「世界」に興味がなかった。特に、…