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自ら分析する撮影のポイント#1

先日instagramに投稿した写真に撮影時に意識したことを写真上で解説したところかなり反応がよかったので、noteでもう少し丁寧に解説していきたいと思います。マガジンでまとめていく予定なのでぜひ今後の撮影の参考にしてみてください。

今回は1月23日に投稿したこちらの写真で、撮影時に意識した3つのことを解説していきます。

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1.リズム

手前のポール→並んだカラーコーン→通行人→軒先の看板→2階の看板と左下から右上にリズムよく配置しています。
通行人が並んだカラーコーンの先に来た時にシャッターを切りました。
直線状にリズミよく配置することで、視線が誘導され写真の隅々まで見てもらうことが期待できます。
連写撮影した中から歩いている感じを出すために両足が重ならないタイミングの写真を採用しました。

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2.色を揃える

偶然にもカラーコーンと看板の色が揃っていたので、通行人の服は補色であるグリーンや同色の赤が良いなぁと思いながらその場で少しまっている、と幸運にも赤い服の人が歩いて来てくれたのですかさずシャッターを切りました。幸運も味方するためにも通行人などの周囲の状況に注意を払いながら撮影場所を探すことは重要です。

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3.アクセントカラーをいれる

色を揃えることも重要ですが、そればかりを意識しすぎてかえって構図が悪くなることもあります。この場所では隣の建物の黄色い看板と青空がアクセントカラーとなり全体の雰囲気を引き締める効果と色のバランスをとる効果が期待できたので、両方を画面に収めて撮影しました。CMYKの3原色になっていることがポイントです。

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4.味付けとして

tokyo grapherのレンズフィルターOPF650-L(550-Lもあります)をつけて撮影することで、デジタルっぽさを緩和させて、フィルムライクな少し温かみのあるテイストにしています。OPF650-Lは光を拡散させコントラストを和らげると共に赤~黄色にかけての色を鮮やかにする効果があります。逆光時にその効果は最大になりますが、順光時に使用してもこの写真の様に撮影の段階で少しマットな雰囲気にすることができます。


僕はsonyのa7rⅳを使っていますが、オールドレンズ やフィルムカメラを買わなくてもこの様な雰囲気にできるので、OPF650-Lや550-Lをつけて撮影することが多いです。冬場の暖かい陽の光の表現にはOPF650-Lの出す雰囲気が合ってるかなと思います。

最後に

一気にこれらのことを意識することは難しいと思いますが、何か1つでも意識するのとしないとでは表現は大きく変わります。無意識レベルで判断していることもありますが、それは1つ1つを意識し撮影してきたからなので、今回はリズムを意識して撮ろうとか、今回は色のバランスを意識して撮ろうとか何か1つの要素だけを意識して撮影するとその意図が写真に現れます。

今後もinstagramに投稿した写真の解説を続けていこうと思いますので、楽しんで読んで参考にして頂けたら幸いです。

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