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自ら分析する撮影のポイント#6

僕はグラフィカルだったり、シンプルに都市風景を撮影することが多いのですが、今回は望遠レンズを使ってグラフィカルに撮影する方法をご紹介します。

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1.望遠レンズで狙って切り抜く

グラフィカルに街を切り取るには、余計な要素を入れない事がとても重要です。赤枠の右側に外灯があり、これを画角に入れてしまうと画面が散らかった印象になってしまいますが、望遠レンズを使えば限られた場所を狙って余計な要素を排除して切り抜き易くなります。
望遠レンズ特有の圧縮効果(手前にあるものと奥にあるものの距離が近くなって見える効果)を利用することで、遠くにあるスカイツリーと手前の建物の距離感を感じさせない様にしています。
また全体にピントが合う様に絞って撮影してより平面的な表現にしています。

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2.明暗部でリズムを作る

上から暗→明→暗→明のリズムを、建物でも右から明→暗→明のリズムを作り、グラフィカルな見せ方をしています。
一番見せたい明るい部分が暗部に挟まれているので、コントラストが強まり、被写体を強調されています。
望遠レンズで撮影すると、写る範囲が狭くなるので短調になりがちなので、前後関係を意識して写真にスパイスを加えています。

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3.空白部分と密集部分のバランスをとる

空白部分と密集部分ではどちらに重さを感じますか?天秤の左側にはスカイツリー、右側には密集した建物だと右側が重いと感じるでしょう。
画面を占める割合を1:1にするとバランスがよくなかったので、空白部分の面積を少し多めにしています。

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コロナ報道で槍玉に挙げられることが多い望遠レンズですが、グラフィカルにそしてシンプルな構図の写真を撮影する際には重宝するレンズです。
僕はtamronの70~180mm f2.8のズームレンズを使っていますが、他の望遠ズームレンズ(70~200mm)比べて小さくて軽いので歩きながらの撮影でもあまり負担になりません。
価格も比較的安い方なので、70~200mm程度の望遠レンズデビューしたい方にはオススメです。


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