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僕のこれまでのフランス語学習2年間の軌跡。

フランス語学習を始めてちょうど2年が経とうとしています。語学学校には行かず独学でここまで学習を続けてきました。


現在のフランス語のレベル


現在の僕のフランス語は、ネイティブと日常会話ができ、フランス人と一緒に仕事をしていても基本的に問題ないレベルです。

ですが、所々発音に難があったり、形容詞の性数一致や動詞の変化(特に条件法と仮定法)を間違えたり、と基本的な文法のミスはまだまだ沢山します。

多少のミスはあっても、自分の言いたいことは理解してもらえるし、そのミスを自覚できるようになってきたのであとはそこを重点的に学習・復習していかなければならないと思っています。

直近の目標としては、フランス語の試験DALF C1に合格することです。

C1のレベルがフランス大学入学程度と言われているので、この試験に合格することができたら大したものだと思います。

毎日C1取得に向けて学習に取り組んでいますが、合格も不可能じゃないと感じています。

フランス語を絶対に習得してやるという確固たる動機と、自分にあった本当の勉強法をみつけたからです!

この記事では、僕のこれまでのフランス語学習の過程を時系列に振り返りつつ、どの勉強法が一番有効的だったのかをシェアしていきたいと思っています。

僕のフランス語学習において大きなターニングポイントになった渡仏前の学習、フランスへの引っ越し、仕事、コロナで生まれた莫大な自由時間の使い方、等に照準を絞ってまとめていこうと思います。


背景

僕がフランス語を始めたきっかけは紛れもなく、奥さんがフランス人だからです。

僕はフランスに移住する前にイギリスでワーキングホリデーをしていました。ワーホリ中に滞在していたロンドンで今の奥さんと出会いました。

付き合い始めて最初の一年は英語で会話を進めていました。当初はフランス語を学んでみたいな、といったぼんやりとした気持ちはあったものの、実際に勉強し始めることはありませんでした。

当時の自分は、英語ですでに頭がいっぱいいっぱいになっていてフランス語を勉強する余裕はありませんでした。

ワーホリビザの滞在期限の終盤に差し掛かっていた頃、初めてフランスに旅行することになり、奥さん(当時は彼女)の家族や友人とも会うことになりました。

その時はフランス語で Bonjour,Comment Ça va? ぐらいしか言えず、あとは英語でなんとかコミュニケーションを図ろうと思っていました。

初めて彼女の家族や両親と会った時に、僕をとても暖かく迎え入れてくれてとても嬉しかったのを覚えています。

北フランスの伝統的な建築様式で建てられたお家、初めて食べるフランスの家庭料理、地元で醸造されたお酒、チーズ、手作りのジャムとバターがたっぷり塗られたバゲット、、、

最初はフランスで見る何もかもが新しく、楽しく、美味しくてとても興奮していていました。

僕自身レストランで料理人をしていたので、彼女のお母さんの家庭料理がどのように調理されているのか、この食事にはどのワインが合うのか、この地域でよく食べられる食材はなにか、

とにかく聞きたいことが山ほどありました。

しかし当時の僕はフランス語が全く喋れなかったし、彼女の両親も英語を喋ることができなかったため、お互い喋れる共通の言語がありませんでした。

彼女の通訳を介してコミュニケーションを取っていたけれども、どこか会話はスムーズにいかずに、なんとなく歯がゆい思いをしていました。

もし僕がフランス語を操ることができて、彼女の家族と直接コミュニケーションを取ることができたらどれだけ素晴らしいことだろう。

初めてのフランス旅行だったにも関わらず、もうすでにフランスの魅力に引き込まれていて、次戻ってくる頃には自分のフランス語でコミュニケーションを取れるようになるたい、と思っていました。

そして旅行を終え、北フランスからロンドンに戻る電車の中ではすでに、イギリスでのワーホリを終えたらフランスに移住する!と心の中で決めていました。


イギリスでの充実したワーホリ2年間もあっという間に過ぎ、一度日本に戻り、フランスに行くためのありとあらゆる方法を模索しました。

一番早く最短でフランスに行ける方法として、またまたワーキングホリデーを利用することを決めました。海外に滞在しながら、現地人同様に働ける素晴らしいシステムだと思います。

当時、彼女はインドでボランティアに参加していて、それが3ヶ月間続くということなので、僕もその間は日本で短期のバイトしつつ、フランス語学習に時間を充てることにしました。

彼女はインドでのボランティア後に日本にきて、少し旅行して一緒にフランスに旅立つという計画でした。

つまり僕にはフランスに移住する前の丸々3ヶ月間、フランス語を集中的に勉強する時間がありました。

この渡仏前のフランス語学習によって、渡仏後の生活が大きく左右される。フランスで生きてゆくために仕事を見つけないといけないし、引っ越しも、日常生活のやり取りももちろん、全てフランス語でやり取りしないといけない。

このようなプレッシャーを始めから感じつつ、どのようにフランス語学習に取り掛かるか、どこまで3ヶ月でフランス語を伸ばせられるか、綿密に作戦を立て始めました。



渡仏前


新しい言語を学び始めるっていうのは、とても勇気のいることです。

最初は何もわからないし、全く理解できません。文字の綴りも発音のルールも、何も知らない真っ白な状態から日本語と全く共通点のないフランス語を学び始めるんです。

さらに、独学となるとどこから初めていいかもわかりません。自分の勉強していることに自信を持てず、初期の段階でくじけそうになる。

ものすごい勇気のいることだし、勉強しようっていうその心構えがもうすでに尊い、とまで思います。笑

僕も最初は、フランス語という難解な言語をどこから攻略していけばいいのか全く見当がつきませんでした。

とりあえず文法書を買って一章の冠詞から勉強し始めてみたけれども、直近の具体的な目標がなければ、長続きしないことに気づきました。

渡仏前の3ヶ月間を有効に最大限に活用するためにはどうしたらいいのか考えました。

とりあえず最初の1ヶ月で仏検3級に合格することを目標に掲げることにしました。

後のフランス語学習への橋渡しとなる仏検3級に1ヶ月で合格し、最高のスタートダッシュをきって、積極的に自分からフランス語に浸かる、攻めの学習スタイルを採用することにしました。

今思うと、初期のフランス語学習の過程においてこの目標を掲げたことはとてもいい判断だったと言えます。

仏検3級のレベルは、仏検の公式サイトによると

フランス語の文構成についての基本的な学習を一通り終了し、簡単な日常表現を理解し、読み、聞き、話し、書くことができる。

となっています。

基本的な動詞の活用、文構成を勉強して、フランス語の決まりや独特なニュアンス、癖などを大まかに汲み取ることができるレベルが仏検3級だと思います。

仏検3級レベルの基礎知識を習得できれば、後にどのように学習を進めていけばいいのかは具体的に見えてくると思います。

こちらの記事では、1ヶ月でどのように仏検3級に合格したのかについて詳しく書いておりますのでもしよかったら参考にどうぞ。↓


目標を決めたらあとは一生懸命、日々の学習を進めていくだけです。

毎日空き時間も無駄にせず、着実に学習を進めて、1ヶ月で無事に仏検3級に受かることができました。

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1ヶ月で仏検3級に合格することができ、最高のスタートダッシュを切ることができました。

渡仏前の残りの2ヶ月、この勢いを止めないためにも新しい勉強法をすぐに取り入れました。

とりあえずフランス語の文法をもう一度きちんと理解するために、文法書を一周することにしたのです。

正直文法の学習はしんどいし、全く面白みがありません。

でも、言語学習において文法は避けては通れない道だと思います。

でもそのいばらの道を歩むのは一度でいいと思います。一度、文法書をさらっと最速で一周してフランス語の文がどのように構成されているのかを掴み取るのです。

無限にある動詞の活用や、例外のルールを細かに暗記する必要は全くないと思っています。

全てを理解できなくとも、とりあえず文法書を一周してみることがとても大切だと思います。

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僕はこの文法書を使いました。

解説は全て英語で書かれていました。基本的にどの文法書でもいいと思いますが、もし英語ができるのなら、英語を使ってフランス語を学習するのもありだと思います。

当然、日本語よりも英語の方がラテン言語に属するフランス語に近いので、英語脳でフランス語を理解する方が容易だと思います。


仏検3級に合格してからは、毎日この文法書と見つめあって、ノートに勉強したことを書き写しては復習、を繰り返していました。

そして同時に、生のフランス語にも触れる機会を積極的に作りました。

例えば、料理、ランニング、車での出勤時間、

耳が空いてる小さな空き時間を見つけて、生のフランス語を聞きまくりました。

聞くコンテンツは、だいたい60〜70%くらい理解できるものがいいと思います。

最初からフランス語でラジオやニュースを聞いても何も理解できず、数分後にはただの雑音になってしまっていることに気づくと思います。

僕はPodcastを最大限に活用しました。

これまでも何度か紹介している、Inner frenchを何度も何度も聞きまくりました。 聞き取れなかった単語や表現は、ホームページのTranscriptionで確認できるので、とても便利です。

何より扱っている題材が秀逸です。フランスの文化や社会情勢について易しいフランス語でゆっくり喋ってくれます。


Inner French ⇨ https://innerfrench.com/transcriptions/


自分の興味のある題材で勉強をするのが一番だと思います。


渡仏まで、基本的な文法を学習し、生のフランス語を聞きまくるというサイクルで毎日学習を進めていました。

あっという間に3ヶ月はすぎ、いよいよ渡仏する時がやってきました。




渡仏直後


渡仏前に3ヶ月間、一生懸命勉強して仏検3級を取得し、podcastなどで生のフランス語にもたくさん触れていたので、基本的な会話なら大丈夫だろう、と考えていました。

しかし実際にフランスに着いてフランス人と会話すると、何も聞き取れないのです。

そして自分の言いたいことも全く口から出てこない。

今まで勉強したフランス語と、ネイティブが喋るフランス語のスピード感が全然違ったのです。

例えば、否定形のneを省略する音に全く慣れていなかった。

Je ne sais pas (ジュヌセパ) Je sais pas(ジュセパ)


渡仏してすぐに、自分のフランス語が全く通用しないことに気づき、生のリアルなフランス語を勉強する必要性を強く感じました。

フランスにきたからには生活していかなければならないし、もう後戻りはできない。


語学学校に行けるだけの貯金もありませんでした。

渡仏した翌日から動き回っていました。最初の一週間で携帯の契約をし、住む家を見つけました。彼女の両親が色々助けてくれたのもあって、フランス生活を始めるにあたっての基盤を築くのにそこまで時間はかかりませんでした。

仕事は、渡仏して二週間で見つけました。

Indeedで見つけたレストランの求人広告に応募して、面接、トライアル、採用、という流れでした。

料理人なので経験があればフランス語が喋れなくても、そこまで仕事を見つけるのには苦労しませんでした。



面接は彼女についてきてもらいました。当時、シェフのフランス語を理解することも志望動機をフランス語で説明することもできなかった。

彼女に全て翻訳してもらい、どうにかここで働きたいという強い意志を伝え、トライアルまでこぎつけました。

トライアルからは自分一人で、フランス人しかいない環境でフランス語を操って乗り切っていくしかありません。

最初はとても大変でしたが、意外とどうにかなるもんです。

言葉が通じないぶん、態度でやる気を見せました。誰よりも早く仕事に就き、誰よりも早く仕込みを済ませ、色々なことを積極的に学び、丁寧に仕事をするように心がけました。

週に5、6日、朝から夜遅くまで働いていました。

出勤する日はあまりフランス語を勉強する時間はなかったので、休日は一日中机に向かって勉強してました。

仕事と家の通勤の電車の中ではフランス語でラジオを聞いていました。

仕事で毎日とても忙しかったけど、このような努力も実り、渡仏して3、4ヶ月後には僕のフランス語は見違えるようによくなりました。

同僚やシェフとも軽い世間話はできるくらいのレベルまで成長していました。

渡仏前の3ヶ月の勉強で詰め込んだ知識が、なんやかんやこの段階で役に立ってきているのを感じていました。

もし、本当のゼロの状態で渡仏しフランス語を勉強し始めて、となるとここまでの成長は得られなかったと思います。

渡仏し、リアルなフランス語に圧倒されながらも怯むことなく勉強を続け、数ヶ月後に成長を感じられるレベルまでたどり着けたのは、日本で短期的に集中して勉強した知識があったからでした。

もし渡仏してからフランス語を勉強し始めようと思っていたら、僕のフランス生活自体も大きく変わっていたと思う。

綿密に学習計画を立てていたので、渡仏してからもすぐに仕事を見つけ順調に生活を送ることができました。


もし、将来外国に移住しようと思っている方がいたら、今すぐ試験でも資格でもなんでもいいので自分なりの目標を立てて、その国の言語を勉強をし始めることをお勧めします。



移住1年目(仕事、日常生活)

フランス語にたくさんの不安を抱えたまま渡仏しましたが、住居も仕事もすぐに見つかり、なんとかなりました。

人間の慣れはすごいもので、3ヶ月経つとどんなに未知の新しい環境でもそこに溶け込んで馴染んでいくことができます。


最初の3週間はとても辛いです。何もかも投げ出してやめたくなることもあります。

僕はロンドンに滞在していた時に、北のHamsteadという地域で有名なガストロパブで働いていました。お客さんがひっきりなしにくる、人気店でした。

調理師学校も行ったこともなく、料理の経験も乏しくて、英語もちゃんと喋れなくて不安ばかりだったけど、そこでもシェフに怒鳴られながらも、仕事し始めて3ヶ月後には立派な戦力の一つに数えられていました。

最初の三週間、逃げ出さずにとりあえず踏ん張ってみる。そして3ヶ月続ければ、色々見えてくることがある。

そう信じて、フランス語に難を抱えながらも一生懸命新しい環境に慣れようとしていました。


フランスにも色々な人がいて、cliché(ステレオタイプ)でその国のことを知ったかぶりのように語るのは好きではないけど、ここで働いて思ったのは、フランスは本当に実力主義だな、ということです。

仕事で昇給や、新しいポジションを勝ち取るのは本人の実力次第で、そこにはなんのしがらみもありません。

とても公平な環境で、ここでなら頑張れると思ってました。

職場で唯一の外国人である僕にも、言葉以外でのハンデは全くありませんでした。

言葉がうまく喋れなくても、一生懸命な人の話はしっかり聞き、そして聞き出そうとしてくれる、厳しさの中にもそういう優しさがありました。


渡仏してからの最初の一年は仕事ばかりで、フランス語だけを集中して勉強する時間はあまり取れませんでした。

普段の生活でよく聞くフランス語を自然に吸収していってました。



渡仏して半年が経った頃、彼女との会話も英語からフランス語に徐々にシフトしていきました。

最初は誤解ばかりでとても大変でした。言いたいことが口から出てこなくて、しばらく黙ったり、勝手に捻くれたり、色々ストレスを溜めてました。

相手のことを思いやって辛抱して話を聞いてあげるのかがどれだけ大事なのかを痛感していました。

国際カップルだから勝手に相手の言語を喋れるようになる、そんなミラクルは全くありません。

どんな人と一緒にいても、どんな環境に居ても、努力するのは結局自分だし、誰かに依存した言語学習方法なんて存在しません。

例えば、語学学校に大量にお金をつぎ込んでも、自分自身が変わらなければ、大きな成長は得られない。

語学学校に行くのは一つの手段であって、目的ではない。

たくさんの人が、生ぬるい環境で満足してしまっていると思います。

本当に変わりたいなら、最初から厳しいところに自分を投げ込んだほうがいいと思うのです。




よくフランス人はフランス語を喋れない外国人に冷たい


と聞きますが、僕の経験ではそんなこと全くありませんでした。

一生懸命フランス語を話そうとしている人をバカにする人は全くいないし、めちゃくちゃなフランス語でもしっかり最後まで聞いてくれる人は沢山います。

細かい発音のミスや、動詞の活用をミスしても全く問題ありません。それでも理解してくれるし、それよりその人が何を言おうとしているのか、そこを聞き出そうとしてくれる優しい人が沢山いる気がします。

なので、フランス人とはあまり躊躇することなく自分なりのフランス語で喋ることができました。

でも渡仏してしばらく経った頃、今のフランス語のレベルのままではいけない、と思うようになりました。

みんな自分の話す下手なフランス語をしっかり聞き理解してくれるけど、

それが話し相手への負担になっているかもしれない、と思うようになったからです。

小さいミスが違う解釈を与えたり、もう一度聞きなおさなければいけなかったり、そういうことはよくありました。

そこで会話が途切れると、相手の負担になってしまう。会話の熱も冷めてしまう。

気にしすぎかもしれないけど、この国に長い間居るのだから、やっぱりしっかりとしたフランス語を喋れるようにならないとな、そう思うようになりました。

言語を喋れるようになる、ということは

その国に住む人たちへのリスペクト

でもあると思います。


フランス人もフランス語がどれだけ難しい言語かということを知っています。フランス人同士でも、各々のフランス語を訂正し合っているのをよく見ます。

ミスを恐れて喋ることをやめてはいけないけど、しっかりと喋る重要性もこの頃からひしひしと感じ始めていました。


いつもキッチンで同僚と喋る時のスラング混じりのへなちょこなフランス語のままでは、いけない!


仕事も順調にいき、渡仏して10ヶ月が経とうとしていた頃に、コロナウイルスが流行り始め、フランスもロックダウンを余儀なくされました。

これまで仕事ばっかりで、突っ走って来たところに突然大きな穴が空き、否でも応でも全ての活動、計画がストップされました。

最初はとても混乱していたけど、ここで立ち止まっても仕方ないので、集中的にフランス語をもう一度学び直すことにしました。




移住2年目突入(一回目のロックダウン、二回目のロックダウン)


移住2年目に突入しようとしていた頃、コロナウイルスの影響でレストランは完全に閉まり、全く仕事ができない状態に陥りました。

莫大な自由時間ができたので、今までできなかった勉強をし始めることにしました。

まず始めたのが、読書です。

それまでフランス語で本を完読したことが一度もありませんでした。

とりあえずクラシックな「星の王子様」を辞書片手に読み始めました。一週間ほどで読み終え、次はヘミングウェイの「老人と海」を読みました。

最初は知らない単語に出くわしてスラスラ読めなかったけど、辛抱強く読み進めて行くとなんとなくテンポを掴めるようになってきました。

語学学習において、読書はとても大事な役割を担っていると思うようになりました。

普段の会話で詰まってしまうのは、圧倒的に単語数が足りないから。

読書は、新しい単語に効率よく出会える知識の宝庫です。

僕は自分の単語帳をフランス語学習初期から作っていたんですが、この頃から一気に使える単語が増えていきました。

A3の大きめのノートに学んだ単語と、用法や例文を書いてまとめていました。

読書する際は、フレーズ毎に頭の中で発音し、なるべく音と文章をくくりつけるイメージを大切にしていました。


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(単語帳は7冊目に突入しました)


あとは、Youtubeで自分の興味のある分野のビデオをフランス語で沢山観ました。

ロックダウンで外に出ることができなかったので、よく旅系Youtuberの動画を観て、コロナ後に旅行で訪れる目的地とかを探したりしていました。

もうこの段階まできたら、楽しく学習するだけです。

フランス語で自分で興味のある分野を探って、情報を見つけに行くのです。


ロックダウン中は、家で今まで作ったことのなかったレシピにも挑戦して沢山料理しました。

英語もですがフランス語を勉強してよかったな、と思う一つの大きな気づきが、

調べられる言語によってたどり着ける情報量に大きな差がある、ということです。

これは世界情勢やニュースを観てても思うことですが、日常レベルでもそう思うことがあります。

例えば、僕は料理人なのでよく作りたい料理のレシピをフランス語で検索して探します。

日本語では絶対にキャッチできないであろう情報もフランス語は網羅しているし、情報量が圧倒的に多いのです。

これはどのジャンルでも基本的に言えることだと思います。日本語だけだと得られる情報が限られてくる。翻訳を待っていると、その情報はすでに古いものになってしまっている。

一つの情報でも複数の言語のレンズで見ることができると、比較ができて、自分の知識にも厚みを持たせることができる。



このようにして、ロックダウン中は好きなことをして楽しくフランス語学習を進めていました。



3ヶ月後のロックダウン解除にようやく仕事にも復帰することができました。

復帰して同僚みんなと再開した時に、「Ryo、フランス語上手になったね」と褒められた時は、ロックダウン中の努力が報われた気がしてとても嬉しかったです。

実はロックダウン中に、彼女との婚姻の手続きも進めていて、日本から必要書類を取り揃えたり、市役所に何度も行ったりと、コロナで身動きが取りづらかったので、それがものすごく大変でした。

ようやく婚姻の手続きも完了しても、今度はビザの更新の手続きを完了させなければいけませんでした。行政手続きに大きな問題のあるフランスで、しかもコロナ渦で、ということで予定より大幅に時間がかかってしまいました。

時間も手間もかかりましたが、相当な忍耐力が養われたと思います。

こんな感じでコロナもあって色々バタバタしている内にあっという間に渡仏して一年が経っていました。



ロックダウン解除して、新婚暮らしもスタートし徐々に日常の暮らしを取り戻しつつありましたが、2020年の秋頃から再びコロナが息を吹き返しはじめ、フランスでは11月から二回目のロックダウンが敷かれることになりました。

ちょうどその頃、転職活動をしていて新しい職場を見つけた矢先に二回目のロックダウンが発表されたので、最初はとてもショックでした。

レストランも営業を続けることができず閉店を余儀なくされたので、必然的に僕の採用も流れてしまいました。

自分のキャリアのステップアップに理想的な職場だったので、最初はとても落ち込んでいました。

でもこればかりは仕方ありません。

一回目のロックダウン同様、集中的にフランス語学習の時間に充てることにしました。

いつか全てが落ち着いて、街が活気を取り戻した時に乗り遅れないように今は自分のフランス語を磨こうと。

いつかまたいい時代はやってくると思います。その時にやりたいことを実現できるように、今できることを一生懸命するだけですね。


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フランス語で読書する習慣を身につけていて、最近はLe tour de monde en 80 jours(80日間世界一周)という本を完読しました。

辞書片手に苦戦しながらの読書でしたが、前より確実にスムーズに読めるようになってきています。

この本の内容が素晴らしいのです。イギリス人紳士がフランス人の召使いを連れて、飛行機のない1800年代に80日間で船や蒸気船、ゾウ、ソリなどあらゆる交通手段を用いて世界一周をする、という話です。

目的地に横浜も含まれていて、当時の西洋人による日本の描写がとても興味深いのです。

想像力を働かせ、読書で旅行をするイメージで読み進めていました。知らない単語に出くわしても、描写されている情景をイメージして、文脈や流れでその意味を推測していました。

単語にはいろんな意味があって、文脈の中でどのように意味をなすのかを学ばないと、あまり意味がありません。辞書で調べて暗記しようとしても、数分後には忘れています。

なんどもその単語に出くわして、ようやくその用法や意味を理解できるのだと思います。

その意味でも読書は単語力を増やす、究極の勉強法だと思います。

今は色々な本をフランス語で貪り読んでいます。


あとは空き時間にラジオを聞いて、Youtubeでフランス語の興味のある動画を観てます。

あまり勉強しているという感覚はなくて、フランス語で自分の好きなことに没頭するという感じです。

このレベルまで到達できたら、あとは読んで聞いてのインプットに加えて喋る機会をたくさん作れば、plateau intermédiaire(中級者の壁)を乗り越えて、上級者に仲間入りできると信じています。



今後の目標

冒頭でも述べたように、今後の目標はDALF C1に合格することです。

年内に合格できるように自分のペースでゆっくり学習を進めています。

語学以外でも、フランスで飲食に関連するビジネスを立ち上げたり、他の地方に引っ越しする計画もあったり、と色々な目標があります。

語学を学ぶことが目的ではなくて、それを使って何をしたいかが一番大事だと思います。

フランスにいる以上、語学力は後々絶対に役に立つので今はコツコツと勉強を重ねるだけです!

あなたのサポートで新しいことに挑戦して、またnoteでシェアしたいと思います!ありがとうございます!