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旅の風景は数年後に蘇る。緑の国、アイルランド

2017年の8月、アイルランドにひとり旅に出ました。

目的は本物のギネスビールを飲む、アイリッシュパブでケルト音楽の生演奏を聴く、それだけだった。

アイリッシュパブが昔からとても好きで、日本にいる時もロンドンにいる時もよく通っていた。

あの空間に集まる人、お酒、音楽、全てがアイリッシュパブに欠かせない要素だと思う。

一度は本物の雰囲気を味わってみたい、とずっとアイルランドに行きたいと思っていた。


1、ダブリン

当時はロンドンに住んでいて、アイルランドに簡単に行ける環境でした。

天気の良い夏のうちに行かないと、と思い立ってすぐに週末の金、土、日プラス月の4日間の休みをもらい、リュックひとつで行くことを決めました。

ガトウィック空港から飛行機で一時間ほどでダブリンに着き、バスを使ってすぐに市内へ向かいました。

8月なのに雨が降ってて肌寒く、ああダブリンに来たなあと思っていた。

このシトシトの雨が地面を濡らし、わずかに出る太陽が石畳に反射してダブリンの街の色は黄金色に染まっててとても綺麗だった。


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ダブリンに着いた時にはすでに夕方で、あまり時間もなかったのでその日はとりあえず街を散策だけしてみることにしました。

予約しておいたドミトリーに荷物をおろして、Temple bar を目指して歩き始めました。

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定番だけど、やっぱり自分の足でTemple barに行けた時の喜びは大きかったです。

観光シーズン真っ只中ということもあって、観光客で溢れていました。

とりあえず、ダブリンに来たぞということでギネスを注文しました。

気づけば、夜も21時ごろをすぎパブはとても賑わってきました。

地元のバンドも来て、夢に思っていたケルト音楽が演奏され始めます。

もうそうなると僕のギネスは止まりません。

あっという間に3パイントのギネスを飲み干してしまい、少し酔いもまわり、気づけば周りの人たちとケルト音楽に合わせて踊っていた。笑

みんなこれをしたくて、ダブリンまで来たんだな〜、となんとなく嬉しくなったのを覚えています。

旅の初日ということもあって少し疲れていたのだけど、気づけばあっという間に日付を回ろうとしていた。

宿に荷物をおいて、周りを少し散歩する予定だったのに、初日から思いっきりダブリンを満喫していた。

アイルランドでギネスビールを飲む、アイリッシュパブでケルト音楽の生演奏を聴く

初日にして、旅の目的を果たしてしまった。

翌日はギネスの工場に行って、本物のギネスを飲むつもりだったのに、パブで3パイントも飲んでしまった。

まあ楽しかったからいいでしょう。

帰路では、パブで仲良くなった人たちと一緒にケバブを食べた。


翌日は若干の二日酔いもありながら、寝坊することなく無事にギネス工場に行きました。

係りの人が、ギネスの製造過程や歴史を詳しく説明してくれて、それが本当に印象に残っている。

その日の朝には、昨日あれだけ飲んだし、もうギネスはいらないかな、

なんて思っていたけど、ギネスの工場にいざ足を入れ、ギネスのことを勉強すると、すでに喉はカラカラになっていました。

工場で飲む新鮮なギネスは、パブで飲むそれとは全く違って感じられました。喉越しやクリーミーさが圧倒的に違かった。

前日に飲んだものとは全くの別物だった。

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証明書までもらった。

大満足でギネス工場を後にしました。


その日の夜は大人しく宿の近くのパブでアイリッシュコーヒーを飲んで、休息を取り、翌日からの旅に備えることにした。

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2、キルケニー


翌日は、早朝の高速バスに乗ってキルケニーという街に行く予定があった。

キルケニーに行く目的も、ビールでした。


キルケニーのビールはアイリッシュレッドエールに分類され、綺麗な赤色でとてもライトでフルーティーな飲みやすい麦酒です。

セント・フランシス・アビー醸造所で1710年から醸造がされているというとても歴史のあるビールです。

キルケニーを訪れたのは、この醸造所に行き

本物のキルケニーを飲む

それだけでした。


本物のギネスを飲む、本物のキルケニーを飲む

旅の目的がお酒になっているただの飲んだくれですが、本当にそれだけでアイルランドまできてしまったのです。


キルケニーは緑溢れる人口2万人あたりの小さくて可愛らしい街です。

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(僕が泊まった、アイルランド感たっぷりのホステル)

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キルケニーでのむビールとマッシュアンドパイは本当に本当に美味しかった。

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地元のパブをはしごして色々なビールを楽しみました。


キルケニーでの滞在はあっという間に過ぎましたが、それでも印象深い可愛らしい街でした。


3、ゴールウェイ

ゴールウェイはアイルランドの西に位置する港町です。

あのエド・シーランの有名な曲、galway girlのあのゴールウェイです。

ゴールウェイに行ったのには主に2つの目的からでした。


1, ゴールウェイの有名なFish & Chipsのお店に行く

2,インシュモア島に行く 


ゴールウェイについた初日は、街歩きをしつつ目的地のひとつであるFish & Chipsのお店に行くことにしました。

そのお店の名前はMcDonagh'sといいます。いかにもアイリッシュな名前ですね。

ここは地元の人にも愛されるとても有名なお店です。


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16時ごろだったのに満席で、行列ができてました。



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このchipsの感じわかりますか。大きめにカットされたジャガイモで、おそらく2度、3度揚げされているため、とてもクリスピー。

魚はSeabassとHaddockから選べたけど、僕はHaddockを選んだ。

魚も揚げ加減が絶妙で、今までで一番のFish&Chipsでした。

もちろん、その帰途でパブに立ち寄り数杯のビールを楽しんで帰りました。


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ゴールウェイ2日目は、インシュモア島です。

インシュモア島はアラン諸島に位置している島で、ゴールウェイから船を使って渡ることができます。

とても神秘的な島で、昔ながらのアイルランドの茅葺き屋根の家や古墳等があり、本当とはまた違った雰囲気です。

この島に行こうと思ったのは、ケルト神話や妖精伝説に興味があったからです。

この島はまさに昔ながらのケルト文化が今でも残っているところで、そこら中に妖精がいそうな雰囲気を醸し出しています。

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どこにつながるかわからない道をひたすら歩き続けます。

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崖の方まで来ました。ものすごい光景です。


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こんな感じでアイルランドの風を感じながら、この地に重なる歴史を想像しつつ、物思いにふけてました。

アイルランド旅の最後にこの島にこれて本当に良かった。

ロンドンの都会生活に疲れた心身が一気に浄化された感じだった。

ビール、音楽だけではないアイルランドの本当の魅力も垣間見れたと思う。


すでに3年以上経つけど、この旅のことは鮮明に覚えている。各地で食べた食事、ビール、場所、匂い、色、温度。

アイルランドの五感をくすぐる魅力には今だに惹かれている。


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