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デジタル環境で集中するための一つの方法

いまわたしたちの周りにはデジタルデバイスがたくさんあって、大量の情報が行き来しています。現代において情報は溜まっていくストック型ではなく、目の前を行き来するフロー型になっています。

以前は、情報はストック型でした。書籍然り、紙の資料然り、メモ然り。ですので、自分から情報にアクセスしないと情報は得られませんし、情報はわたしたちの知的生産性を上げるためにわたしたちが利用する存在でした。それが、いまでは、情報自体が命を得たかのように、わたしたちの意図とは関係なくわたしたちに目の前を飛び交い、懐に飛び込んできます。

昔と比べると、仕事をしていても、文章を書いていても、趣味のことをしていても、なんとなく落ち着かず集中できないことが増えていると感じているのですが、その大きな理由の一つがこの情報のフロー化にあるのではないかと思っています。

そこで、最近わたしは身の回りのデバイスにインストールするアプリケーションを整理することにしました。その目的は、飛び交う情報の動きを抑え、再びストック型の情報に戻し、情報に使われるのではなく、情報を能動的にコントロールして利用する立場に戻るためです。具体的には下記の処置を施しました。

  • 仕事や執筆に使う道具(ノートパソコン、デスクトップパソコン)にはメッセージ系やSNSのアプリケーションをインストールしない。ただし、メールアプリは除く。

  • メッセージ系、SNS系アプリケーションはスマホやタブレットのみにインストールする。

  • スマホやタブレットの通知の設定は、原則オフ。緊急連絡で使っているLINEのみ通知を有効にしておく。

これだけで、生産性がかなり上がります。この結果、わたしのパソコンにはブラウザとテキストエディタ、動画編集ソフト、Notion、MS Office、ZOOM、Visual Studio Code、GoodNotesくらいしかインストールされていません。これらのアプリケーションを使っている間、情報が向こうから飛び込んでくることがなくなりましたので、作業に集中できますし、本当に情報が必要なときだけ、こちらから取りに行く、ということができるようになりました。

SNSやメッセージ系アプリはスマホやタブレットのみにインストールしていますが、通知はオフにしています。これによって、Apple Watch経由情報から邪魔をされることがなくなります。メールも通知は切っており、朝と夕方の一日二回チェックして必要に応じて返信するだけにしています。本当に緊急な場合は電話がかかってきますし、LINEで通知が来ますので、いまのところ仕事や生活をする上で困っていません。

もうひとつ付け加えるとすると、スマホやタブレットを使う時間を隙間時間だけにしているということでしょうか。トイレだったり、仕事と仕事の合間の休憩時間だったり。この時間帯でも情報たちに振り回されることがないように意識しています。こちらが情報収集するための時間と位置付けています。

特にSNSの情報は、個人の感想や意見などは極力スルーしています。情報としての価値は客観性と事実性が高いほど高いからです。個人の感情の要素が入ると、情報は劣化しますし、まずいことにこちらの感情も乱してくるのです。ですので、わたしはそういった情報は流し読んで、上記の意味で価値の高い情報のみを精読するようにしています。そしてストックする必要があれば、Notionに放り込んでいます。

いかがでしょうか。このデジタル時代、情報に振り回されて情報によって心乱されている方は多いのではないかと思いますが、例えばこういうことをやっておくと少し負担は減りますし、心が軽くなりますよ、というご案内でした。みなさん、情報過多の時代に心安らかに生活ができるノウハウがありましたら教えていただけますと幸いでございます。


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