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スタンフォード大学名誉学長が教える本物のリーダーが大切にすることー①



この本はスタンフォード大学の名誉学長が書かれた、本でリーダーとして大切にすることが書かれている本である。10個の項目に分かれているが、1章づつの感想と自身の体験などを振りかえってみたいと思う。

第1章:リーダーシップの基本となるのは謙虚さである

 なになに?リーダーって道を記して周りを引っ張っていくことじゃないの?と思われる方も多いことだろう。しかしながら、リーダーの基本がまずは謙虚さだといっているあたり、この本の名著感が感じられる。

【真の自信とはどこからうまれるのか】 

まず真の自信とは、自分のスキルや性格をわきまえていることである。それが謙虚さから生まれるものだと著者は語っている。謙虚さがあれば、自分たちの弱みがどこにあるかわかり、補完ができ、結局は自信を獲得できるという論理である。 

【謙虚さを実践する機会はいつなのか】

 人間、仕事で様々な経験を積んでいくと、その道の第一人者になった気になり(いわゆる天狗になる)自分1人でなんでもできるんじゃないかと思ってしまうときもある。そういった自信も時には大切だとは思うが、度が過ぎると厄介なことになる。自分もあるプロジェクトでリーダーをやっていた時、自分の分身がいればすべてうまくいくのに、と考えたこともあったが、今では微塵もそんなことは感じない。それは、自分のした判断、行動などで失敗し、いろんな方に助けをいただいたことでようやくそれに気づくことができたからだ。この本で語っているように、謙虚さを実践する最も重要な機会は、誤った判断を下した時であり、どんな人間にも間違いがあることを認め、それを受け入れ過ちを認める勇気を持ち、そこからどう前進するかを決断したほうが良いと語っている。

【どうしても人のせいにしたくなる時には?】

 本書の第1章には書かれていないが、それでもすぐに謙虚になれというのは、今までオラオラでやってきた方には少しむつかしい注文であるという気もする。私も本当の気持ちの中で謙虚であるかどうかというのはまだまだ修行中であるといってもよい。まずはいきなり悟りの境地に達するのは諦め、とりあえず気持ちがついてこなくても、謙虚だなと自分が感じている人の言動や、所作などをまねてみることをお勧めする。まずは行動することで後から気持ちがついてくるものである。

【終わりに】

こういったリーダーシップ系の本は、読んでいる途中にどうしても自分の過去の経験などと重なり、さらっと読むことができない。しかしそういった読書ができているということは、過去をもう一度振り返り、今後の自分につなげていくいい機会になっていると思う。


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