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生涯学習としての給食試食会

PTA 役員のひとりとして「給食試食会」に参加。

役員は全員なんらかの仕事を分担するということで、僕は誘導係。ラミネートされた「授業中ですお静かに」というカードを持って校舎の二階に立ち、訪れた保護者の方に「こんにちわ、3階におあがりください」と声をかけていた。

11時には集合して、会場に不足している机や椅子を運ぶと先日説明されていたから、よし! 力仕事するぞと意気込んでいたのだけれど、事前に集まった試食会運営メンバーだけで会場の準備は終わってしまったとのこと。なんと。

学校についたときから素敵な香りが校舎内に充満していて、お腹はぐうぐう鳴りっぱなしだった。

そういえばこどもらを通わせていた保育園も、出汁からしっかりとって園内でつくった昼食を食べさせますという方針だった。登園のとき、お願いしますと扉を開けると気が狂いそうなほどいい香りがしていた。お昼も一緒に食べさせて! 叶わぬものの、そう願ったものだった。

食事の準備が鼻でわかる環境って、すごくいいとおもう。3時間目あたりからふわりと漂う雰囲気。4時間目には嫌が上でも期待は高まり、空きっ腹が最高潮に達しての給食! いや、僕が食べることが大好きだから、というだけかもだけれど。

給食試食会と銘打っていて、お子さんにはこんなものを出していますとお知らせする側面もあるのだけれど、こどもを育てる親がこどもとの関わり方を学ぶ機会で、市の事業のひとつ。
義務教育以降の学びの機会を市民に与えることを目的にした、市役所の「生涯学習課」の事業の一環。 PTA が市から事業委託をうけて実行している活動。(ということを、 PTA 役員になって知った。だから予算がついて、その活動報告の義務が生じる。つまり結構お硬い活動でもある)
それにしても生涯学習という音からは障害を連想するので、耳にするたびギョッとする。

栄養士さんから栄養や予算、バランスや調理時間の話、今日の献立のレシピを伺い、副校長からは食事のマナーと食事中の楽しみのバランスは難しく正解もないけれど考えていきましょうというお話があり、そして配膳(列に並んで一品ずつよそってもらたものを受け取ってって、実に、ええと、何十年ぶりか。秘密だ)、からの「いただきます」。

いや、美味しかった。
歳のせいか、こどもの量で、おかわりもしなかったのに十分に足りた。というより、ちょっと多かった。

それにしてもこれで一日分の単価282円って、すごい。
こんなだったら毎日通いたい。作ってもらえて、配膳をちょこっと手伝って、食器を下げて、それ以上の片付けは不要で……。

という感想を持ってしまった。恥ずかしい。
今日もらった資料に「給食費は食材料のみに使用され、光熱水費、その他は公費負担です」と明記されている。
こういうところでも、僕は人件費に目を向けることを忘れてしまう。

おいしい給食を、こどもたちのために毎日ありがとうございます。
そして今日はごちそうさまでした。

ところで味噌汁にご飯、おかずがあった上での牛乳って、考えてみるとかなり変。僕は牛乳が好きなので飲むこと自体に苦はない。僕が小学生の頃からの当たり前。けれど、今日、久しぶりに食事の直後に牛乳を飲むことを要請され、「あわないよね〜、まったく」。そう思わずにはいられなかった。

イタリアンなら食後にコーヒーもありだろうし、カレーの後にラッシーなんてのもよかろう。でも、白米を食べる和食なら、それに添えるのはお茶なんじゃないかなあ。

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