久しぶりに餃子

2月11日月曜日、晴れ

久しぶりに、と言っても一月に一回くらいは作っている。餃子。
では何が久しぶりかって、粉を捏ねて皮から作ることが、だ!

* * *

明日の試験に備えて息子を早く寝かせなければならない。
しかるに8時には塾に行くためその前に食べさせなきゃダメでしょう?

そんな話をされて、だったら皮から作らせるなよ…… と思わなくもなかったけれど。でも作る約束は昨晩したしなあ。
え? 粉はクッキー用だから使われると困る?
でもだって、家にある材料でなんとかするから皮から作るって話に、なったんだよね? え? 粉を買いに行けばいいの? 買うの? だったら皮から作る必要、かけらもないんじゃ……?

* * *

すこぶる納得いかない気持ちになったのだけれど(昨晩)作ると言ったのは僕だし、自分でいうのもなんだけれど、皮から作った餃子は格別おいしいんだよな。──ということで腹を立てながらも買い物に出て粉を買い、解凍するのが面倒だったので豚ひき肉も買い。

3時過ぎ、重い腰をあげて粉を捏ねる。薄力粉200に強力粉200、塩10グラム、水200cc。(水はちょっとだけ火にかけてぬるま湯にする)
台の上で捏ねるという話もあるみたいだけれど、僕は大ぶりのボウルを使う。

柔らかい塊にまとまったところで四つに分けてひとつを取り、棒状に伸ばして8つに切り分ける。まな板の上にクッキングシートを敷いて(へばりつかないようにし)、押しつぶしてから麺棒で丸く伸ばす。といってもきれいな円形にはならない。けっこういびつな形になる。仕方ない。
伸ばした皮はあらためて粉を振って皿に重ねていく。(粉を振らないと皮同士がべったりくっついてしまう。薄っぺらいのだけれど重ねていくうちに重くなるのだ)

皮を作りきるあたりで1時間半近く経過。まあこんなくらいはかかる。市販の皮が200円で買えるというのは、ほんとありがたいことです。

次。

豚挽肉300グラム。ボウルにあけて塩を振って捏ねる。皮ごと生姜をすりおろす。冷蔵庫に残っていたキャベツと白菜をこれでもかとざく切りにして山盛りに投入。醤油とごま油をだばーっと足して混ぜる。餡のできあがり。

このあたりで妻がおやつを用意しはじめる。こどもらにはあんまん。大人には肉まんだそうだ。だが僕は鋭意準備中であって食べられない。腹が減る。イライラする。けれど我慢。何も言ってはならぬ。

餡を皮にのせ、包む。包む、包む。
ちょっと量を間違ったかもしれない。餡が大量に残りそうだ ……とおもったのだけれど、そうだった。手作りの皮は意外なくらい伸びるのだ。
というので6つくらい包んだ後はどれもお化けサイズ。

ここらで5時半過ぎ。
ご飯を仕掛け、わかめスープ用に湯を沸かす準備をしてちょっと休憩。
肉まんを食べて気力を回復。

鉄鍋を出し油をだばー。
この油は重要。多めに引かないと鍋肌にべったり焦げ付いて内臓破裂を起こす。油を引いた鉄鍋を火にかける。蒸し焼きするためのお湯も沸かす。

油が温まったところで餃子を並べる。くるくる回して下にした部分がカリッとしたあたりで湯を入れ蓋をし蒸し焼き。10分ほど。
繰り返すことの4回。

完成。

およそ3時間半をかけて作り上げた餃子。
家族が食べ終わるまでに30分弱。

ふははははー。

そんなものよね。

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