こんにち、うわっ!

5月25日土曜日、晴れ

親方ー! 空からお隣さんがっ!
というのはお隣さんの驚きの代弁。 PTA の運営会議に出かけようと家を出たらお隣さんが自転車を出そうとしているところだったので、声をかけながら踏み出したところ、(もう一段降りきっていなかったため)階段を踏み外し宙を待って派手にずっこけた。

大丈夫ですか?!

声をかけられたけれど、恥ずかしさといたたまれなさが勝って、ええ、大丈夫ですと言いながらそそくさと坂道を駆け下りる。

右手のひらが一番ひどく皮がベロベロにむけて血が滲み出している。左肘と左膝も痛い。(あとで確認したらいずれも擦りむき跡から血が滲んでいた)

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運営会議のあと、水道橋のクロサワバイオリンに寄り道。先日先生に楽器の購入を(スガナミ楽器の展示会があるからと)勧められたのもあって、ちょっとくらい考えてみようとおもったから。

実際に手にとって音を出してみると柔らかくて伸びのあるいい音が──するんだねえ、やっぱり。かなり欲しい気持ちが高まった。(でもホイホイと出せる金額でもなく、悩む)

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割り当ての本が数冊あったので図書館に寄る。そのうちの『響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部、波乱の第二楽章 前編』を読む。
映画『リズと青い鳥』と『波乱の第二楽章』との二編の原作。人物関係や物語の進め方など、ああ、これがああいう具合にアレンジされていたんだ──と、なかなかに楽しい。

とくに前編においては希美とみぞれの関係がほとんど出てこず(エピローグから映画『リズと青い鳥』が始まるくらいの勢い)。これからあの素敵な物語が描かれていたんだなあというのが驚きでもある。

視点や立場、フォーカスを当てるところを変えるだけで違う物語が同時に進行しているというのは、もちろん現実世界での僕と、そしてそれ以外のみんなとの関わりでも当たり前のことなんだけれど、なんとも言えず(そして今更というおもいもあるけれど)新鮮。

事実はただ一つでも、それを切り取って眺める角度によって無数の物語が生まれるんだということ。そしてそのたくさんの物語の集まりによって一つの世界が紡がれているんだということ。

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