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待ち時間

2月23日土曜日、晴れ

たっぷり7リットルほどの湯を沸かす。
火を消す。
豚肩ロースの塊500グラムをドボンとつける。
蓋をして熱が逃げないようにする。
15分後に3分ほど弱火で再加熱。
放置。

この湯が室温まで下がったら、あとは酒と醤油、生姜を煮切ったタレに漬け込んでさらに放置

──で、やわらかくて美味しいチャーシューが完成!

* * *

なんだけれど、まだ湯が冷めない。どーおしよっかなあ……

朝まで放置するのは衛生的な意味でさすがに怖い。たぶん大丈夫、中心まで熱は通ったと信じて引き上げてしまうか。たぶん、おそらく、大丈夫なんだけれど。心配っちゃあ心配。あと30分、いや、1時間くらい待とうかなあ。

* * *

昼過ぎ12時半に起きて洗濯物を干してコーヒーを淹れ、途中、妻が作ってくれたおじやを食べた時間もあったけれど、午後1時から5時までずっとヴァイオリンの練習をしていた。

ベートーヴェンの『メヌエット ト長調』。3拍子の曲なんだけれど、途中で8分音符3つでスラーを繰り返す、つまり2拍子っぽくなる展開部分がある。

これがやけに難しい。たん、たんたん、たん、たんたん、で進行していたところから、たらら、たらら、たらら、たらら、に切り替わる。いや、2拍子っぽくなるところは大丈夫なんだけれど、ここから3拍子に戻すところが辛い。戻したあと、また2拍子に切り替わってふたたびダカーポで3拍子に。死ねる。

そもそも曲の頭から8分音符三つ分、つまり小節の真ん中から始まっていて、切り替わりが小節の真ん中にあるから混乱するのだ。

まあでも繰り返しさらっていた効果はあって、ようやくそれなりに弾けるようになった(とおもう)。わかってくると、じわじわしみじみと「かっこいいなあ……!」という気持ちが湧いてくる。
作曲家ってすごいなあ。

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