遼短歌、海、桜
弱ってる時だけお前は優しいから毒でも盛ろうか好きだと言ってよ
「ナマはお前だけ」と愛を嘯くけど枕元のコンドームは減っていく
二枚貝割いて真珠を取り出すように指が動いて何かを探して
ぜんぶ俺だけのもんだ俺だけのぜんぶぜんぶ俺だけのもんだ
熱帯の国から来たという男浅黒い肌ビンロウの味
凪いでみたり昂ってみたり呑み込んだり遊泳禁止の海と似ている
金が無きゃ味醂を飲めばいいいじゃない無職のお前が俺は好きだよ
バーテンの真似事してる指先がトム・クルーズの1000倍エロい
ああいっそこのまま富士が噴火してふたりで死ねたら来世は桜
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