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西巣鴨の短歌

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気まぐれに書き溜めた短歌です。ちょっとエッチかも知れません。すいません。
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#同性愛

遼短歌、初夏

パーカーのフードをかぶってキスすると世界が全部お前になる気がして 鼠蹊部の血管伝いに舌這…

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遼短歌、真夜中

お巡りさん俺たちこんなことしてるだからお願い早く撃ってよ ただ眠ることすらまともにできな…

遼短歌、夏、参

長い指俺の前髪かき分ける瞳の奥まで踏み入るように 立ちションを並んでしながら海風が触れ合…

西巣鴨短歌、煙草

気怠げな情事の後の革のソファパーラメントの灰が散っている 灰色のお前の嘘が聞きたくて片道…

西巣鴨短歌、植物

君の指きゅうりと共にしゃぶりあげ蛇腹切りはエモいと思う 開襟の小花を散らした赤いシャツこ…

西巣鴨短歌、雨

絡み合う二人はまるでスコールに取り込み忘れた洗濯物 夕立に濡れた癖毛が愛しくて指を絡めた…

西巣鴨短歌、夏、弐

秘事を楽しむふりする熱帯夜好きと言ったら夏が終わるの マルボロとパーラメント絡み合うヤニに痺れた我らの唾液 手の甲に垂れたアイスを舐め上げてオメガの時計に舌が触れる ネクタイを解く一瞬少しだけ酷薄そうに我を見る君 こんなもの恋ではないと言い聞かせ好色そうに振る舞う我ら 投げつけたビールの空き瓶初めから知っている俺に当てたりしない 今ここにあなたがいればいいのにと違う男の寝息を聞いている 灰皿にすり潰された煙草二本裸で伸びてる我らにも似て 避妊具を掴んだ

西巣鴨短歌、夏

甘美さに背中粟立つ焼けた肌アスファルトには腐った向日葵 絡み合う砂に塗れた影ふたつ仮設シ…