こどものような大人が増えた理由

1.昔と比べると、昔の人は大人っぽく見える
2.何故、いまの若者はこどもっぽいのか
3.だから何だっていう話ではある

昔から”人口統計のグラフ”を見たり、世代別のカルチャーや時代背景を見たり聞いたりすることが好きです。

なかなか変わっているとは思うのですが、「劣化するオッサン社会の処方箋」を読みはじめてからは、より一層、そこへの興味が強くなってきました。「そこ」というのは、世代別のカルチャーや時代背景、そして年代ごとの志向性についてです。

昔と比べると、昔の人は大人っぽく見える

昔に比べると、成人以上の「大人」のこどもっぽさが顕著な気がしています。皆さんも同じような感覚を持ったことはありませんか?

私は中学生のころは、「25歳になったら、きっとかなり大人なんだろうな。。」と思っていましたが、いざ25歳になるとまだまだ未熟な社会人でしたし、子供のころに描いた大人像には成り切れていないといった経験をしたものです。(今でも自分の年齢が信じられません)

芸能人とかの昔の映像をみると、「え?これで20歳!?」と驚くこともありますし、坂本龍馬が偉業を成し遂げたのちに暗殺されてしまったのは「31歳」です。20代のころから未知であった世界を見据えて日本のために行動していたわけですよね。

何故、いまの若者はこどもっぽいのか

ここで急ですが、「何故、いまの若者はこどもっぽいのか」という議題について、私なりの解をご紹介したいと思います。3つの要因を考えました。

一つは、時間を持て余すコンテンツが溢れかえったから。

スマホの普及、デジタルの普及で、一人で時間を使うことに苦でなくなった層が増えましたし、それに伴って、行動が自由になったのだと思います。ひと昔前なら、結婚適齢期という言葉もあったくらいですし、〇〇歳で結婚し、〇〇歳で第一子、〇〇歳でマイホーム。。といった人生のパターンが世の中的に確立されていました。それが、いまや「個の時代」。

個々人が自由を手に入れたとともに、自分の嗜好に基づいて生活をしていきますので、こどもっぽいというか、自分の好きなように生きていけるのです。これまでのような型にハマった人生がすべてではなくなりましたし、そういった個の時代を後押ししたのが、スマホ・デジタル、そしてSNSだと思っています。良くも悪くも、そういう時代です。

二つ目は、平成不況。

昭和では、男性が働いて女性は主婦になるというのが一般的でした。男性は会社に入社したら定年までサラリーマンを勤め上げ、サラリーマンを続けていれば年功序列に出世し、年収をあげていったわけです。

それがバブル崩壊後、平成不況にはいると、夫婦共働きは当たり前の時代になりました。女性の社会進出というポジティブな一面もありつつ、それと相反するように晩婚化という流れも生み出してしまったわけです。

これが一つ目の「コンテンツが溢れている」とも紐づいてくるのですが、結婚しなくても独身で人生を謳歌できるようになったのだと思います。

三つ目は、大人になった年代(20代~)を、それよりも上の年代が「こどもっぽいと評価する」から。

冒頭でお伝えした人口統計のグラフをみると、団塊ジュニア世代と言われる方々の年代以降、どんどん年齢が下がるとともに人口が減っていきます。

きっと、いつの時代も上の年代の方々が下の年代を評価するときに「最近の若いもんは・・・」といった意見が消えることは無いのだと思います。そして、それが今、団塊ジュニア世代という人口の多い年代が、人口の減ってきている若年層に対して、「大人だけどこどもっぽい」と評価するわけです。

これまでは1人の大人に言われていたことが、今は2人の大人に「こどもっぽい」と言われるのです。

シンプルに、「言われる回数が増えた」

これが真髄なのかもしれません。

だから何だっていう話ではある

こういった時代の変化とともに大人の子供化について思案しているのですが、だから何だっていう話ではあります。

ただ、子供っぽいといわれても、今の時代を必死に生きていることには変わりないと思っています。当事者として、自分自身が今とても必死です。

昔の偉人と比べ、海外の起業家と比べ、自分の年齢とスキルと経験に焦る一方です。だからこそ、平成が終わる今だからこそ、みんなで努力しましょうよっていう話です。

時代にあらがうのは無理です。戦っていくしかないのです。

まとまりのない文章を書きましたが、これからも生き急いでいきたいと思います。皆さん、一緒に努力しましょう。

寝ます。

Twitter:@ryohei_waki

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