「ひとりの人間を、社会の輪の中で必要とされる人材として育てあげるのは、エベレスト登頂より遥かに難しい。」




チベットを旅した時に出逢ったラマのお坊さんが、説法しながら話してくれた言葉を思い出す。

今ならその言葉の重さがわかり、大きく頷ける。

今日は諏訪地方で自転車まちづくり講演会をさせて頂いた。

愛知県長久手市の友人や、興味を持って神奈川県相模原市から移住を目的にしている人や、朝日村でのサイクルツーリズムのヒントを求めている人や、山梨県北杜市でのガイド事業者の方や、諏訪地方でずっと私を応援していてくれる人など、本当にいろんな方に初見や再会をできて、幸せな時間になった。

その中でも、小学校の担任教師で、今が富士見町の町議会議員をしている山口先生との再会は、現在の自分のベンチマークとなる到達点のひとつだった。

日本教育の中では、幼稚園から大学卒業までに出逢う教師の数は、多いようで実は少ないと思う。

私の場合では、7人。

人生において、尊師と言える方は、たった7人だ。

その尊師から、今の自分の生き方を評価してもらえることは、大学生までの自己嫌悪に溺れていた自分からは想像できない。

「世界周遊8年半の自転車冒険旅を、自分の人生の昇進に使える人は、良平くんしかいない。」

狙ってできる生き方じゃないから、この先の伸びしろも縮みしろも無限だ。

我が子を社会のスタートラインに立たせることは、もしかしたら月面着陸より難しいかもしれない!?

そんなことを、社会の多くの方がしている子育てに直面して実感している。

私に言わせれば、8年半160カ国地球4週分自転車冒険旅より、遥かに子育のほうが難関だ。

つまるところ、子育て経験者はみんな冒険家以上だ。

尊大!

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